平屋の吹き抜けにもデメリットはある!気になる価格と間取り例も公開!
オシャレと人気の吹き抜けですが、残念ながらデメリットがあります。
最近平屋を建てるのがブームですが、その主な理由は2つです。家事動線が少なく、2階にあがらないで済むのと、地震に強いことです。
そんな平屋には、吹き抜けを設置したいと思う人も多いでしょう。
平屋だと狭く感じられがちですが、吹き抜けで広く見せるように演出できます。
しかし初めに述べたように、吹き抜けはデメリットが存在するため、それらの対策と、設置するための価格や間取り例をご紹介します。
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平屋で吹き抜けのデメリットとその対策を紹介
平屋でも、開放感のある間取りを演出できる吹き抜けですが、デメリットは存在します。
- 寒さを感じやすい
- 天井のメンテナンスが大変
- 臭いや音が広がりやすい
- 光熱費がかかる
- 方角によってカビが生えやすくなる
- 耐震性が下がる可能性がある
では順に見ていきましょう。
寒さを感じやすい
吹き抜けで大きな空間ができると、窓の数や外部と接する外壁が多くなり、小さい部屋と比べると寒さを感じやすくなります。
天井のメンテナンスが大変
吹き抜けの天井にある照明器具は、電球が切れたときが大変です。
最近はLED照明が増えているものの、それでも切れた時には交換するために、はしごを出さなければなりません。
臭いや音が広がりやすい
最上階まで空間が伸びているので、テレビなどの生活音が聞こえやすいです。特に静かな寝室にいるときに音が気になります。
またキッチンの臭いは、あたためられた空気と共に高い所にたまり、吹き抜け全体に広がる場合があります。
光熱費がかかる
吹き抜けでは、エアコンなどで暖められた空気が天井付近にたまりやすく、そのため効きが悪いと感じるケースがあります。
一方、自然光が取り入れやすく明るいので、照明はあまり使わないで済むかもしれません。
方角によってカビが生えやすくなる
吹き抜けを作る場所が、北側の場合は特にカビが生えやすくなります。
北側は日当たりがあまりよくないため、結露ができて湿気がたまりやすいためです。
耐震性が下がる可能性がある
吹き抜けは柱が少なかったり、窓を大きくすることで壁が少なくなるために、耐震強度が下がる場合があります。
平屋で吹き抜けを作った場合の価格は坪単価にプラスする
平屋で吹き抜けの価格は、「坪単価」プラス50〜70万円が相場となります。
- 大手メーカーの注文住宅→坪単価70〜80万円
- 地域の工務店の一般住宅→坪単価50〜60万円
- ローコストの住宅→坪単価30〜50万円
平屋に吹き抜けを作った場合は、それぞれの坪単価に50〜70万円がプラスされた価格ということですね。
価格が上がるのは、吹き抜けにすると高性能なエアコンを設置したり、高いところに照明を付けるなど工事の難易度が上がるためです。
つまり吹き抜けの設置は80〜150万円かかり、業者によってその価格には差があります。
天井や内壁に断熱を施す工事の価格は、100㎡あたり80万円ほどです。
さらにシーリングファンや照明を付けると、200万円ほど見込んでおく必要があるでしょう。
平屋を建てるのが得意な業者もいるので、ハウスメーカーはよく検討しましょう。
平屋に吹き抜けとロフトを設置するメリットとは
平屋に吹き抜けを作るのには、もちろんメリットがあります。
- 吹き抜けの家には上部に窓を付けるため、自然光が入ってとても明るい
- 太陽光が届くことで、家族の自律神経が整う
- 声が届くため、家族のコミュニケーションがとりやすい
- 平屋は中心部がよどみやすいが、吹き抜けにすると風通しがよくなる
平屋はどうしても、居住スペースが狭く感じられがちですが「勾配天井」にすることで生活空間を広げることができます。
通常、平屋の天井高は2.4mですが、勾配天井を作ることで吹き抜けになり、天井高は3〜3.5mとなります。
天井が高いと、ホテルのエントランスのような開放感が感じられます。
リビングのみを吹き抜けの勾配天井にしたり、一部の居室に採用することもあります。
ところで窓が多いほど、光と風が入りやすいのですが、その反面、家の中が外から丸見えという可能性があります。
防犯の面でも、窓を高い位置に付けられる吹き抜けは便利なんです。
さて勾配天井にすると、吹き抜けと共にロフトも人気になっていますね。
天井高は1.4mまで、広さは1階床面積の1/2未満など条件がありますが、物置きなので床面積には算入されず、固定資産税も課税されません。
なお、ロフトは居室ではないため、大きな窓をつけることはできません。しかしロフト内で作業をするには、ある程度の明るさが必要です。
その対策として、照明やコンセントを設置したり、天窓を設けるという方法があります。
しかし天窓は光が入る分、夏は暑くなります。ロフトがだんだん使われなくなるのは、作業するのに暑すぎるためと言われています。
逆手にとってサウナのように使うという手もありますが、それだと熱中症になりそうなので、遮熱カーテンをつけておきましょう。
平屋で吹き抜けにしたらどんな間取りになるのか
吹き抜けは洋室にも和室にも合い、どちらの間取りでもできます。
吹き抜けの空間には、天井からオシャレな照明を吊るすなどで、平屋でも好みの部屋を作ることが可能です。
吹き抜けをつけた平屋の間取りをご紹介しますね。
こちらの間取りは、リビングと土間の上部が吹き抜けになっており、また土間と廊下の上がロフトにつながっています。
全体としてはあまり坪数がないものの、平屋では難しいリビングの開放感と、収納が取れる間取りになっています。
次の間取りでは、玄関とフリースペースの上を吹き抜けにし、水回りの上部にロフトを作っています。
キッチン上部は天井があるため、臭いが広がることはないのに、リビングは吹き抜けから十分に光が入ってくる素敵な間取りですね。
まとめ
- 平屋に吹き抜けを作ることは、デメリットもあるのだが、改善方法もある
- 平屋に吹き抜けを作ると、坪単価に50〜70万円ほど価格があがる
- 吹き抜けを作るとき、天井裏の空間を利用するので、空間を広く見せられる
- 吹き抜けを作るときはロフトも一緒に作る場合が多い
- ロフトは物置きとして扱われるため、固定資産税の対象外になる
今回は、平屋に吹き抜けを設置したときのデメリットを考えてみました。
モデルルームで吹き抜けを見ると素敵だと思いますが、いろいろなデメリットがあるので、憧れだけで設置するのは危険です。
とはいえ、開放的で魅力的な間取りなのは確かなので、建てるときは平屋や吹き抜けの施工実績が多い業者を、よく選んでくださいね。
家族が幸せになれる家づくりを願っています。
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