自転車でぽんちょが危ない理由と安全なレインコートの選び方を解説!
自転車でのぽんちょは、雨具としては危険が多すぎます!
自転車の傘さし運転が禁止されて以来、傘を片手に危ない運転をする人は少なくなってきましたね。
その代わり、ぽんちょやレインコートを着て自転車通勤をしたり、お子さんの幼稚園や保育園の送り迎えをしたりする人が増えました。
軽くて薄く持ち運びに便利で、着やすさが人気のぽんちょですが、実は多くの危険が伴います。
前かごカバータイプのぽんちょは、前かごに入れたバッグや荷物を雨から守ってくれ、販売開始当初は画期的な印象でした。
ですが、その便利さでさえも、雨の日は事故につながり危ないのです。
ここでは、自転車通勤の私がぽんちょを使っていたときの危ない体験や、レインコートに切り替えた経緯を元に、役立つ情報をお伝えします。
自転車にぽんちょは危ない!私の体験から理由を解説
これから雨具を買おうと思っている人に、私はぽんちょをおすすめしません。
ぽんちょは薄くて軽く、コンパクトに収納でき、バッグに常備できて、持ち運びに便利なメリットがあります。
また、前かごカバータイプのぽんちょは、前かごのバッグや荷物を雨から守ってくれる上に、足も濡れにくいですし、蒸れにくいです。
それらのメリットから、私が自転車通勤用に、最初に買ったのはぽんちょでした。
前かごカバータイプのぽんちょ【私の体験】
私が買ったのは、前かごカバータイプの、少し厚手のもの。
自転車で30分ほどの距離を通っていたので、薄っぺらいものでは不安で、生地が厚めのぽんちょを買いました。
生地はしっかりしていたし、重みもあって、前かごカバーが風でめくれることはなかったのですが、ときどき風でペラペラすることがあったのです。
ある風の強い雨の日、「さすがに今日の風では危ないかも…」と前かごにぽんちょをかぶせた上から、洗濯バサミを2つ、風で持ち上がらないようにとめました。
ところが会社に向かう途中、あろうことか風にあおられ、洗濯バサミが1つ飛んでしまったのです。
1つはしっかりとまっていたので、ぽんちょがめくれ上がってくるようなことはありませんでした。
ですが、2つとも取れてぽんちょがめくれ上がっていたら、視界が奪われ、びっくりして転倒し、ケガをしていたかもしれません。
その後は、事務用のしっかりしたダブルクリップでとめていたので大丈夫でしたが、風の強い日は、やはり危ないですよね。
ぽんちょの特徴による危険性
生地が薄い・軽い
ぽんちょの特徴として、薄くて軽く、比較的お値段もお手頃なものが多い印象があります。だからつい選んでしまいがちなのです。
前かごカバータイプのぽんちょが風でめくれ上がりそうになり、気になって手で押さえるなどすると、運転に集中できず、とても危ないですよね。
先ほどの私の例のように、前かごカバー部分に洗濯バサミなどでポンチョをとめていたら、強風で洗濯バサミが飛んでしまうこともあります。
その上、下記の写真のようにめくれ上がってしまうこともあるでしょう。視界をふさいでしまい、とても危険です。
引用:国民生活センター
場合によっては、風の勢いで、ぽんちょの薄い生地が切れてしまうかもしれません。
風の強い日でなければ、ぽんちょでも大丈夫じゃない?
いえいえ、雨の日は風が出ることが多いのです。気象条件によっては、突風などの恐れもあります。中には、たまたま穏やかな雨の日もあるでしょう。
ただ、自転車をこぐということは、それだけで風や風圧を受けながら走るわけですから、風がまったくない状態というのは考えにくいのです。
また、生地が薄いぽんちょは防水性が弱く、雨がしみてくることもあります。
前後が長め
雨により濡れることを防ぐために、前後が長く作られているぽんちょがあります。
自転車のドレスガード(泥よけ)のない車輪にからまる事故が起きやすく、非常に危ないです。
車輪にからまると自転車が急停止してしまい、転倒事故を起こしかねません。運よく転倒しないまでも、後続の自転車に追突される危険性もありますよね。
フードが固定できない
フードが顔まわりしか調整できないとか、固定できないものは、雨の日は不向きと言えるでしょう。
風にあおられてフードが取れてしまっては、フードの意味がなくなってしまいますね。
フードのバイザー(つば)がやわらかい
生地の薄いぽんちょは、フードのバイザー(つば)もやわらかいものがあります。バイザーがやわらかいと風を受けやすくなり、強風でペタッと顔にくっついてしまいます。
そんなことになったら、ビックリしてハンドル操作を誤ってしまいそうです。
また、ぽんちょと別売りのレインハットをかぶっている人もいると思います。
これもつばがやわらかいものが多く、風にあおられたときにつばがめくれて、顔に雨が当たってしまいます。
せっかくのレインハットも、雨よけの意味がなくなってしまいますね。
雨の日の子供乗せ自転車の危険性
雨の日に限らず、というところではありますが、子供が後ろに乗っていると、ちょっとした子供の動きで重心が変わってしまい、ふらつきやすくなります。
子供は目についたものに興味を持ちやすく、横を向いたり、後ろのものを見ようと身を乗り出したり…。おとなしくしている子ばかりではありませんよね。
そんな中で、着ているぽんちょが風にあおられ、そちらに気を取られてしまっては、後ろの子供を危険にさらす可能性があります。
自転車を停めているときでも、後ろの子供が気になることがありますよね。
とっさにハンドルから右手を離そうとして、袖口の広いぽんちょの袖が引っかかってしまった…。
そして、前かごの荷物の重みでハンドルが右に曲がってしまい、バランスを崩して自転車を倒してしまう。
子供が後ろに乗っていることを考えると、とても怖いですね。
多くのリスクから考えると、これから買うのであれば、危険性の高いぽんちょは避けたほうがいいと言えるでしょう。
そこで、おすすめのレインコートをご紹介します。
自転車でぽんちょよりおすすめはワークマンなどの雨具
やはりデザイン性で選ぶならぽんちょなのでしょうが、機能性・安全性で選ぶならレインコートがおすすめです。
[ワークマン]BAG in(バッグイン) 透湿レインコート
人気のワークマンで買える、自転車用としてもおすすめのレインコートです。
見た目は細身ですが、背中に隠しファスナーがあり、開けるとリュック用の収納マチが広がります。
フードは形状維持構造の長つばです。レインコートの前内側には、ホックで収納できる生地がついており、浸水を防いでくれます。
また、ワークマンには、上下別のレインスーツやパンツのみもあり、雨の日の自転車だけでなく、アウトドアにも活躍してくれそうなアイテムが揃っています。
そのほか、雨の日に着たい防水ウェアを特集したYouTubeもチェックしてみてくださいね。ワークマンならではの機能的なレインウェアやシューズがたくさんありますよ。
[BUQIREN]レインコート【昇級版】
これは私が一押しのレインコートです。こちらの【昇級版】はバイザーが取り外せるように改良されています。
レビューの評価も高いですしね。収納袋も付いて、持ち運びにも便利です!雨の日も安心できる機能性がおすすめポイントですよ。
[BUQIREN]レインコート
同じくBUQIRENのレインコートですが、袖付きのゆったりしたタイプです。やや短め丈にも安心の、レッグカバーがついています。
[Youtuba]レインコート
超撥水で素早く乾く!ゆったりサイズで自転車にもおすすめの軽量レインコートです。もちろん、雨から顔を守る二重透明バイザーもあり♪
ぽんちょはデザイン性が高いものが多いですが、レインコートは機能性や安全性がしっかりしているものが多いですね。
ちょっとした雨ならぽんちょ、ザーザー降りならレインコートと、使い分けるのもありかもしれません。
自転車にはぽんちょよりレインコート!重要ポイント6つ
雨の日の自転車は、リスクの高いぽんちょより、レインコートの方がおすすめです。ただレインコートも、選び方を間違えると安全性に不安が出てきますよ。
ここでは、私がぽんちょからレインコートに買い替えた際、重要視したポイントを踏まえ、より安全・安心なレインコート選び方のポイントをお伝えしたいと思います。
袖口は広いものより狭いものを選ぼう
袖口は広いものより、ゴムの入っているものや、マジックテープで止められるもののほうが安全です。
袖口が広いと通気性がよくなり、暑い時期にはいいですね。
でも、先ほどの例のように、袖口が広いために、とっさのときに自転車のハンドルに引っかかってしまったら危ないですよ。
バイザーはハードタイプを選ぼう
ぽんちょやレインハットの不安定なソフトタイプに比べ、ハードタイプのほうが安定性が高いです。
そして、1枚より、2枚バイザーのものがおすすめですよ。
1枚は前方向に、もう1枚は下方向に広げます。これだと風の影響をほとんど受けることがなく、ひどい雨でも顔が濡れることがありません。
ちなみに私が使っているレインコートのバイザーはこのタイプで、この2枚のバイザーがしっかり固定される設計になっているので、安定感がこの上ないです。
フードは大きさを調整できるものを選ぼう
顔まわりの調整ができるものは多いと思います。ここで言う大きさの調整とは、頭の大きさに合わせられるもののことです。
私が購入したレインコートのフードは、頭頂部から後頭部にかけて、マジックテープで大きさを固定できるようになっています。
この調整をすることで、バイザーの位置が固定されるのです。これは大きなポイントだと思います。
フードはあごで固定できると安定する
フードの固定に、マジックテープを使われているものが多いと思います。そのマジックテープを、首でとめるのではなく、あごでとめるようにするのです。
そうすることで、左右の確認時など、顔と一緒にフードも動くので安全性が高くなります。
必要に応じて、顔まわりの大きさなどは事前に調整しておいてくださいね。
長さは適度なものを選ぼう
丈の長さを考えての選び方は重要です。短すぎては足が濡れてしまいますよね。
丈があまり長すぎるのは、足さばきが悪くなり、かえって安全性を損ないます。膝より少し長めの丈がいいでしょう。
足が濡れたり、靴が濡れたりするのが嫌ならば、レッグカバーやシューズカバーを利用するのがいいと思います。
また、すそに幅調整用のドローコードがついている場合、車輪に巻き込まれたりしないよう、十分に注意が必要です。
生地は薄めよりやや厚めを選ぼう
梅雨の時期や台風の季節など、普段の雨の日以外にも活躍するレインコート。年間を通してみると、思ったより着る頻度が高くなるものです。
初めから薄い生地は、自転車でのスレなどの傷みも早くなります。どうせ買うなら、しっかりした生地のものを選びましょう。
生地が厚めのレインコートは撥水性も高い傾向にあります。多少のスレにも耐えてくれますよ。
傘などもそうですが、生地の厚いものでも、使用頻度により撥水性や防水性は落ちます。
使った日には水気を拭いてよく乾かし、雨が染み込む前に、撥水・防水スプレーをするなど、お手入れをして大事に使いましょう。
まとめ
- 雨の日の自転車でぽんちょが危ない理由として、薄くて軽い前かごカバータイプは、風にあおられてめくれやすく、視界をふさいでしまう危険性が高いから
- 自転車でぽんちょが危ないのは、ぽんちょの袖口が広くて自転車のハンドルに引っかかりやすかったり、フードのバイザーがやわらかく、雨の重さで落ちてきたりするから
- 雨の日の自転車の運転は、ぽんちょよりレインコートのほうが安全性が高くおすすめ
- ぽんちょより安全なレインコートの選び方は、二重バイザーやフードの大きさを調整できるものなどがおすすめ
ぽんちょが危ないとか、レインコートが安全とか、メーカーやブランドによっても仕様や特徴はさまざまですし、一概に言い切れないところもあります。
どちらを選ぶにしても、自分の好みや用途に合わせて、リスクも考えた上で決めることが大切だと思いますよ。
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