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若い人が杖をなぜ使うのか理由を解説!おしゃれに持てる杖も紹介!

なぜ若い人が杖を使っているのか…痛みのある方や筋力の弱い方、視覚障害のある方、疲れやすい方など、理由はひとそれぞれです。

若いのに杖を使うのは、目立つので気が引けますよね。また、「私と同じ理由で杖を使っている人はいるのかな?」と不安に思うこともありますよね。

その不安に理学療法士の私がお答えします。勤務先の病院でも、若い人で杖を使うことに抵抗を感じているという相談をよく受けますよ。

この記事では若い人がなぜ杖を使うのか理由を解説していますので、これを読んであなたも安心して杖を使ってくださいね。

なぜ杖を使うかの理由のほか、杖が必要となる病気や杖の役割についても解説します。

また、若い人へおすすめの杖を紹介しますので、おしゃれとしても使ってみてください!

 

若い人が杖をなぜ使うの?人それぞれの理由を解説!

若い人でも特徴的な歩き方をしていたら、「どこか悪いんだろうな。」と杖をついていても不思議に思いません。

ですが、普通に歩いていたり、小走りしていたりすると「なぜ杖を持っているんだろう?」と疑問に思いますよね。

見た目ではわからない障害がある人もいます。特に若い人だと、障害のない他の部分でカバーできることもあるので、余計分かりにくいです。

なぜ杖をついているかの理由について、いくつかの例をみていきましょう!

【理由①痛いから】

ここ数年膝が痛くて、長い距離を歩くのが大変になってきたんだよね。

杖を使うと痛みが少し良くなって、長い距離も歩きやすいかな。

膝や腰など痛みを抱えている方って多いですよね。痛みが強くて普段の生活に支障が出てくると、杖が必要になってきます。

ちなみに、この方のように長い距離を歩くのは大変で杖が必要だけど、短い距離であれば杖なしで小走りが可能という方もいたりします。

【理由②筋力が弱いから】

脚の筋力が弱かったり麻痺があったりすると、不安定な歩きとなるので杖が必要になります。

また、脚の筋力が弱いと、立ち上がりや階段、坂道歩行も一苦労です。普通に歩けるけど、立ち上がりなどの場面で杖が必要な方もいます。

【理由③バランスが悪いから】

バランスが良くないんだよね。

ふらついたときに杖があると助かるよね。

感覚麻痺や筋力低下、平衡器官に障害があるとバランスが取りにくく、ふらつきやすいです。

なかには普通に歩くことはできても、ふとバランスを崩すことがあるため杖を使っている方もいます。

【理由④疲れやすいから】

疲れやすくてね…動けなくなる日もあるんだよね。

杖があると少しでも楽かな。

がんや精神障害などで身体が疲れやすく、歩行をはじめ、様々な活動が制限されている方もいます。

身体が疲れているときは、何か支えがあると、少しでも楽になりますよね。

【理由⑤視覚が悪いから】

視力が弱かったり、視野が狭かったりすると、周りの環境の安全が十分に確認できないので、杖で周りの環境を確認しながら歩きます。

視覚に問題がない人でも、暗闇のなかでは壁など手探りしながら歩きますよね。視覚が悪い方は日中でも、このような状態になっているので杖が必要です。

【理由⑥めまいがするから】

平衡器官に障害があると、急にめまいを生じたり、長い時間めまいが続いたりすることがあります。

急にめまいに襲われたとき用の杖であったり、めまいでバランスが取れないのをカバーするための杖であったりします。

saku
saku
若い人が杖をなぜ使っているかの例をあげてみましたが、やはり見た目だけではわからない理由もありますね。

若い人の杖は病気で必要になることがある

若い人が杖を使う理由はいろいろとあることが分かったと思います。では、具体的にどんな病気があるのかも気になりますよね!

代表的な病気から知ってほしい病気まで紹介していきます。

変形性膝関節症

膝が徐々に変形して、痛みが出たり、水が溜まって膝が張れたりする病気です。はやくて40歳頃から症状がみられはじめ、女性に多いです。

初期は立ち上がりや歩きはじめで痛みが出現します。その後、痛みは徐々に増悪し、末期では安静時にも痛みがみられるようになります。

また、膝の変形や膝周囲の筋力低下によって、歩行時の膝の安定性も低下してしまいます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰骨と腰骨の間にある椎間板が突出することで神経が圧迫され、腰痛のほか、下肢の痛みや痺れ、麻痺が起こる病気です。20~40歳代の男性に多いです。

腰部椎間板ヘルニアの約80~85%は自然経過で軽減すると言われています。

しかし、慢性的な痛みが続いたり、麻痺が強くて歩けなくなったりする場合があります。

外傷後後遺症

交通事故やレジャー事故での外傷は若い人から高齢者まで誰でも起こりえます。また損傷部位も全身様々です。

骨折や筋損傷、神経損傷をしたとき、損傷の程度によって、長期的に患部の痛みや筋力低下、麻痺が残ってしまう場合があります。

脳卒中後遺症

脳の血管が破れたり、詰まったりして、脳が障害される病気です。意識障害や麻痺、言語障害など、障害された部位によって症状は様々です。

脳卒中は高齢者の病気というイメージがありますが、最近は40~50歳代での発症が目立ってきています。そして、10~20歳代でも起こります。

脳卒中後の回復具合は、損傷された脳の部位や範囲によって様々です。

運動麻痺や感覚麻痺などによって、歩けるけど杖が必要となる場合があります。

視覚障害

全盲や弱視、視野狭窄などで生活に支障をきたしている状態です。生まれつきの方もいれば病気や事故での障害の方もいます。

目で安全を十分に確認することが難しいので、杖での安全確認が必要となります。

また、周りの人に障害があることに気付いてもらうことも安全のために大切です。そのため視覚障害の方は白杖(はくじょう)を使っています。

メニエール病

内耳の障害で、突然の10分以上のめまいや吐き気、難聴や耳鳴りなどが起こる病気です。発症年齢は30~50歳代、女性に多いです。

めまいやふらつきにより立つことや歩くことが難しく、支えが必要になることがあります。

慢性疲労症候群

身体所見や検査で異常がない状態で、日常生活を送れないほど重度の疲労感が長期的に続く病気です。原因は不明で、40歳以下また女性に多く発症します。

歩行に関するところでは、疲労感のほか、関節痛や筋肉痛などもみられ、杖が必要な場合があります。

saku
saku
整形や脳外以外の病気でも杖が必要な人はいるんですよね。

この他にも、若い人で杖が必要な病気はたくさんありますよ。

若い人の杖は腰痛緩和など体を支える以外の役割もある

若い人でも、みんな何かしらの理由や病気があって杖を使用しています。

若い人が杖を使う理由や病気を説明するなかで杖の役割がいくつか出てきましたが、杖は「体を支える」だけではないんです!

ここでは、杖の役割について少し詳しく説明していきますね。

体を支える

杖の役割として代表的なのが「体を支える」です。

脚の力が弱い方やバランスの悪い方は歩きが不安定になりますが、杖をついて支える面積が増えると安定感がでてきます。

痛みの緩和

体重を杖でカバーすることで、また杖で重心の位置を変えることで、腰痛や膝痛などを和らげることができます。

体重が増えたことをきっかけに、腰痛や膝痛がでてきたという方がよくいます。

筋力が弱いなか体重が増えてしまうと、関節への負担が増えてしまい、痛みが生じてしまうのです。

杖で数kgカバーするだけでも関節への負担は軽減し、痛みも変わってきます。

また、重心の位置を変えて痛い部分への負担を分散することで、腰痛や膝痛を緩和させることもできます。

二次的障害予防

筋力や感覚、関節可動域の障害があると歩き方が崩れやすいです。歩き方が崩れていると、負担が一部の関節や筋肉に偏ってしまいます。

その状態で歩行や階段昇降など動き過ぎてしまうと、負担が強い部位で過負荷状態となり、二次的に痛みが生じてしまうことがあります。

このような二次的障害を予防するために、杖なしで問題なく日常生活できる方でも杖を使用する場合があります。

手術後の安静

下肢や腰の手術後、手術した部位や周りの筋肉などの回復のために杖を使用することがあります。

回復が不十分なまま負荷をかけすぎると、手術部位の炎症が落ち着かなかったり、手術した骨や靭帯のくっつきが悪くなったり、最悪、再骨折することもあります。

若い人はとくに、手術した部位以外は問題がなく、動き過ぎてしまうので、杖を使うようにと強く指導することがあります。

感覚

視覚障害の方や下肢の感覚障害のある方は、杖からの感覚を頼りに歩くことがあります。

目が良く見えない分、杖の感覚で周囲の環境を感じとって、安全確認を行います。

また、下肢の感覚が不十分な分、杖の感覚でカバーしてバランスをとり、安定した歩行にします。

精神的支え

体力がなかったり、めまいを起こすことがあったりすると、外出時に何かあったらどうしようと不安になることがあります。

そんな時、一時的にでも支えて助けてくれる杖があると不安は軽減します。

saku
saku
杖は支えるだけではないんです。予防の役割があるなど奥が深いんですよね。

若い人の杖はおしゃれなアイテムにもなる!

若い人が杖を持っていると、どうしても目立ってしまいます。せっかくであれば、若い人らしいおしゃれな杖を持ってみるのはいかがでしょうか。

「どこか悪いの?」から「この杖素敵だね!どこで買ったの?」と周りが注目するポイントが変わってくるのではないでしょうか。

私自身も、杖を持つ10代女の子のリハビリを担当した時に、その子がかわいい杖を持っていたので、その話で盛り上がった経験があります。

それでは、私の独断ですが、若い人へおすすめのおしゃれな杖を紹介していきますね。

【高級感のある木製】

樫と黒壇を繋ぎ合わせた持ち手が上品で目を引きますね。ジャケットにとても似合いそうです。

杖の支柱も日本産杖を代表する樫で作られています。

木製のため杖の長さ調整はカットになります。短い長さを注文しないように注意してください。長い場合はノコギリなどでセルフカットできますよ。

杖の長さの目安は身長÷2+3cmです。人によって少し長いor少し短いほうが使いやすなどあるので、杖販売店で長さだけ試用確認するのがおすすめです。

【ツイード柄がアクセント】

アクセントのツイード柄がキラキラして見えます。

また、白い貝殻をイメージしたという持ち手も素敵ですよね。

折りたたみ式の杖で、持ち運びに便利です。また、安全性基準に合格しているので安心して使えますよ。

【きれいな彫刻デザイン】

よく見かけるプリントではなく、彫刻で彫られていて、高級感のあるおしゃれ杖ですね。

柄デザインはスズラン柄とアネモネ柄がありますが、どちらも素敵です。

伸縮機能付きの杖で、11段階の細かい長さ調整が可能です。

折りたたみの杖についてはこちらの記事もご覧ください。

まとめ

  • 若い人がなぜ杖を使うかの理由は痛みや筋力の弱さ、視覚障害や疲れやすいなどひとそれぞれ
  • 若い人で杖が必要となる病気も整形疾患から原因不明の病気までいろいろある
  • 杖の役割は支えるだけでなく、痛み緩和や二次的障害予防などいろいろある
  • 若い人が杖をおしゃれとして持つのもおすすめ、「なぜ杖?」から「おっ!素敵な杖!」と周りに思わせよう

みなさん、いろいろな理由や様々な病気で杖を使っています。

普通に歩いているのを見ると「なぜ杖を持っているの?」と思うかもしれませんが、見た目ではわからない理由もあるのです。

そして、理由はそれぞれでも、身体を守るためということは共通していえます。

若いからと杖を使うことをためらわず、あなたの身体を守るために杖を使ってくださいね。

saku

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Posted by saku