かりんシロップの効果は咳止めだけじゃない!健康効果やレシピを紹介
芳醇な香りが特徴で、古くから薬用として用いられているかりん。
あまり身近な食べ物ではありませんが、かりんにはどんな効果があるのか気になりますよね。
かりんには咳止めの効果があり、かりんシロップやのど飴などに使われています。
しかし、実はかりんには咳止め以外にもうれしい健康効果があるんです!!
本記事では、かりんの効果について詳しく解説します。
また、簡単に作れるかりんシロップのレシピや、残りのかりんの実を使ったレシピをご紹介します。
さらに、おいしいかりんの選び方のポイントも解説しますので、参考にしてくださいね。
ぜひ、自宅でかりんシロップを作ってみてください♪
かりんシロップの効果は咳止めだけじゃない!
かりんシロップの効果としてよく知られているのは、咳止めや喉の炎症を抑えるはたらきですよね。
しかし、実はほかにもさまざまな効果があるのです!
ここでは、かりんシロップの効果について詳しく解説していきます。
美肌効果
かりんに含まれているビタミンCには、シミやそばかすを予防し、美肌を保つ効果があります。
他にも、かりんに含まれる成分にはこれらの美容効果があります。
・カリンポリフェノール →肌のくすみや老化の予防など ・リンゴ酸、クエン酸 →肌や毛穴の引き締め効果 ・ペクチン →肌の保湿効果 |
リラックス効果
熟すにつれて強くなるかりんの香りには、リラックス効果が期待されます。
また、ビタミンCには、ストレスを緩和し、心身を安定させる効果があるといわれています。
冷え性やむくみの改善
かりんに含まれるクエン酸には以下の効果があります。
・疲労回復 →疲労物質(乳酸など)を素早く分解する ・血行不良の改善 →代謝を活発にし、体温を温めたり、むくみをとったりする ・腸を刺激して排便を促す |
疲労回復
かりんに豊富に含まれているリンゴ酸、クエン酸には、乳酸を分解してエネルギーに変えるはたらきがあります。
疲労物質である乳酸が多くなる原因は、不規則な生活からくる疲労や、肉体疲労です。
かりんの酸味には、疲労の蓄積を防ぎ、回復を早める効果があります。
便秘や下痢の改善
かりんには、水溶性の食物繊維であるペクチンが含まれています。
ペクチンは水に溶けるとゼリー状にかたまるので、便秘や下痢に有効です。
便秘のときは、水分のない便をやわらかくして排便をうながし、下痢のときは、ゼリー状の膜になり、腸壁を守ります。
さらに、腸内の乳酸菌を増やして、腸の調子を整えるはたらきもあります。
感染症の予防と改善
かりんには、ポリフェノール(ベンズアルデヒド、タンニン)やトリテルペン化合物が豊富に含まれています。
・ベンズアルデヒド →抗菌作用や抗炎症作用があり、かりんの種に多く含まれる →種ごと加工して食べると、喉の痛みに効果がある ・タンニン →抗酸化力をもち、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病の予防に効果がある ・トリテルペン化合物 →殺菌作用があり、喉の炎症を防ぐはたらきがある |
さっそくかりんを食べなきゃ!
すぐにでも食べたいかりんですが、実が固く、渋みが強いかりんは生では食べられません。
かりんは、かりんシロップに加工するのがおすすめですよ♪
かりんシロップのレシピを紹介!!
かりんシロップは、自宅で簡単に作ることができます。
こちらのレシピを参考に作ってみてくださいね。
用意するもの:かりん500g(1個)、氷砂糖500g、お茶パック1つ |
- かりんの実をよく洗い、乾燥させる。
- かりんを縦に切って種を取り、種はお茶パックに入れておく。
- かりんを1cmくらいの厚さに切る。
- 変色防止のために、薄い塩水(ボウル1杯の水+塩小さじ1/2)に切ったかりんを入れ、10分ほど置く。
- ザルにあけて、水気を取る。
- 瓶に、かりんと氷砂糖を交互に入れていき、種も一緒に入れる。
- 1日1回、瓶を振る。ガスが出てくるので、蓋をあけてガス抜きをする。
- 1ヶ月程でかりんがしわしわになる。
- しわしわになったら全て鍋にいれて煮る。
- 沸騰したら火を止めて、こし器で濾す。
- 煮汁を保存する瓶にいれて完成。
※冷暗所か冷蔵庫で保存してください。
出来上がったかりんシロップは、お湯、冷水、炭酸で割ってお飲みください。
あなたのお気に入りの飲み方を見つけてくださいね♪
私はお湯で割って飲んでみたいな♪
かりんシロップは、氷砂糖ではなく、はちみつでも作ることができます。
レシピはこのあとご紹介するので、参考にしてください。
さらに、取り出したかりんの実は、ジャムにして食べることができますよ。
かりんジャムのレシピはこちらです。
かりんシロップははちみつでも作れる!!
かりんシロップは氷砂糖ではなく、はちみつでも作ることができますよ♪
かりんのはちみつ漬けは、かりんシロップの作り方とほとんど同じです。
用意するもの:かりん500g(1個)、はちみつ約1kg、お茶パック1つ |
- かりんの実をよく洗い、乾燥させる。
- かりんを縦に切って種を取り、種はお茶パックに入れておく。
- かりんを1cmくらいの厚さに切る。
- 変色防止のために、薄い塩水(ボウル1杯の水+塩小さじ1/2)に切ったかりんを入れ、10分ほど置く。
- ザルにあけて、水気を取る。
- 保存する瓶にかりんと種を入れ、かりんがかぶるくらいのはちみつを入れる。
- 蓋をして冷暗所に置く。
- 翌日から、2日に1回はかき混ぜる。
- 1~2ヶ月後、ドロドロしたはちみつがサラサラになってきたら濾して、実と種を取り出して完成。
3ヶ月経ったくらいが飲み頃です。
はちみつ漬けの場合は、すぐに冷蔵庫にいれるとはちみつが固まってしまいます。
かりんの水分が出るまで、しばらく常温で保存してくださいね。
かりんシロップを作るとき、実は取り出してしまいますが、せっかくなら、残ったかりんの実も食べたいですよね!
かりんシロップの残りはジャムに加工!!
かりんシロップや、かりんのはちみつ漬けの残りのかりんの実には、たっぷりの甘さが染みています。
ただ、かりんによっては、渋みが残っている場合もあるので、必ず加熱してから食べましょう。
ここでは、かりんシロップの残りのかりんの実で作る、ジャムのレシピを紹介します!
- かりんシロップから取り出した実を鍋に入れ、実が浸かるくらいの水を入れる。
- 鍋に蓋をして、火にかける。(中火)
- 沸騰したら弱火にして、30分以上じっくり煮る。
- ときどき様子を見ながらかりんの実を潰して、焦げていないか確認する。
- 水分が飛んで、ドロンとしたら完成。
- 味見をして、甘さが足りない場合は砂糖を追加する。
完成したジャムは、パンに塗ったり、ヨーグルトに入れたりして召し上がってくださいね。
かりんシロップの残りは加工して、おいしく食べ切りましょう♪
さっそくかりんを買ってみたいけど、おいしいかりんの見分け方ってあるのかな?
では最後に、かりんの選び方について説明します!
せっかくかりんシロップを作るなら、おいしいかりんで作りたいですよね♪
かりんを選ぶときの参考にしてくださいね。
かりんの選び方
そもそもかりんとは、中国が原産のフルーツで、古くから薬用として用いられていました。
日本では、おもに山形県や山梨県、愛媛県などで栽培されています。
かりんは3月〜5月に花を咲かせ、秋に収穫され、10月から出荷がはじまり、12月初旬頃まで出回っています。
かりんはフルーツですが、実はとても固く、味は渋いので生で食べることはありません。
漬け込んでエキスを抽出したり、香りを楽しんだりしましょう。
では、おいしいかりんの選び方について説明します!
かりんの選び方のポイントは4つあります。
|
お店では、皮が緑色がかったかりんが売られていることもありますが、まだ熟していないので、できるだけ黄色の完熟したものを選びましょう。
完熟したかりんがない場合は、常温の風通しの良いところに置いておけば追熟できます。
しかし、時間がかかったり、失敗したりすることもあるので、なるべく完熟したものを入手してくださいね。
ちなみにかりんは、スーパーや八百屋さんで見かけることはあまりありません。
道の駅や、産直市場などのほうが出回っていることが多いですよ。
かりんはあまり身近なフルーツではありませんが、選び方を知っておけば、おいしいかりんシロップやジャムが作れます。
ぜひ、かりんを買うときはこのポイントを覚えておいてくださいね♪
まとめ
- かりんには咳止めや、喉の炎症をおさえる効果がある
- 他にも、美容、リラックス、冷えやむくみの改善、疲労回復、便秘や下痢の改善、感染症予防と改善に効果がある
- 生で食べられないかりんはかりんシロップにするのがおすすめ
- かりんシロップやかりんのはちみつ漬けは、自宅で作れる
- かりんシロップの残りの実は、かりんジャムに加工できる
- かりんは、黄色くて艶や張りがあり、重量感のある、香りの強いものを選ぶとよい
あまり目にすることのないかりんですが、さまざまな健康効果があります。
風邪予防だけでなく、美容や疲労回復にも効くのはうれしいですよね。
かりんを見かけたらぜひ、かりんシロップやジャムを作ってみてくださいね♪
- かりんシロップの効果は咳止めだけじゃない!健康効果やレシピを紹介 - 2021年6月7日
- お中元にアイスを贈るのは迷惑!?贈り方のポイントと人気アイス5選!! - 2021年5月28日
- 麦茶にカフェインはないが利尿作用はある!麦茶の健康効果を解説!! - 2021年5月23日
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません