キャベツが黒いのはカビ?食べれるの?黒い斑点の原因・対処法を解説!
スーパーで買ってきたキャベツを切ってみると、キャベツの葉が黒くなっていて、「えぇー!カビ?」と思ったことはありませんか?
でも、買ったばかりのキャベツでカビは生えるのかな?黒い部分だけを取ればいいのかな?いろいろと悩みますよね。
今までは、私もキャベツが黒いときは、とりあえず黒い部分を切り落として使っていました。
この記事では、キャベツが黒く変色する原因と食べれるキャベツの見分け方、長持ちするキャベツの保存方法を解説しています。
「このキャベツ、食べれるの?」と思ったときにぜひ参考にしてください。
これさえ読めば、キャベツを目の前にして、「これは食べれる?」と頭を抱えることがなくなりますよ♪
キャベツの黒いのはカビ?食べれる?腐敗した時の特徴
キャベツが黒く変色するパターンは、変色箇所や葉の状態で大きく3つに分類できます。
その中でカビている・腐敗しているキャベツは、食べれません。
まずはカビている・腐敗しているキャベツの特徴を覚えましょう!
- ぬめりがある・どろどろする
- 酸っぱいにおいがする
- 黒く変色している
- 液体が出てきている
においがしても食べれるキャベツ
においがするキャベツでもカビが生えているわけではない、食べれるキャベツもあります。
磯臭い・青臭い・ガス臭いキャベツ
キャベツの成分が時間経過で変化し、磯臭いにおい・青臭いにおい・ガス臭いにおいがすることがあります。
キャベツにはアリルイソチオシアネートという辛み成分が含まれています。
アリルイソチオシアネートは時間がたつと、空気中の酸素と反応して分解され、ジメチルスルフィドという口臭や磯のにおいの元の成分に変化します。
アリルイソチオシアネートはキャベツの組織が傷つくと生成される特徴があります。
そのため、半玉のキャベツやカットキャベツから、においを感じることがあります。
ただ、カビているわけではないので、食べれるキャベツです。
カビ臭い・墨汁臭いキャベツ
メチルイソボルネールという成分のにおいが原因で、カビ臭い・墨汁臭いにおいがすることもあります。
メチルイソボルネールはキャベツが育った土の中の微生物が作る成分です。
そのにおいがキャベツに移ることで、カビ臭さ・墨汁臭さを感じることがあります。
カビているわけではないので、食べれるキャベツです。
カビているキャベツは丸ごと捨てましょう
カビが生えている場合、キャベツは丸ごと捨ててください。
「カビている黒いところを除去したり、加熱したりすれば大丈夫じゃない?」と思うかもしれません。
しかし、加熱処理してもカビを除去できない場合があります。
また、黒く変色しているところ以外にも、カビが発生している可能性もあります。
もったいないと思いますが、カビが生えたキャベツはすべて捨ててください。
キャベツが黒い原因・黒いけど食べれるものの見分け方
カビている・腐敗している場合以外でも、キャベツの葉が黒く変色することがあります。
ここから紹介をするものは、葉が黒く変色していても食べれるキャベツです。
キャベツに黒い斑点がある
キャベツの葉についている黒い斑点はカビではありません。
キャベツについている黒い斑点は、内部黒変症状(ないぶこくへんしょうじょう)と言われる生理障害の一種です。
内部黒変症状とは、寒さでキャベツ葉内部の水滴が凍結した状態から、急速に解凍されることが原因で起こります。
主に、冬に栽培される冬取れキャベツで発生します。
外観上は内部に黒い斑点が出ているのかどうかはわからないため、消費者にも内部黒変症状のキャベツが届いてしまうことがあります。
ただ、内部黒変症状が発生している部位からは、キャベツの病原菌は検出されていません。
また、栄養面でも正常なキャベツと比較して大きな差はありません。
よって、キャベツの葉の中についている黒い斑点は食べれます!
キャベツの断面が黒い(または茶色い)
キャベツの断面が黒や茶色の場合も、カビではありません!
キャベツに含まれるポリフェノールが酸化して黒ずんでいるだけなので、食べれます。
キャベツなどの野菜にはポリフェノールという苦みや色素の成分が含まれています。
また、キャベツはポリフェノール酸化酵素という成分も含んでいます。酸化酵素は酸素との結びつきを促進する働きがあります。
キャベツの断面が空気中の酸素に触れ、ポリフェノール酸化酵素の働きによって、キャベツのポリフェノールと酸素が結びつきます。
ポリフェノールが酸化することで、キャベツが黒っぽく変色します。これを褐変(かっぺん)と言います。
気になる方は、黒い箇所だけ切ってしまえば問題ありません。
キャベツの芯の周りが黒い(またはグレー)
キャベツの芯の周りが黒やグレーになっている場合もカビではありません。
原因は、カルシウム・ホウ酸の欠乏または窒素の過剰施肥による芯腐れ(しんぐされ)です。
芯腐れは病害ではなく生理障害なので、食べれます!
芯腐れは、作物の成長が急激なために、カルシウム・ホウ酸の吸収が追い付かず、栄養が不足して起こります。
雨の多い季節や暖かい気候で発生する傾向があります。
なお、芯腐れは病気ではないので食べれますが、栄養素が足りない状態なので、おいしくはないです。
変色している部分を除いて調理することをおすすめします。
キャベツの芯や葉が紫色
外の葉や芯の周りが紫色のキャベツも食べれます!
紫色に変色している箇所はアントシアニンです。
キャベツが寒さで凍らないようにするため、光合成を抑え、エネルギー消費をしないようにします。
そこで、光の吸収を抑えるアントシアニンを生成します。
アントシアニンは紫色の色素のため、キャベツの芯や葉が紫色になることがあります。
芯や葉が紫色のキャベツは、11月~3月にかけて出荷される冬キャベツでよく見られます。
むしろ、キャベツが紫色なのは、寒い中で糖分をキャベツの中にため込んでいる証拠です。
ちなみに、アントシアニンによる紫色は過熱すると消えます。
キャベツの葉が黄色
冷蔵庫で何日かたったキャベツが黄色くなることがありますが、もちろん食べれます!
キャベツは収穫後も成長を続けています。ただ、根から養分を吸い取れないので、自分の葉の中にある栄養を使って成長をしようとします。
その結果、キャベツの葉の色が黄色くなります。
ただ、栄養素がキャベツ自身の成長に使われてしまっているということなので、キャベツが黄色くなる前に食べることをおすすめします。
キャベツに黒い斑点が出ないようにする保存方法
買ったキャベツはカビないようにきちんと保存して、最後までおいしくいただきたいですよね。
ここではキャベツが長持ちする保存方法について紹介します。
キャベツの賞味期限
通常、キャベツ1玉の賞味期限は2週間です。
正しく保存をした場合は1ヵ月と賞味期限が伸びます。
キャベツの保存場所
キャベツの適温は0℃~5℃なので、冷蔵庫での保存が最適です。
製品によっても違いがありますが、冷蔵庫の野菜室の温度は、3~7℃なので、キャベツにとっての適温より少し高い場合があります。
冷蔵庫の温度は2~5℃なので、キャベツは冷蔵庫に入れて保管したほうがいいですよ。
キャベツの保存方法
重要なのは芯を切り落とすことです。キャベツは芯がついたままだと成長し続けるので、芯をカットして成長を止める必要があります。
- キャベツの芯をティースプーンなどでくりぬく
- 芯をとった穴に湿らせたキッチンペーパーを詰める
- 軽く湿らせた新聞紙でキャベツを包む
- 新聞紙でくるんだキャベツビニール袋に入れる
- ビニール袋の口は開けたまま冷蔵庫で保存する
- 芯をカットする
- 湿らせたキッチンペーパーでキャベツを包む
- 冷蔵庫で保存をする
キャベツを使うときは包丁で葉を切ると、切った箇所からポリフェノール酸化して黒く変色してしまいます。
外側の葉から手で1枚ずつちぎって使うと、きれいな色のままキャベツを保存できますよ。
まとめ
- カビ・腐敗が原因で黒くなっているキャベツは丸ごと食べれない
- カビているキャベツの特徴は、溶けている・酸っぱいにおいがする
- カビ・腐敗以外の理由で黒くなっているキャベツは食べれる
- キャベツは芯をとると長持ちする
キャベツが黒く変色する理由は、大きく分けると3つあります。
その中でも、食べれないのはカビている・腐敗しているキャベツだけです。
それ以外の理由で黒く変色なっているキャベツは基本的には食べれます!
買ってきたキャベツは芯をとって、ペーパーで包んで、冷蔵庫で保存をするようにしましょう!
キャベツの変色がどうしても気になる場合は、我が家では回鍋肉やロールキャベツといったソースの色が濃い料理にして食卓に出しています。
キャベツは上手に保存をすると1ヵ月も持つので、ぜひ最後までおいしく料理してくださいね♪
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