マイホーム建築の際に貯金はいくら残すのが正解なのか徹底解説!
マイホームを購入するときに、貯金をいくら残すかを考えると、生活費6ヶ月分+購入価格の10%(諸経費ほか)です。
今回はマイホームを買いたい方に、頭金はいくら用意したら良いか、また貯金をいくら残すと安心かを調べていきます。
先行き不安定な世の中ではありますが、老後の備えの一つとして家を購入しておくのもひとつの手ですよね。
マイホームを購入するときは、知らないと損することも多いです。こちらの本がとても参考になりますよ。
貯金をいくら残すか考えるためには、節約が必要ですね。その方法などもお知らせしますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
マイホームを購入したら貯金はいくら残すのか
一人暮らしのときは現実味をおびなかったマイホームも、結婚して子供ができる頃には夫婦で考え始めますよね。
ここで毎回疑問に上るのが、頭金はいくら入れて、貯金はいくら残すのが正解なのかということです。
まず頭金は物件価格の10〜20%を用意してください。もし3,000万円の物件を購入するなら、頭金は300〜600万円です。
現金一括で購入する場合ではない限り、住宅ローンを借りてマイホームを買うのが普通だと思います。
しかし物件価格以外にも、マイホームにかかる費用は思ってた以上に多いのです。
ではまずどんなお金が必要になるのか、シーン別でみていきましょう。
マイホーム購入時にかかる費用
手付金等 |
売買契約時に売主に支払う(物件価格の5%〜10%程度) |
印紙税 |
売買契約書に貼る印紙代 |
仲介手数料 |
仲介会社に支払う手数料(物件価格の3.3%+6.6万円が上限) |
不動産取得税 |
不動産を取得した時に一度だけ払う税金(物件価格に一定の税率をかけたもの) |
記費用 |
不動産登記や抵当権設定の登記に必要な登録免許税+司法書士に支払う報酬 |
出典:西武開発ブログ
つまり物件価格3,000万円のものなら、次の金額になりますね。手付金が15〜30万円、印紙税1万円、仲介手数料が105万程度です。
不動産取得税は地域によって評価が変わるのですが、50万ほどはかかるでしょう。登記代などは15万円はみておきましょう。
ローン契約時にかかる費用
印紙税 | ローン契約時に使う印紙代 |
事務取扱手数料 | ローン先の金融機関に払う事務手続き手数料 |
保証料、保証事務取扱手数料、団体信用保険料等 | ローン返済が困難となった場合、代わりに保証会社に依頼するために払う費用 事務手続き手数料(フラット35の場合は保証料不要) 団体信用保険料は、完済前に返済者が死亡または高度障害状態になった場合、保険金で住宅ローンが返済される保険 |
出典:西武開発ブログ
事務手数料は銀行によって差があり、数万円のところから融資額×2.16%かかる場合もあります。
保証料の金額は、返済期間35年の場合は融資額1000万円当たり20万円程が一般的です。
例えば3,000万円借りた場合は、60万円程かかることになります。なお、ネット銀行などは無料となるところもあるので、調べてみると良いですね。
団体信用保険料とは加入することで、万が一の際に住宅ローンの残高を0円にするもので、保険料が結構高いです。
しかし生命保険と保障がかぶるものが多いので、団体信用保険に入ることで生命保険に入らなくて済むというメリットもあります。
マイホームを購入した後にかかる費用
家を購入後には、固定資産税と都市計画税の2つの税金が毎年かかります。土地の評価額によるために具体的な数字は省きます。
その他の費用
引っ越し費用や家具の購入、賃貸ならマイホームに入るまでの家賃が必要です。
マイホームを建てると、つい気が大きくなって、家具なども新調したくなりますよね。
しかしマイホームに入ってからも、住宅ローン以外にいろいろな費用が発生します。
分譲マンションには、共用部分の設備管理に充てられる「管理費」や、大規模修繕を行うために積み立てておく「修繕積立金」が必要です。
また一戸建ての場合は必要ない「駐車場代」と別途かかりますので注意してください。
一方、一戸建ての場合は「水道負担金」が必要な場合もあります。
一戸建てはマンションのような管理費や修繕積立金がないかわりに、メンテナンス費用を自分で支払う必要があります。
一般的に、マンション購入なら購入価格の6〜8%、一戸建てなら8〜10%という額が、貯金をいくら残すのかの目安になります。
つまり物件価格3,000万円なら、300万円は諸経費などで必要ということになりますね。
ですので、貯金をいくら残すかについては、まず物件価格×10%は確保しておいてください。
マイホーム購入には貯金がいくらあったら安心なのか
では貯金がいくらあれば、マイホームを考えても良いのか考えてみましょう。
あなたに信用があれば、住宅ローンで全部借りることも可能です。先ほど説明した諸費用も借りられないわけではないです。
しかし貯金0でマイホームを買うことには、3つの注意点があります。
- 住宅ローンの金利が高くなるから
- 将来何が起こるか分からないから
- 売るときに差額が大きくなるから
住宅ローンの金利が高くなるから
しかし頭金0円で住宅ローンを借りた場合は、1割頭金を入れた場合と比べて、金利が高くなります。
融資率 | 金利の範囲 | 最も多い金利 |
---|---|---|
9割以下 | 年1.350%~年2.150% | 年1.350% |
9割超 | 年1.610%~年2.410% | 年1.610% |
出典:フラット35
マイホームは借り入れ金額が大きいですから、たとえ0.3%の差でも長い目で見たらかなりの金額となります。
将来何が起こるか分からないから
頭金以外にも、マイホームを購入したあと、いくらかの貯金は残したいです。
例えばローン返済者が病気になるかもしれませんし、突然のリストラや会社の業績悪化もありえます。
共働きをしているから大丈夫と思っていても、妻が妊娠して働けなくなるかもしれません。
子供の学費や習い事、車の買い替えにも現金は必要ですよね。
もし働けなくなったとき、会社員なら失業保険が入るのが離職の3ヶ月後です。
フリーランスなら失業保険はないですから、生活費の6ヶ月分は手元に残しておく必要がありますね。
生活費は家族構成によって違うとは思いますが、いくらかと言われれば、最低150万はあったほうが良いでしょう。
売るときに差額が大きくなるから
もしライフスタイルが変わって、住み替えが必要になったら、住んでいる住宅を売る可能性も出てきます。
その時、頭金0円でマイホーム購入すると、金利がかかるのでどうしてもローン返済が長くなります。
もし家の価値が下がっていて、ローン残高と売却金額に差額があると、住宅ローンをかなり残したまま売却することもあり得るのです。
マイホーム購入で貯金の平均はいくらなのか
さてどのくらい貯金がたまったとき、マイホーム購入に踏み切るのか、平均を調査したものがあります。
質問①「マイホーム購入時点で、 貯金はどれくらいありましたか?」
- 100万円未満(24.2%)
- 100万円~300万円未満(22.1%)
- 300万円~500万円未満(21.9%)
- 500万円~ 700万円未満(13.5%)
質問②「マイホーム購入時の総額を教えてください」
- 3,000万円未満(45.9%)
- 3,000万円~3,500万円未満(22.2%)
- 3,500万円~4,000万円未満(13.4%)
- 4,000万円~4,500万円未満(8.4%)
質問③「マイホームを購入した際に親からの資金援助はどのくらいありましたか?」
- 援助は受けていない(59.6%)
- 購入金額の1割未満程度(17.3%)
- 購入金額の1割~3割程度(15.3%)
- 購入金額の4割~6割程度(4.8%)
出典:PR TIMES
貯金が100万円未満ということは、頭金なしで購入を決めた人も結構多いのですね。先程述べたように、頭金0だとリスクがあります。
一方では700万円もためている人もいて、これだけあれば、十分余裕がありそうですね。
平均額としては300万円程となります。物件価格が平均3,000万円なので、物件価格の10%を貯金していたという結果になりました。
マイホームを購入するときに親からの資金援助を受けてない人が半分以上いました。
金額によっては贈与税がかかる場合もあるので、避けた人が多いのでしょうか。
結論として、思ったよりも皆さん、堅実な購入をされているとわかります。
マイホーム購入にむけて貯金の方法を伝授
しかし、借金したくないからマイホームはキャッシュで買えるまで貯金するという考え方は極端です。
実家に住んでいて家賃0円ならともかく、どこか賃貸で住居を借りていれば家賃が存在します。
家賃を払いつつ貯金するより、頭金が貯まった時点で購入に踏み切ったほうが、トータル的には安く済むこともあります。
またローンの支払いを年収の25%以内に抑えるよう物件価格を考えれば、無理をせずに返済が可能です。
税込年収 | 借入額(目安) |
---|---|
300万円 | 2040万円 |
400万円 | 2720万円 |
500万円 | 3400万円 |
600万円 | 4080万円 |
700万円 | 4760万円 |
出典:SUUMO
こちらは借り入れ額なので頭金を増やしたら、もっと良い物件が買えますね。
ではお金が早く貯まる貯金方法はあるのでしょうか?
- 給与から天引きして貯金する
- 固定費を見直す
- 支払いをキャッシュレス決済で一本化する
- サブスクリプションを利用する
給与から天引きして貯金する
給与から天引きされることで、残りのお金でやりくりするようになり、いつの間にか貯められるのが財形貯蓄の方法です。
財形貯蓄には住宅や老後資金など目的を明確にしたものと、目的を問わずに自由に一部引き出しや解約などができる一般財形があります。
例えば月に5万円天引きしておけば、年間60万円は貯まりますよね。
固定費を見直す
毎月支払っている家賃、携帯電話代、保険料などの固定費を、根本から見直す方法です。
例えば家賃が1万円安いところに引っ越せば、引越し代はかかるものの、年間12万円は浮きます。
貯金を貯める間、何年も住むなら早いうちに引越しておきましょう。
また携帯電話も格安スマホに変えれば、月に半額近くまで下げることが可能です。
格安スマホでも大手モバイルと比べて遜色なくなっていますので、断然お得ですよ。
保険料も高額な生命保険に入る必要はありません。医療保険などの掛け捨てで十分です。
マイホームを購入すれば、団体信用保険でカバーできます。
食費などをちまちまと削るより、固定費を見直す方が、大幅なコストダウンになりますよ。
支払いをキャッシュレス決済で一本化する
ポイ活と呼ばれる、いろんな店で同じポイントを一枚のクレジットカードやキャッシュレス決済に集める方法があります。
家賃、携帯電話代、光熱費などを一枚のクレジットカードで集めることができれば、いつの間にかポイントがたまります。
どうせ使わないといけないお金なら、ポイントがたまる方が良いですよね。
マイホームを買うときに、ためたポイントで、新しい家具などを購入できるかもしれません。
また使用履歴が一目瞭然なので、無駄遣いがあれば改善することもできますね。
サブスクリプションを利用する
サブスクリプションとは、定額料金を払えばサービスを利用できる仕組みです。
動画、音楽配信サービス、本、家具や車もサブスクリプションが浸透しています。
節約しすぎると心が荒むので、こういったサービスを上手に利用して楽しく節約できると良いですね。
マイホームを手に入れるには、頭金、当面の生活費6ヶ月分、物件価格の10%がためてあれば良いということになりそうです。
まとめ
- マイホームの頭金は物件価格の10〜20%が望ましい
- 諸経費は、マンションなら物件価格の6〜8%、一戸建てなら8〜10%かかる
貯金をいくら残すかは、生活費の6ヶ月分+物件価格の10%
- 頭金0でも物件を買えないことはないが、住宅ローンの金利が高くなる
- 会社員なら離職後3ヶ月で失業保険が出るが、自営業だと何もないので生活費の6ヶ月分は確保する
- 住宅ローンは年収の25%以内に抑える
- 物件価格は3,000万円未満、貯金は300万円が一番多かった
- 貯金が早く進む4つの方法を試してみる
- ちまちま食費を削るより固定費を見直した方が節約につながる
マイホームを買う前に、頭金、生活費の6ヶ月分、物件価格の10%をためておく必要がある
今回は、マイホームを購入した際に貯金をいくら残すかについて考えていきました。
マイホームは頭金と当面の生活費6ヶ月分、物件価格の10%が、貯金できた時点で購入に踏み切るのが堅実という結果となりました。
いくら残すかの問題が解決し、あなたのマイホーム探しがうまくいくように願っています。
- 切り花が長持ちするようハイターを入れたら?気になる実験結果発表 - 2021年7月27日
- 老後の一人暮らしで賃貸だと生活費が高すぎる…今からできる生活防衛 - 2021年7月26日
- 職場に気になる人がいるのに話せない…その心理と突破方法伝授 - 2021年7月24日
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません