老後の二階建ての間取り特集!暮らしやすい家づくりのポイントを紹介!
老後の二階建ては、もしもの場合のために「一階ですべて生活できるような間取り」にすることが大切です。
老後に体が衰えていくことを考えると二階建てはやめておいた方がいいかなと思ってしまいますよね。
ですが、二階建てのほうが立地条件がよかったり、趣味を楽しめる部屋を作りやすかったりします。
二階建てでもポイントを抑えた家づくりをすることで、老後を快適に過ごすことができます!
この記事は老後の住まいを二階建てで検討していて、その間取りに悩んでいるあなたにおすすめです!
老後の生活をイメージして、暮らしやすい家づくりをしていきましょう!
老後を見据えた二階建ての間取りや家づくりのポイントを紹介します。
二階建てと平屋の比較もしましたので、どちらにしようか悩んでいる方は参考にしてみてください。
老後の二階建ての間取りは老後生活を想像して考えよう
老後に暮らしやすい家にするためにはどのような間取りにすればよいのでしょうか。
老後といっても20~30年と長い期間になるので、その期間中で生活は大きく変わっていきます。
大きく変わっていく生活スタイルに対応できるような家づくりが必要になってきます。
二階建ての間取りのポイント
老後を意識した二階建ての間取りのポイントは以下の通りです。
- 一階だけで生活が完結できる
- 家事動線や生活動線が直線かつ短い
- リビングや寝室からトイレが近い
- 二階に寝室を置いてもOK
- 二階は趣味部屋などで活用
【一階だけで生活が完結できる】
階段の使用が難しくなったときに、一階だけで生活が完結できるよう「一階に水回りなどを配置」しましょう 。
寝室については、一階に配置するスペースがない場合でも、将来的に寝床として使えるような場所を確保しておけば大丈夫です。
例えば、リビングの一角にベットが置ける場所があればOKです。また和室を寝室に使ったり、リビングを仕切って寝室自体を新たに作るのもありです。
【家事動線や生活動線が直線かつ短い】
水回りをまとめるようにして、「料理や洗濯など家事の移動がスムーズにできる」「トイレ・洗面所・お風呂場も一連で動ける」ようにしましょう。
また下着や寝間着などの収納スペースを脱衣所に設置できるといいですね。
毎日繰り返す動きがスムーズにできるような間取りにまとめることが大切です。
【リビングや寝室からトイレが近い】
歳をとるとトイレの回数が増えます。日中の多くを過ごすリビングから近い位置にトイレを配置しましょう。
また、夜中にトイレで目覚めることも増えます。寝室からも近い位置にトイレを配置して、夜中に安心してトイレに行けるようにしておきましょう。
【二階に寝室を置いてもOK】
足腰が丈夫であれば80歳でも90歳でも階段を使っている方はいます。また、60~70歳代の多くは階段をスタスタ昇り降りしています。
前半でお話しした「一階だけで生活が完結できる」ようにするのは万が一のためです。
そのため、二階に寝室があっても問題ありません。いつか二階が大変なったときには、寝る場所を一階に移しましょう。
【二階は趣味部屋などで活用】
老後は時間に余裕が生まれるので、趣味を楽しむ部屋やゆっくり過ごせる部屋を作ることをおすすめします。
また隣と家の間が狭い場合などは、二階のほうが太陽の光が差し込むので、二階にお昼寝部屋を作るのもいいですね!
もし二階に行くのが大変になったときには、二階の部屋を収納部屋や子供や孫が泊まるときの寝床部屋として活用することもできますよ。
もしもに備えて一階で生活が完結する間取りにさえすれば、老後の二階建ても安心ですね!
生活スタイルの変化
二階建ての間取りのポイントはご理解いただけたでしょうか。
では次に、老後にどのような生活スタイルの変化があるのかを具体的にイメージして、家づくりの参考にしていきましょう!
【自由な時間が増える】
子育てや仕事から開放されて自由な時間が増えます。それまでできなかった趣味が充実しそうですね。
読書好きな方には書斎、歌好きの方にはカラオケルーム、絵を描くためにアトリエ…。
知人のなかには老後から筋トレにはまっている方もいました。筋トレルームを作るのもいいですね(笑)
【夫婦2人の時間が増える】
縁側を作って、そこで仲良くお茶するのもいいですね。広いキッチンにして二人で料理をするのも楽しそうです。
映画好きな夫婦であればシアタールームなんていかがでしょう。
そして喧嘩の多い夫婦であれば、一人になれる部屋を用意しておきたいところですね。
【体が衰えていく】
体が衰えていきトイレへ行くのが一苦労になることもあります。お風呂あがりは早く椅子に座って休みたくなるかもしれません。
そのときに備えて、生活動線が短い間取りにしておきたいですね。
【買い物や通院が大変になる】
家の中の移動だけではなく外の移動も大変になってきます。長い距離を歩いたり、長時間バスに揺られたりするのはしんどいですよね。
大変な階段がある二階建てでも便利性のよい近郊に住めれば、生活全体をみたときに大変さが抑えられる場合もあります。
楽しいことも大変なことも見据えた家づくりができるといいですね♪
見本となる間取り3選
それでは、先ほどのポイントを抑えた「老後でも安心できる二階建ての間取り」を紹介します。
【狭小住宅でも一階で生活が完結】
引用:SUUMO
こちらは延床面積23.4坪、敷地面積20.0坪の狭小住宅ですが、一階だけでも生活できるような間取りになっています。
水回りはすべて一階に配置されていて、かつシンプルな動線です。また将来的にLDKの北側を間仕切って寝室にすることが可能です。
二階の南側にあるインナーバルコニーでひなたぼっこができるのもいいですね!
【夫婦それぞれの趣味部屋を】
引用:SUUMO
こちらの家の一階は、生活動線や家事動線をしっかりイメージして間取りを作られたそうです。
二階では夫の書斎と妻の声楽室を配置し、それぞれの趣味が充実できる家になっています。
老後の変わりゆく生活スタイルにしっかり対応された間取りで、楽しむことも将来の安心も兼ね備えていてすごいですよね!
【アイランドキッチンを家の真ん中に】
引用:SUUMO
こちらの家も一階に水回りが揃っていて、和室を寝室として使えば一階だけで生活が成り立ちますね。
そしてこの家の見どころであるキッチンですが、夫婦でキッチンに立つことが多いため、ぶつからないようにレイアウトされたそうです。
夫婦の時間を楽しく過ごせるお家になっていて素敵です!
老後の二階建ては階段が大変!楽にする方法を紹介
老後の二階建てと言えば、やはり「階段が大変」と思ってしまいますよね。
老後の体を考えると、階段が楽だと嬉しいですよね。そのために、どんな方法があるのか紹介していきますね。
階段の負担を減らす方法
代表的な方法としては「手すり」を思い浮かべますが、それ以外にも階段の負担を減らすポイントがありますよ。
ポイントはふたつ「①階段の段数を増やす、②踏み面(ふみつら)を長くする」です。
引用:SUUMO
そうすることで、緩やかな階段になり足腰の負担が軽減するので、二階建てでも老後に優しいです。
そして万が一、階段を踏み外しても怪我が最小限で済むように、階段の形は直線を避けてL字やコの字をおすすめします。また踊り場があるとさらに安全です。
ここで注意点ですが、階段を緩やかにすると階段に使う面積が増えるので、その分の間取りスペースが必要になります。
二階建ての間取りスペースに余裕がある場合は、階段スペースを広めにとると安心ですね!
老後は二階建てよりも平屋?何を優先するかで選ぼう
老後の二階建てについて話してきましたが、二階建てでも最終的に一階で生活できるような間取りにするのなら、平屋のほうがいいのかなーと悩みますよね。
二階建てと平屋を比較してみましたので、老後の家づくりの参考にしてみてください。
二階建てと平屋の比較
【二階建て】
土地 〇 | ・狭い土地でも延床面積を確保できる ・狭い土地であれば近郊でも見つけやすい |
費用 〇 | ・同じ延床面積であれば平屋より安く済む傾向にある |
防犯面 〇 | ・二階は一階に比べて侵入されにくく安心感がある |
安全面 ▲ | ・階段での転倒や怪我のリスクがある |
動線 ▲ | ・階段があり生活動線が複雑になりやすい |
利便性 〇 | ・近郊だと外出での利便性がよい |
【平屋】
土地 ▲ | ・延床面積分の広めの土地が必要となる ・広い土地の希望だと郊外になる可能性が高い |
費用 ▲ | ・基礎や屋根の面積が広いため高くなる傾向にある |
防犯面 ▲ | ・すべてが一階のため防犯面での工夫が必要になる |
安全面 〇 | ・段差のないバリアフリーの間取りが可能である |
動線 〇 | ・すべて一階のため生活動線が短くて楽である |
利便性 ▲ | ・郊外だと外出での利便性がよくない |
土地を探すところからスタートの方にとっては二階建てのほうがメリットが大きいですね。
家の中での過ごしやすさも大切ですが、スーパーや病院など家の周りの環境が整っていることも大切ですよね。
二階建てが平屋に劣っているのは家の中の移動面が主になります。元気なうちは気になりませんが、筋力体力が落ちてくると負担になりそうですよね…。
あなたが老後に優先したいことは何かを整理して、あなたにとって暮らしやすい家を選びましょう!
まとめ
- 老後の二階建ては、もしもの場合のために「一階ですべて生活できるような間取り」にしましょう
- 家事動線や生活動線を短くしましょう
- トイレはリビングと寝室の近くに配置しましょう
- 生活スタイルの変化(自由な時間が増える、外出が大変になるなど)に対応できるような家づくりをしましょう
- 二階建てでも階段を緩やかにすることで体の負担を減らせます
老後の二階建てでも間取りのポイントを抑えれば、暮らしやすい家にすることは可能です。
老後の体をいたわった間取りを意識しつつ、老後を楽しむ家づくりができれば素敵だなーと思います。
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