中学生の通知表の平均は3ではない!その理由と内申点の計算方法を解説

中学生のお子さんがいると、高校入試に向けて通知表の結果が気になりますよね。

今の評価制度では、通知表の平均値は【3】ではありませんよ!

私たち親世代が中学生の頃は、「相対評価」でした。ですが、今は「絶対評価」で成績がつけられます。

この違いは通知表の平均値にも、大きく影響しています。

自分が中学生だった頃の記憶で内申点を計算しては、お子さんが進学したい高校の内申点には足りない…なんてことになる可能性がありますよ!

この記事では通知表の平均値の考え方と評価のつけ方、進学に必要な内申点の計算方法を解説しています。

通知表の保護者コメント欄に関してもご紹介していますので、中学生のお子さんがいる方はぜひ参考にしてください。

中学生の通知表の平均が【3】ではない理由

中学生の成績は5段階評価だと、「3が平均値になるのでは?」と考える人がいるかもしれません。

評価の方法が「相対評価」のときは、その考え方でよかったのですが、「絶対評価」の今はその考え方だと間違いになりますよ。

成績は【オール3】だから、平均的な学力の高校へ進学できると考えていたら、思ったような結果にならない可能性があります。

ここでは中学生の評価方法の「相対評価」と「絶対評価」の違いを説明しています。

その違いから通知表の平均値は【3】ではないということの、理由を解説していきますね。

お子さんの通知表と、自分の中学生時代の通知表を見比べるのも、親子のいいコミュニケーションになるかもしれませんよ。

相対評価

相対評価は全体と比べて、どのあたりに位置しているのかをみるものです。

簡単に言うと、できる人の上から順番に評定をつけていることになります。

評定5評定4評定3評定2評定1
生徒数に対し7% 生徒数に対し24% 生徒数に対し38% 生徒数に対し24% 生徒数に対し7%

この表を見ていただいてもわかりますが、評定【3】が平均値と言えます。

そしてクラスの中で、それぞれの評定を取れる人数は、限られていることもわかりますよね。

ですので、授業態度もよくテストで高得点を取ったとしても、自分以上にできる人が何人もいれば【5】を取ることは難しくなります。

絶対評価

それでは、絶対評価の評定のつけ方はどうなのでしょうか。絶対評価は2002年度から公立の小中学校で導入されました。

「生徒一人ひとりが各教科の目標に対し、どれだけ達成できているか」を基準に評定をつけます。

この方法だと生徒数に関係なく、個人が実力に応じて公平な評価をされることになります。

極端な話、クラス全員が【5】にも、【1】にもなる可能性があるということです。

絶対評価では平均値は【3】以上になる

では絶対評価になると平均値が【3】ではなくなるのは、なぜでしょうか?

相対評価は各評定の割合が決められていました。ですので、その割合に応じて各教科1~5までの生徒数は同じになります。

ですが、絶対評価になってからは、生徒一人ひとりの実力に応じた評定になっています。

下記の表はいくつかの都道府県が公表しているデータを参考に、通知表の評定の割合をまとめたものです。

評定5評定4評定3評定2評定1
約12%約25%約48%約12%約3%

見ていただいてわかる通り、【1】がつく生徒数は、かなり少なくなっています。

そして生徒の約85%が【3】以上をとっていることになります。

このことからも通知表の評定の平均が【3】よりも上になることがわかりますね。

高校の偏差値からみる平均値

そして高校の偏差値からも、平均値が【3】ではないことがわかります。

私が住んでいる北海道の内申点の計算方法から、解説していきます。

北海道では下記のような計算方法で、内申点をつけています。

中1・中2【9教科の5段階評定の合計×2=90点満点】

中3【9教科の5段階評定の合計×3=135点満点】計315点満点

中1~中3までの評定が、内申点に反映されてきます。特に中3の評定は、影響が大きくなっています。

この方法で【オール3】の場合の内申点を計算すると189点です。

内申点が189点で合格できそうな高校の偏差値を調べると、40~45の偏差値になりました。

高校の偏差値は、50が平均的な学力の基準になります。

偏差値が40~45では、平均以下の学力になってしまいますね。

通知表の評定が【3】では平均以下になってしまうということが、ここからもわかります。

中学生の通知表の評価のつけ方を解説

それでは中学生の通知表は、評価をどのようにつけているのでしょうか?

相対評価とは違い、クラスのみんなが評定5をとれるようになりました。

ですが定期テストの点数だけでは、いい評定をもらうことはできませんよ。

ここでは通知表の評定と評価を、どのようにつけているのか解説しますね。

テストの点数だけでは成績は上がらない

小学生までは各単元が終わるごとにテストをしていましたが、中学生になると中間・学期末テストになります。

各単元ごとではないので、テスト勉強は小学生の頃より大変になりますよね。

ですが先ほどもお伝えした通り、定期テストの点数だけではいい評定はつきません。

通知表を見ると、評定だけではなく、各教科ごとに「観点別評価」が「A~C」でつけられています。

この観点別評価はその教科に対する「関心・意欲・態度」について評価されていますよ。

この観点別評価はその教科に対する「関心・意欲・態度」について評価されています。

授業を受ける態度や小テスト、提出物にもしっかり取り組みましょう。

授業中に先生から質問されたときには、積極的に発言することもいい評価につながります。

勉強だけではなく生活態度も大切

特に推薦入試などを考えている場合は、各教科の評定以外にも生活態度も大切です。

中学生になると部活動を始める人も多いですよね。

部活動をがんばっていれば、それも内申書にプラスの要素として書いてもらうことができます。

他にも生徒会活動や学校行事、校外活動も積極的に参加しておくことをおすすめします。

内申点の計算方法

受験する高校へ提出するために先生が作成するものが、内申書(調査書)です。

この内申書(調査書)に記載される成績が、内申点になりますよ。

先ほど私が住んでいる北海道を例に内申点の計算方法をご紹介しましたが、計算方法は都道府県によって違います。

中1~中3まで3年間の評定が反映される所もあれば、中3だけの所もあります。

ではお隣の青森県はどうでしょうか。青森県では中1~中3までの評定が、そのまま反映されています。

中1・中2・中3ともに【9教科の5段階評定の合計】計135点満点

北海道と青森県を比べてみると、どちらも3年間の評定は大切ですが、北海道では特に中3の評定が大切になることがわかります。

では六大都市がある都府県の内申点の計算方法は、どうなっているのでしょうか。

公立高校の一般選抜での内申点の計算方法を調べてみました。

・東京都(中3の評定のみが対象)

【5教科5段階評定の合計+実技4教科5段階評定の合計×2】計65点満点

・神奈川(中2・中3の評定が対象)

中2【9教科の5段階評定の合計】中3【9教科の5段階評定の合計×2】計135点満点

・愛知県(中3の評定のみが対象)

【9教科の5段階評定の合計×2】計90点満点

・京都府(中1~中3までの評定が対象)

前期選抜【9教科の5段階評定の合計=135点満点】

中間選抜【5教科5段階評定の合計+実技4教科5段階評定×2=195点満点】

・大阪府(中1~中3までの評定が対象)

中1・中2【9教科の5段階評定の合計×2】中3【9教科の5段階評定の合計×6】計450点満点

・兵庫県(中3の評定のみ対象)

【5教科5段階評定の合計×4+実技4教科5段階評定の合計×7.5】計250点満点

各都道府県でこれだけの違いがあります。実技4教科の影響が大きい所もありますね。

そして中3の評定だけが対象となっていても、内申書には中1からの評定が記入されるということも多いです。

早めに希望する高校の内申点の基準を知って、対策を始める必要がありますね。

今回は公立高校の一般選抜だけをまとめていますが、推薦入試・私立高校の入試では、また内申点の計算方法も変わってきます。

詳しくは担任の先生か、各都道府県のホームページを確認してくださいね。

中学生の通知表にある保護者コメントの書き方

通知表の保護者コメント欄には、何を書いたらいいのか悩みますよね。

特に中学生になると、学校の話をしたがらなくなったり、テストを見せてこなくなったりと、学習状況を把握しづらくなることもあります。

私の長女が中学生の時も、テストの結果だけは保護者の確認印が必要だったので出してきましたが、テスト自体は出してきませんでした。

ですのでテスト内容はわからず、得意教科と苦手教科くらいしか把握していなかった記憶があります(笑)

ここでは毎回悩む、通知表の保護者コメントのポイントをまとめましたよ。

通知表の保護者コメントのポイント

保護者コメント欄は、家庭で子供の様子を把握しているかをみています。

そして学校ではわからない、家庭の様子がわかるため、学校側にとってとても貴重な情報です。

ここで注意してほしいのが、読むのは先生だけではないということ。

必ずとは言い切れませんが、親が書いたコメントはお子さんも気になるものです。

「提出してね」と渡しても、その前にお子さんが読むかもしれないと思って書いてくださいね。

コメント欄に書く内容の、ポイントをまとめました。

書き方のポイント
  • これまでの家庭学習の様子について書く
  • 長期休暇中に取り組んでいたことを書く
  • 新学期に取り組んでほしいことを書く

この流れでコメントを書くと学校側として、家庭での状況、休暇中の取り組み、保護者から見た今後の目標が把握できます。

上記の3つ全てを書かなくても、2つ書かれていれば大丈夫です。

では具体的にはどのような内容がいいのか、例文を紹介しますね。

・例文1

1学期は英検合格を目標に、英語の学習に力を入れていました。

夏休み中の学習は、宿題をメインに苦手な数学を頑張っていましが、思ったようには進まなかったようです。

2学期は苦手な数学をそのままにせず、少しづつでも理解できるように努力を続けてほしいと思います。

今後もご指導よろしくお願いします。

・例文2

思っていたよりも成績が良かったので、本人も家族も喜んでおります。これも先生のご指導のおかげです。

この結果を見て今までよりやる気が出たようで、休暇中も宿題を中心に苦手な科目に取り組んでいました。

2学期は苦手を克服できるように、頑張ってほしいと思っています。引き続きよろしくお願いします。

・例文3

本人としては努力をしていたようですが、結果が思うようについてこなかったみたいです。

家庭学習でも集中力に欠けていたと反省していました。

休暇中はその反省を活かし、特に苦手としている教科を中心に頑張っていたようです。

今後もその頑張りを応援したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

上記の他にも、部活動や休暇期間中の生活のようすを記入するのもいいですね。

通知表の保護者からのコメントについてはこちらの記事でも紹介しています。

最近では通知表の保護者コメントの欄がない学校もあるようです。

長女が中学生の時も、中2から保護者コメント欄がなくなりましたよ。

その代わり、個人懇談ではしっかり家庭学習の状況、学校でのようすを先生と共有できるように準備をして参加しています。

まとめ

  • 中学生の通知表の平均値は3よりも上になる
  • 中学生の評定のつけ方は「相対評価」から「絶対評価」へ変わっている
  • 通知表の評定は「相対評価」のときは3が平均でも「絶対評価」になると3では平均以下になる
  • 中学生の内申点のつけ方は都道府県によって大きく違う
  • 通知表の保護者コメントには休暇前・休暇中のようす・新学期の目標を書くといい

中学生で初めての受験を経験するという人も多いですよね。

特に子供のことになると、親としては自分のこと以上に心配になるものです。

私も長女が高校受験の時には、大丈夫か不安でたくさん調べました(笑)

受験は準備が大切です。早いうちからお子さんとよく相談して、希望の高校へ進学できるように対策を始めてくださいね!

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Posted by mizuizu