ぬか床に入れると美味しくなるものは旨味と風味を加えてくれる食材
ぬか漬けに旨味がない、もっと美味しいぬか漬けを作りたい。ぬか床をお持ちのあなた、こんなお悩みはありませんか?
そんなときは、ぬか床へ昆布や山椒などを混ぜるとぬか漬けがもっと美味しくなりますよ!
ぬか床に旨味や風味をプラスしてくれる乾物や香辛料など、入れると美味しくなるものがあるのです。
お店のような美味しいぬか漬けが自宅でできたら毎日の食事がもっと楽しくなりますよね。
とはいえ、入れ方を失敗してぬか床をダメにしてしまうのは避けたいところ。
今回はぬか床に入れると美味しくなるものや、失敗しない方法をご紹介していきます。
旨味や風味が増したぬか床に入れると美味しくなるものとして、ぬか漬けの変わり種食材も合わせてご紹介しますよ。
思わずごはんがすすんでしまうような美味しいぬか漬けが作れるようになりますよ。
最後までお読みいただき、ぜひ実践してみてくださいね。
ぬか床に入れると美味しくなるものと失敗を防ぐ方法
ぬか床に入れると美味しくなるものは大きく2種類あります。
1つは、グルタミン酸やイノシン酸といった旨味成分を多く含んだ食材。
もう1つは、果物の皮や香辛料などの香りづけの食材です。
旨味成分は昆布やかつお節といった主に乾物に多く含まれています。
一方、香りづけには柑橘や山椒などを用いることが多いのです。
つまり、ぬか床に入れると美味しくなるものとは、和食を作る際に出汁を取ったり香りをつけたりする食材といえます。
入れると美味しくなるものといっても入れ方を間違うと、ぬか床に香りがつきすぎたり、味が悪くなったりすることがあります。
1度味や香りが変わったぬか床は、薄めることはできても元には戻りません。
美味しくするために手を加えた結果、ぬか床がダメになっては元も子もありませんよね。
失敗しないためのポイントは、ぬか床の急激な変化を避けることにあります。そのための具体的な方法を3つご説明していきましょう!
1種類を少量ずつ入れる
ほんの少しでぬか床の状況が大きく変わることがあるため、どんな食材でも1種類を少量ずつ入れましょう。
「グルタミン酸が豊富な昆布+グアニル酸が豊富な干し椎茸」のように複数の食材の組み合わせで旨味の相乗効果が生まれることがあります。
しかし、複数の食材を同時に入れてしまうと、味が複雑になるぶん、ぬか床のコントロールが難しくなってしまいます。
まずは1種類を少量入れ、数日様子を見て足りなければ後から追加すると安心です♪
食材をお茶のパックに入れてぬか床へ
お茶のパックに食材を入れてからぬか床入れることで、食材が全体に散らばることなく取り出しやすくなります。
取り出す必要のない食材もありますが、ぬか床に食材が合わなかった場合や、味がちょうど良くなりこれ以上の変化を求めない場合にすぐに取り出すことができるのです。
特にかつお節や山椒のような細かい食材にはこの方法がオススメです。
チャック付きポリ袋で少量ずつお試し
一般的には入れると美味しくなるものとされていても、自分の好みに合っているかわからない、不安だけど1度チャレンジしてみたい、そんな食材もありますよね。
その場合は一掴み程のぬか床をチャック付きポリ袋に入れて、その中に食材を入れて試してみましょう。
ぬか床全体に影響が及ぶことがないため、安心して様々な食材を試すことができますよ。
生ものなど直接ぬか床へ入れたくない食材を漬ける際にも便利な方法です。
ぬか床に入れると美味しくなるものはこんな食材
ここからは、ぬか床に入れると美味しくなるものとしてオススメの食材と入れ方をご紹介していきます。
旨味を加えてくれる食材、風味を加えてくれる食材に分けてご紹介していきますので、ご自身のぬか床に不足している要素に合わせて選んでくださいね。
旨味を加えてくれる食材
・昆布
ぬか床1㎏あたりの量 | 2cm角を3枚 |
入れておく期間 | 3日~1ヵ月 |
昆布は入れると美味しくなるものとして代表的な食材です。
グルタミン酸が豊富に含まれており、ぬか床に旨味を加えてくれます。
さらに、ぬか床の水分も吸ってくれるので水分調整の役割も果たしてくれるんですよ。
入れてから2、3日で昆布から旨味が出てきますので、その頃に取り出せばサラダや佃煮として昆布も食べることができますよ。
1ケ月ほどで分解されてなくなりますので、食べるつもりがなければ無理に取り出す必要はありません。
・干し椎茸
ぬか床1㎏あたりの量 | 3~5個 |
入れておく期間 | 2~10日 |
干し椎茸はグアニル酸という旨味成分が豊富な食材です。
昆布と同様、ぬか床に旨味を加えつつ水分調整もしてくれるので便利ですよ。
干し椎茸は、ぬか床の水分を吸って戻っているので取り出して食べることができます。
チャーハンや炒め物にすると美味しく食べられますよ。
・かつお節
ぬか床1㎏あたりの量 | 8g |
入れておく期間 | 数日で取り出す |
かつお節はイノシン酸が豊富に含まれているため、少量で旨味が出ます。
しかし、入れすぎや長期放置すると、魚臭さがぬか床に移ってしまうので注意しましょう。
血合いと呼ばれる魚の赤黒い部分が、魚臭さの原因です。かつお節の中でも血合いが少ない糸削り節は、魚臭くなりにくいのでオススメですよ。
・煮干し
ぬか床1㎏あたりの量 | 5匹 |
入れておく期間 | 数日で取り出す |
煮干しにもイノシン酸が含まれていますので、ぬか床に旨味を足してくれます!
鰹節と同様に入れすぎや長期放置は、魚臭さの原因となるため注意が必要です。
頭と内臓を取り除いてから入れることで、魚臭さや苦味を抑えることができます。
・唐辛子
ぬか床1㎏あたりの量 | 2~3本 |
入れておく期間 | 入れっぱなしでよい |
唐辛子は、旨味ではなくピリッとした辛味を加えてくれる食材です。
ぬか床に旨味だけではなく、辛みが加わることで味が引き締まります。
辛味が苦手な方はそのままで、ピリ辛がお好きな方は輪切りにして入れるとよいでしょう。
唐辛子も分解されてなくなりますので、入れたままで問題ありません。
風味を加えてくれる食材
・柚子の皮
ぬか床1㎏あたりの量 | 10g |
入れておく期間 | 入れっぱなしでよい |
柚子の皮を少量入れることで、ぬか床に柑橘の爽やかな香りが加わります。
柚子が出回るのは冬場のため、まとめて購入したものを冷凍しておけば年中使うことができます。
時期が合わなければ、インターネットで冷凍の柚子の皮が販売されていますので、そちらを利用しましょう。
みかんやすだちなど、他の柑橘系の皮でも代用可能です。
・実山椒
ぬか床1㎏あたりの量 | 5g~20g |
入れておく期間 | 入れっぱなしでよい |
ぬか床へ入れると美味しくなるものなのか疑問に思われるかもしれませんが、山椒のすっきりとした香りは、ぬか床によい風味を与えてくれます。
山椒特有の辛味も加わるため、味の引き締め効果も期待できます。
入れる量が多いと香りや刺激が強くなるため、5 g程度から様子をみてください。
実山椒はさっとゆでて、水気を拭き取ったものを入れましょう。
実山椒が出回る5月~6月頃に購入してゆでたものを冷凍保存しておくと便利です。
冷凍されたものがインターネットで販売されていますので、時期を逃しても手に入れることができます。
ぬか床に入れると美味しくなるものは定番食材以外にもある!
ぬか漬けとして入れると美味しくなるものは野菜のイメージが強いですが、実は肉や魚といった動物性の食材と相性がよいことをご存知でしょうか。
昆布が入ったぬか床に肉を漬けると、昆布のグルタミン酸に肉のイノシン酸が掛け合わさり、旨味たっぷりの肉料理ができるのです。
さらに酵素の働きでタンパク質が分解され、肉質が柔らかくなる効果もあるのです。
このように野菜でないからこそ、ぬか床に入れると美味しくなるものが多くあります。
しかし、肉や魚といった動物性の食材をぬか床に漬ける際には注意点があります。
動物性の食材を直接ぬか床に入れてしまうと生臭さが移り、衛生上の問題も発生します。
必ずぬか床を取り分け、その中で漬けるようにしてください。
先ほどもご紹介したように、チャック付きのポリ袋に入れたりラップで包んだりすることで手軽に漬け込めますよ。
ところで、旨味と風味が増したせっかくのぬか床、野菜を漬けるだけではもったいない!と思いますよね。
でしたら、さまざまな食材に活用して、ぬか漬けの幅を広げてみませんか?
ぬか床に入れると美味しくなるものとして、ぬか漬けの変わり種食材をご紹介していきます。
魚
ぬかをまぶした魚を冷蔵庫で1日漬け込んでから焼きましょう。西京焼きのように仕上がりますよ。
ぬか床の風味がつきやすいサワラやカレイといった白身の魚がオススメです。
ぬかは焦げやすいのでよく落としてから焼いてくださいね。
肉
魚と同様に、ぬか床に1日漬けて焼くだけで味噌漬け肉のような一品に。
鶏肉、豚肉、牛肉いずれも肉質が柔らかくなり美味しく仕上がります。
鶏の胸肉で作ると、しっとりとしたサラダチキンができますよ。
たまご
ゆでたまごの殻を剥いてぬか床入れるだけでおつまみになる一品ができますよ。
固ゆででも半熟でもかまいません。半日~1日ほど漬けたら完成です。
半熟たまごで作る際はぬか床の中でつぶれないように注意してください。
チーズ
モッツァレラチーズ、クリームチーズ、プロセスチーズなどさまざまなチーズで作ることができます。
パッケージから出してぬか床へ入れておくだけで美味しくなりますよ。
モッツァレラチーズだけは、表面の水気を拭き取ってから入れてくださいね。
漬け込む時間は半日~1日が目安ですが、塩気のあるチーズは漬けすぎると塩辛くなるため、早めに取り出しましょう。
まとめ
- ぬか床に入れると美味しくなるものは乾物、柑橘の皮、香辛料など
- お茶のパックに入れた食材を1種類ごとに少量ずつぬか床へ入れる
- 野菜だけでなく動物性の食材もぬか床へ入れると美味しくなるものとしてオススメ
今回はぬか床に入れると美味しくなるものをご紹介してきましたが、味の好みは人それぞれです。
様々な食材を少しずつ試しながら自分に合った味を探してみてください。
旨味と風味がたっぷりの美味しいぬか漬けに、ごはんがすすむことでしょう♪
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