40代で貯金なしと借金ありの割合を世帯別に比較!その理由も調査
40代で貯金なしの人・借金ありの人は、どのくらいいるのか気になりますよね。
貯金なしの人の割合は約2割、借金ありの人の割合は約6割になります。
そして40代の支出の内訳をみると、独身と既婚では大きく違いがありますよ。
私も40代ですが、我が家の場合は、支出の半分を子供の教育費が占めています。
そろそろ老後のことも気になってくる40代。このままで将来は大丈夫か不安になりますが、お金のことは仲のいい友人にも聞きづらいですよね。
そこでこの記事では「貯金なし」「借金あり」の人の割合や、その理由について調べてみました。
貯金がなくてもマイホームを購入したいと思っているあなたのために、現実的な購入方法も調査していますので、参考にしてください!
40代で貯金なしと借金ありの人の割合を世帯別に調査
どんなに親しくしている友人でも、「貯金額は?」「借金はある?」など、お金のことは話題にしづらいものです。
私も聞かれたところで、なかなか本当のことは話せません。
ですが聞かれたくはないけれども、他人のお財布事情は知りたいもの!
そこで、世帯別に貯金なしと借金ありの割合を調べてみました。
記事内の割合は、借金の有無に関わらず貯金なし、貯金の有無に関わらず借金ありの数値になっています。
独身・一人暮らしで貯金なしと借金ありの割合
40代で独身・一人暮らし世帯の貯金なし・借金ありの割合は下の表のとおりです。
貯金なしの割合 | 借金ありの割合 |
---|---|
約35% | 約22% |
独身世帯では、借金がある割合は比較的低くなっています。
これは家族への支出が少なく、金銭的に余裕があり、借金をする人が少ないと考えられるからですね。
そして借金がない1番の理由は、「住宅ローンを抱えている人が少ない」ということです。
一人暮らしでは広い家を必要としない場合が多く、マイホームの購入は後回しになっているためですね。
ですが、貯金なしの割合を見てみると、その数値は高くなっています。
保有している金融資産が100万円未満の世帯も約15%いるので、合わせると約50%の人がほとんど資産を持っていない計算になります。
既婚・2人以上世帯の貯金なしと借金ありの割合
40代で既婚・2人以上世帯の貯金なし・借金ありの割合は下の表のとおりです。
貯金なしの割合 | 借金ありの割合 |
---|---|
約13% | 約65% |
既婚世帯では独身世帯と比べ、借金ありの割合がかなり高いことがわかります。
これは既婚世帯では、マイホームを購入している割合が高く、借金の多くは住宅ローンとなっているからです。
借金の理由を見ても「住宅取得」に関わるものでは、独身世帯の約15%に対し、既婚世帯では約78%と大きく差があります。
既婚世帯のマイホーム購入率の高さが、この数字からもよくわかりますね。
40代では住宅ローンが完済していないことが多く、借金ありの割合も高くなっています。
反対に、貯金なし世帯の割合は低く、独身世帯とは逆転しています。
特に子供がいる世帯では、子供の教育費や将来に備えて、貯蓄への意識が高いためだと考えられますよ。
その意識の違いは、貯蓄額の平均値と中央値を見てもわかります。
既婚世帯・収入が300万円未満の貯蓄額の平均値は365万円、中央値は200万円
独身世帯・収入が300万円未満の貯蓄額の平均値は472万円、中央値は2万円
平均値は独身世帯の方が高いですが、中央値は既婚世帯の方が圧倒的に高く、収入が少なくても貯蓄を意識している人が多い結果が表れています。
40代で貯金なしの割合は2割!理由は大きく分けて2つ
40代で貯金なしになったのは、どのような理由からなのか気になりますよね。
40代全体では、貯金なし世帯の割合は約2割になります。
そして先ほどもお伝えした通り世帯別では、独身世帯の割合が約35%、既婚世帯では約13%になっています。
独身と既婚で割合に差が出るのは、家族の有無に関わる支出への意識が違うためでした。
そしてさらに調べてみると、貯金がない理由は大きく2つに分かれます。
「生活が厳しく貯金に回せない」という世帯と、「貯める意識が低い」世帯です。
ここでは、それぞれの世帯について、詳しく調べてみましたよ。
生活が厳しく貯金に回せない世帯
生活が厳しい世帯に関しては、収入が減ってしまったり、家族の看病や介護で働きに出ることができなかったりと、苦しい状況が伺えます。
特に独身世帯の借金ありでは、その理由が「生活費」で約40%となっていて、生活に困窮していることが数字にも出ていますね。
そして既婚世帯では、子供の教育費にかかる支出が増えることが、大きな要因になっています。
40代になると、高校や大学に進学する子供を持つ世帯も増えるため、子供の成長に比例して教育費も高くなります。
住宅ローンと教育費が重なるため支出が大きくなり、貯金ができないというのも40代の特徴ですよ。
貯める意識が低い世帯
お金があると使ってしまい、なかなか貯められないのが特徴です。
趣味だったり、旅行や外食だったりと、貯めるよりもやりたいことを優先してしまいがちな人が多いです。
40代では健康で体力がある人も多く、老後はまだ先のことと考えている人もいます。
ですがそろそろ先のことも見通して、貯め始めないといけない年代でもありますよ。
「来年から貯めよう」と先延ばしにしていては、貯めることはできないので、すぐにでも貯金を意識した方がいいですね。
収入はあるのに貯められない、私の従姉妹のケース
私には同じ40代の従姉妹がいます。独身で都内の賃貸マンションに一人暮らしです。
従姉妹は典型的な「貯める意識が低い」浪費タイプで、大学を卒業してからずっと貯金なしの生活を送っています。
【収入】月53万円
- 手取月収・・50万円
- その他収入・・3万円
【支出】50万円
- 家賃・・15万円
- 光熱費・・2万円
- 通信費・・1万5千円
- 食費・・10万円
- 化粧品代・・2万円
- 美容室代・・2万5千円
- 被服費・・8万円
- 交際費・・3万円
- 交通費・・1万円
- 習い事・・3万円
- その他・・2万円
見ていただいてもわかるように、従姉妹に「節約・貯金」という意識はありません。
欲しいと思った物はすぐに買う。やりたいことは我慢しない生活を、ずっと送っています。
毎月3万円プラスに見えますが、年に数回の旅行で大きな支出があり、貯金はできていませんよ。
支払は基本クレジットカード払いですが、残高が不足していて、親に借りることも年に数回ある状態です。
充分な収入があるのに、40代になってまで親に頼る生活はいけませんよね。
そんな従姉妹のことを叔母も叔父も、とても心配しています。
叔母には「お金を貸さないようにしたら変わるのでは?」と話しています。
ですが叔母は「よくわからないところから借りて、何かあれば大変…」と不安で貸してしまうそうです。
従姉妹にも「もう40代だし自立しないと!」と話していますが、「わかってる」と言いながらも頼ってしまうそうです。
相談されるたびに、従姉妹の将来が心配になります。
実家も近所で、小さい頃から姉妹のように仲良く育った従姉妹なので、早く今の状況を改善できるようにと願っています。
40代からでも遅くない!貯金を増やすためにできること
老後のことを考えると、貯金なしの状態は不安ですよね。
今できることから始めて、少しでも貯金をしていきましょう。
貯金を増やすためには、下記の2つを実行することが大切ですよ。
①収支のバランスを見直す
②貯金する意識を持つ
貯金ができていないなら、まずは収支のバランスを見直すことから始めてください。
収入を増やすことも大切ですが、支出のどこかに節約できるところはないかを確認してみてくださいね。
そして貯金をするという意識を持つようにしてください。
私もこの2つのことを実行することで、貯金額を増やしました!私の実践内容をご紹介します。
私は結婚してからずっと、家計簿をつけていませんでした。
ですので、毎月どのくらいの支出があるのか、全く把握しないまま生活していました。
食費についても金額の上限は決めず、 まとめ買いが苦手なこともあり、ほぼ毎日買い物に行っては3千円~5千円ほど使っていたと思います。
ですが、子供が高校生になり大学進学を考えた時に、今のままでは進学費用が厳しいと現実を知りました!
それからまずはじめに、世帯の手取月収を確認しました。
次にどれだけお金を使っているのかを把握するために、家計簿をつけることにしましたよ。
私の性格では毎日の家計簿は続かないと思い、レシートを1カ月溜めておき、月末になったら費目ごとにノートへまとめることから始めました。
すると家族4人の食費(外食含む)だけで、12万円も使っていることがわかりましたよ。
正直ここまで使っている自覚がなかったので、驚きでした。
収支の具体的な数字と、節約できる部分がわかったところで、今度は毎月いくら貯金できるか計算しましたよ。
貯金するという意識を持ち始めただけで、貯金額は倍になりました!
残高が増えていくのが目で見てわかり、モチベーションにも繋がります♪
貯金をするという意識で大切なのは、余ったお金を貯金に回すのではなく、まず決めた貯金額を差し引いて、その中でやりくりすることです。
ぜひこの方法を参考に、貯金を始めてくださいね。
40代貯金なしでもマイホームが欲しい!現実的な購入法
マイホームは憧れますよね。ですが40代になり貯金なしの状態では、ローンは組めないと考えていませんか?
そこで貯金なしでもマイホーム購入は可能なのか調べてみました!
頭金なしフルローンで購入する方法
貯金なしの場合、頭金を用意することは難しいので、マイホームをフルローンで購入という手段があります。
ですが、40代からフルローンを組むとなると、かなり厳しいのが現状です。
住宅ローンは返済期間を30~35年で組む場合が多いです。
40代で35年ローンだと、完済する年齢が75~84歳になってしまいますよね。
ローン会社では完済年齢の上限を満81歳と設定しているところも多いので、ローンを組むなら借り入れは少なく返済期間は短くしたいところです。
こうなるとフルローンの場合、月々の返済額はかなり高額になり、生活を圧迫してしまします。
それに、貯金なしではローン審査のハードルも上がりますよ。
マイホーム購入時の諸経費を考えると、貯金なしでは厳しいということがわかります。
新築マイホームの購入に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
諸経費など購入時にかかる費用のシミュレーション法がわかりやすく説明されているので、ぜひ参考にしてください!
貯金なしでマイホーム購入なら中古物件が現実的
新築物件や注文住宅となると厳しいですが、中古物件なら可能性はでてきます。
新築物件や注文住宅とは違い、低価格の物件があるため、借入金額を抑えることが可能です。
築年数が古くてもリノベーションされていれば、耐久性に問題なく、新築のようにきれいな物件もあります。
デザインや間取りは自分好みにできなくても、新築物件の半額以下でマイホームが購入できることもあります。
ですので、貯金なし世帯には中古物件がおすすめですよ。
専業主婦をしている私の友人は10歳年上の人と結婚し、マイホーム購入時のご主人の年齢は45歳。
子供の教育費を考え、中古物件を選択しました。
若干のリフォームをしたものの、リフォーム費用も合わせて築7年の物件を1500万円ほどで購入。
遊びに行きますが、中古物件だからと言って見劣りすることもないです。
マイホームを購入したいなら、中古物件も検討してみてくださいね。
まとめ
- 40代で貯金なしの割合は独身世帯で約35%・既婚世帯で約13%になる
- 40代で借金ありの割合は独身世帯で約22%・既婚世帯で約65%になる
- 40代の借金ありの理由は独身世帯なら「生活費」・既婚世帯なら「住宅取得費」の割合が1番高くなっている
- 貯金なしの理由は 「生活が厳しく貯金に回せない」という世帯と「貯める意識が低い」 世帯に分かれる
- 貯金をするためには収支のバランスを見直し、貯金への意識が大切になる
- 貯金なし世帯がマイホームを購入するなら中古物件がおすすめ
40代は支出も多いですが、老後への備えも考え始めなければならない年代です。
貯金なし世帯なら少しづつでも貯金を始めて、借金あり世帯ならまずは完済を最優先にしてくださいね。
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