きのこの冷凍はまずい?冷凍することで得られるメリットがたくさん!
きのこといえば価格はお手頃で低カロリー、そしてどんな料理にも合うのでよく買われる方も多いのではないでしょうか。
私のよく行くスーパーでは、通常の倍量がいつもの価格で販売してあることがよくあります。
手にとってはみるものの、使い切れるのかなと心配になってしまい結局通常サイズのものを購入することもしばしば。
きのこの保存期間は冷蔵で3~4日程度と長くはありません。
そんなきのこですが、実は冷凍保存できるのです!
などと不安に思われる方が多いかもしれません。
しかし、きのこは冷凍することによりたくさんのメリットがあるのです!
この記事ではきのこを冷凍することのメリットや上手に冷凍するポイント、冷凍きのこを使ったレシピをご紹介します。
きのこの冷凍はまずい?冷凍することのメリット
冷蔵庫の片隅で色が変わりかけて、くたっとしているきのこを見つけたことはありませんか?
私は変色しているえのきやエリンギを発見したことが何度かあります。
そんなきのこは冷凍することでたくさんのメリットがあるのです。
冷凍することで〇〇がアップ
きのこは冷凍することにより旨みや栄養価がアップします!
冷凍すると水分が膨張し、細胞が壊れることにより旨みや栄養分が出てくるのです。
実はきのこは生のままではほぼ旨み成分を感じられないのです。
きのこの旨み成分は、三大旨み成分の一つ「グアニル酸」という成分なのですが、細胞が壊れることにより出てくるのです。
冷凍し細胞を壊すことで旨み成分を作る酵素が働き、グアニル酸・グルタミン酸などのアミノ酸が約3倍になります。
酵素の働きにより旨みや栄養価がアップするということなのです。そして風味まで良くなるのです。
冷凍することによって旨み成分や栄養価がアップするなんて、なんとありがたい効果なのでしょうか。
きのこがまずい!にならないために
せっかくきのこを冷凍してみたけれど、おいしくなかったなんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
- 原因① きのこを洗ってから冷凍
洗うことにより水分が付くと傷むのを早めてしまいます。
- 原因② 空気を抜かず冷凍
ジップロックなどのフリーザーバックに入れたらしっかりと空気を抜きます。
- 原因③ 解凍してからの調理
解凍してしまうと水分と一緒に旨みが逃げてしまいます。凍ったまま調理した方がおいしさが残ります。
上記3つのポイントを押さえることで冷凍きのこがまずい!といったことは解消できます。
節約と時短になる
安い時にまとめ買いができるということは節約にも繋がります。そして冷凍したまま調理ができるので時短にもなります。
冷凍するための手間はかかりますが、ひと手間かけるだけでとても楽になります。
冷凍保存ができるのなら遠慮なくまとめ買いもでき、いつもより多めに購入することも可能になりますよね。
好きなタイミングで料理に使用できるのはとても便利で助かります。
そして世界で第6位、アジアではワースト1位と言われている日本のフードロス問題。
小さな取り組みかもしれませんが、冷凍することで食品を無駄にしないことに繋がります。
冷凍することでおいしく、時短になり、そして無駄にすることなくいただけるなど、たくさんのいいことが起こるのです!
きのこを冷凍する方法は?上手に冷凍できるポイント
おいしく冷凍するコツは『洗わず生のままでカットして冷凍すること』です。
もちろん洗わずといっても、汚れが気になる場合には水分を含ませたキッチンペーパーなどで拭きとってください。
また、加熱をしてから冷凍すると旨み成分アップなどの効果が得られなくなってしまうので、生のままで冷凍することをおすすめします。
そしてなにより、その後の調理を簡単にするためにもカットして冷凍することがおすすめです。
- 石づきを切り落とす
- えのきやしめじはほぐす
- エリンギやしいたけ、軸の部分は薄くスライスする
- フリーザーバッグに入れる
- 真空状態にする(くるくると巻くと簡単に空気が抜けます)
- 袋のまま冷凍庫へ
フリーザーバッグはIKEAのものがかわいくておすすめです。
冷蔵庫に急速冷凍機能が搭載されている場合はぜひ急速冷凍を利用してください。
機能がない場合はアルミトレイの上で冷凍することで同等の効果が得られます。
せっかくきのこを冷凍するなら、数種類のきのこをまとめて一緒に冷凍する「きのこミックス」が一押しです!
やり方は上記のポイントと同じ方法で大丈夫です。
実際に我が家では、しめじ・まいたけ・エリンギの3種類を基本に、きのこミックスを冷凍庫に常備しています。
既にカットしてあるため、すぐ料理に使えるのでとても助かっています。
ただし一点注意があります。
しいたけをきのこミックスに入れる場合は香りの主張が強いので、入れすぎには注意が必要です。もちろんお好みで加減してみてくださいね。
ちなみにえのきは水分が多いのできのこミックスには向いていないのです。
えのきは我が家では出番が多いので残念です。
そして保存期間は冷蔵保存よりの長めの約1か月です。
冷凍しているからと長期間保存せず、なるべく早めに美味しく調理してくださいね。
きのこを冷凍から調理しよう!簡単レシピをご紹介
調理方法のポイントは『凍ったまま使用すること』これだけなんです。
解凍することによりせっかく閉じ込めた旨み成分が流れ出てしまうのと、べちゃべちゃになってしまいます。
過去にまずいと感じたことのある方はもしかしたらここが原因かもしれません。
凍ったまま調理ができるのでとても簡単にできますし、何より時短に繋がるのも忙しい方には本当にうれしいポイントです。
- 無限きのこ
- 炊き込みご飯
- パスタソース
- ホイル焼き
- スープ・鍋物
- マリネ
- 春巻き など
色々な料理に合うきのこのおすすめレシピを4つご紹介していきます。
無限きのこ
- 冷凍きのこミックス 200g
- 中華だし 小さじ1
- ごま油 小さじ1
①耐熱容器に凍ったままのきのこミックスを入れる。
②電子レンジで500Wで4分程度加熱する。
③火の通り確認し、中華だしとごま油で味を調える。
きのこを存分に味わえる一品の出来上がりです。
我が家ではダシダを使用していますが、味付けは白だしやめんつゆでもおいしくいただけますよ。
電子レンジの加熱時間は各ご家庭で調節されてください。
炊き込みご飯
- 冷凍きのこミックス お好きな量
- 鶏もも肉 1/2枚
- ごぼう 1/2本
- にんじん 1/2本
- お米 3合
- しょうゆ 大さじ3
- みりん 大さじ3
- 酒 大さじ1
- だしの素 小さじ1
- 大葉 3枚
①お米を研ぎ、3合の目盛までお水を入れる。鶏もも肉は皮2cm角に切る。
②ごぼうはささがきに、にんじんは千切りにする。
③調味料ときざんだ材料、凍ったままのきのこミックスを入れ炊飯する。
④炊き上がったら混ぜ合わせ、刻んだ大葉をちらす。
もし味が薄いようであれば塩こんぶや白だしを加えて味を調えてもおいしいです。
きのこミックスであれば、しめじ・まいたけ・エリンギなど各1パック分程度がおすすめです。
とても具沢山に仕上がり、大満足の食べ応えになります。
他にもお好きな具材を入れて試してみてくださいね。
パスタソース
- 冷凍きのこミックス お好きな量
- 合いびき肉 300g
- カットトマト缶 1缶
- たまねぎ 1個
- にんにく 適量
- コンソメ 1個
- 塩・コショウ 適量
- ケチャップ・ウスターソース 各大さじ5
- 砂糖 大さじ1
- 水 200ml
①玉ねぎはみじん切りにする。熱したフライパンに油(分量外)をひき、にんにくをいため、香りが出たら玉ねぎを炒める。
②玉ねぎがしんなりしたら、ひき肉を入れ炒める。ひき肉にある程度火が通ったら凍ったままのきのこミックスを加えて炒める。
③カットトマト缶、水 、コンソメ、塩・コショウを入れ、沸騰したらケチャップ、ウスターソース、砂糖を加え煮る。
④焦げ付かないように混ぜながらとろみがつくまで煮込む。
③の段階でお好みで赤ワインと醤油を適量加えることで深みが増します。
ここではトマトベースのミートソースをご紹介しましたが、クリームソースやオイルソースでもきのこの旨みがしっかりと味わえます。
ホイル焼き
- 冷凍きのこミックス 適量
- 鶏もも肉 1枚
- 青ネギ 適量
- 塩・コショウ 適量
- バター 2切れ
- 醤油 適量
①鶏もも肉を一口サイズに切り、塩・コショウを振っておく。
②アルミホイルに鶏もも肉、その上に凍ったままきのこミックスを乗せ包む。
③オーブントースターや魚焼きグリルで15分ほど焼く。(鶏もも肉の火の通りをよく確認すること)
④青ネギをちらし、バターと醤油で味を調える。
きのこから出るお出汁が鶏もも肉に染みてバター醤油とよく合います。
もちろん鮭やタラなどの白身魚とも相性抜群です。
きのこのカロリーと栄養素
低カロリーと言われているきのこのカロリーを見てみましょう。
えのき | 22kcal |
しめじ | 18kcal |
しいたけ | 19kcal |
まいたけ | 15kcal |
エリンギ | 19kcal |
マッシュルーム | 11kcal |
なめこ | 15kcal |
(日本食品標準成分表(七訂)準拠 100gあたり)
ごはん100gのカロリーが165kcalですので、きのこはとても低カロリーです。
そして食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富なのです。
ダイエットにも冷凍したきのこを使って、手軽に栄養バランスを整えましょう!
きのこを冷凍から解凍するポイントとは?
冷凍保存したきのこは凍ったまま調理することをおすすめします。
せっかく冷凍することで旨み成分や栄養価がアップしたのに、自然解凍をしてしまうと水分と一緒に流れ出てしまいます。
また水分が出ることで食感が損なわれてしまうのです。
冷凍保存したきのこは、スープや鍋物など水から加熱する調理に使用すると、生のまま調理した時よりも旨み成分が増すといわれています。
ちなみにあえ物やマリネにする場合は、電子レンジでの解凍がおすすめです。
まとめ
- きのこは冷凍保存することができる
- 冷凍することにより旨み成分や栄養価がアップ
- 冷凍することで時短にも節約にもなる
- 美味しく冷凍するコツは洗わずに冷凍すること
- 冷凍するときは数種類のきのこをまとめた「きのこミックス」にするのがおすすめ
- 解凍せず凍ったまま調理すること
- いろいろな料理に合う
きのこは、冷凍することで旨みや栄養価そして風味まで増すことがわかりました。
そして凍ったまま調理することでおいしさを損ねることなく、しっかりときのこを味わえます。
冷凍することに抵抗があった方も、お好みのきのこミックスなど色々と試してみてくださいね。
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