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ログハウスに住むにはデメリットがある!建築費やメンテナンスも伝授

ログハウスは泊まるだけなら、とても快適なのですが、住むとなるとデメリットが存在します。

ママ1
ママ1
先日ログハウスに泊まったら、すごく快適だったよ。住んでみたいのだけど、建てられるものかな?
ママ2
ママ2
でもデメリットがあるから一般的に普及してないのかも…建築費用も高いんじゃない?
ママ1
ママ1
確かに…DIYとかできる人じゃないと住むのは難しいのかなぁ…

ログハウスと聞くと、山小屋のイメージがありますね。自然の中に建てられたログハウスに、憧れている人は多いです。

今回はログハウスに住む場合の、気になるデメリット、実際に建てた場合の費用を公開します。

従来の住宅に比べて、細やかなメンテナンスを必要とするので、そのメンテナンスの方法についても考察していきますね。

 

ログハウスに住むデメリットと回避の方法

自然派志向が高まって、ログハウスの良さが見直されています。

泊まるだけではなく、自分でログハウスを建てて住みたいという人が増えているのです。

木の良い香りや、年中湿度を一定に保てる効果など、ログハウスにはとても魅力があります。

ログハウスとは、丸太が交差する部分がはまるように、積み上げていきます。建築基準法では「丸太組構法」ともいいます。

実はログハウスの屋根は、木造住宅の屋根と構造が変わりません。

しかし丸太が外壁と構造の役割を担っているため、こまめなメンテナンスの必要がでてきます。

なので、いざ建てて住むとなるとデメリットがあるのも確かです。

ログハウスに住むデメリット
  1. セトリングが起きてしまう
  2. 外壁のメンテナンスが必要
  3. 木が割れたり反ることがある
  4. 雨漏りする
  5. 壁にホコリがたまる
  6. 雰囲気に合う家具が少ない
  7. 間取りに制限がある
  8. 建築条件が厳しい

順に説明していきます。

セトリングが起きてしまう

セトリングとは
ログ(丸太)材が乾燥によって収縮し、壁が低くなってしまう現象

木材は湿気が多くなると膨らみ、湿気が減ると縮む性質を持っています。ログハウスは木が呼吸をしている家なのです。

また時間が経つにつれ、ログ材の重みにより徐々に圧縮され、ドアなどの建具が開きにくくなります。

そのためログハウスの設計は、住む前にあらかじめセトリングを想定して行われます。

窓やドア枠の上に、セトリング・スペースと呼ばれる50mmのすきまを作っておき、そこに断熱材を詰め、ログ材が下がるのを防ぎます。

外壁のメンテナンスが必要

ログハウスは無垢の木でできているため、雨や風、紫外線にさらされると老朽化してしまいます。

無垢の木とは

自然の状態のままの木を使うこと。一般的に木材を使うときは、集成材(薄くした木材を接着剤で貼り合わせた角材)を使っている

無垢の木の老朽化を防ぐために、外壁を塗装し直す、定期的なメンテナンスが必要です。

木が割れたり反ることがある

ログハウスに使われる無垢の木は、建てる前にしっかり乾燥させて、割れや反りを起きにくくしています。

しかし無垢材が割れたり反ることは、性質上避けられません。建てたあとでも起こります。

雨漏りする

ここでいう雨漏りは「ノッチ」と呼ばれる家の隅の、木材が交差している部分です。

ログハウスの木材は、自然素材ゆえに収縮が発生し、その分隙間ができるのです。

風が強い雨の日には、家の隅から雨が侵入してくる可能性があります。

また雨漏りしたことで、木が腐ったりするので注意が必要です。

壁にホコリがたまる

ログハウスは、木材カット方法が2種類あります。

ログハウスの種類
  • ハンドカットと呼ばれる丸太タイプ
  • マシンカットと呼ばれる角材タイプ

まずハンドカットとは、専門の職人がチェーンソーなどで、1本ずつカットしたログ材を使用します。

マシンカットとは、丸太を機械で角材にカットしたものです。

ホコリがたまりやすいのは、ハンドカットのログハウスです。マシンカットは角材になるので、丸太よりはホコリがたまりにくいのです

そのため、丸太と丸太の間にたまったホコリを、こまめに取り除く必要があります。

また丸太はヤニ(脂)が出て、衣服などに付く場合があるので、こまめに拭き取りましょう。

雰囲気に合う家具が少ない

現在もログハウスが一番作られており、大量生産できるマシンカットの発祥地も、北欧フィンランドです。

北欧風のナチュラルなインテリアは、無垢材の家具や薪ストーブがよく似合いますね。

とはいえ、輸入家具店などで自分好みのものを探すのは、なかなか大変です。

間取りに制限がある

丸太タイプのログハウスは、壁から離して家具を置くことになり、その分だけ間取りのスペースが減ってしまいます。

また屋根の斜面下がデッドスペースになったりと、収納が減って不便です。

建築条件が厳しい

ログハウスは壁が無垢の木なので、防火基準の規制を受けます。

建築基準の注意点
  • 「防火地域」にはログハウスを建てられない
  • 「準防火地域」には耐火認定のログハウスでないと建てられない

国土交通省で管理しているので、建てる前に確かめておきましょう。

とはいえ、ログ壁は分厚いので燃えると表面に炭化層ができます。

すると炭化層は丸太の内側まで酸素がいかないようにするので、内部まで燃えるのにかなり時間がかかります。

その間に消火できるため、ログハウスは比較的安全だと言われています。

ママ1
ママ1
一般住宅より手間がかかるのはデメリットだね…あとは価格も知りたい
ママ2
ママ2
いくらなのか見当がつかない

ログハウスに住むには費用がいくらかかるのか

毎日暮らすとなると、しっかり住むことができるログハウスを建てる必要があります。

建築価格はハンドカットとマシンカットでは、当然ハンドカットの方が費用が高くなります。

住むエリアや設備のランクもありますが、ハウスメーカーや商品によっても異なります。

平均的な価格としては、30坪で約2000万円といったところです。

しかし、それでも坪単価66万円程ですから、一般住宅と比べてログハウスが高すぎるということはありません。

一般住宅の坪単価は30〜80万ですので、同じくらいですよね。

また後で詳しく述べますが、ログハウスに長く住むためには3〜5年ごとに外壁の塗装が必要です。

施主が塗装をするにしても、安全に作業する足場作りや塗装費用に10万円以上かかります。

しかし、これらを業者に頼むとしたら、もっと費用がかかりますね。

ママ1
ママ1
それなら具体的なメンテナンス方法も知りたい!

ママ2
ママ2
私たちでもできるメンテナンスなのかな?

ログハウスに長く住むためのメンテナンス方法とは

さて、ログハウスに長く住むため、メンテナンスをしないといけない箇所は次の3点です。

メンテナンスの箇所
  1. セトリング対策
  2. 外壁の塗装
  3. 雨漏りの修繕
順に説明していきます。

セトリング対策

上記で述べたように、ログハウスにはセトリングという現象が起きるのですが、それは築3〜6年で落ち着いてきます。

対処方法としてはログ材の「通しボルト」に緩みが出たら、ナットで締め直すということです。

通しボルトとは

ログ壁を固定するために、あらかじめ通しているボルトのこと

特に1年目はセトリングが起きるので、こまめに締め直しましょう。

また柱には「ジャッキ」が入っているので、下がった分だけ調整します。

階段は、1段目の下に「スペーサー」と呼ばれる板を入れており、下がった時には抜いて調整します。

しかし、ログ材の収縮は均等ではないので、業者に相談しないと直らないときもあります。

外壁の塗装

2つ目のメンテナンスは外壁の塗装です。ログハウスを建てて3〜5年ごとの周期で、外壁へ塗装を行う必要があります。

一般住宅なら外壁塗装は10年ごとですから、やはり手がかかるといえるでしょう。

ウッドデッキやベランダなどの、雨風があたる場所は、もっと塗装頻度が高くなります。

この際に重要なのは、カビやヤニを洗い落としてから塗装することです。高圧洗浄機などで、雨風でついた汚れを先に取ります。

また塗装剤も、木の呼吸をさまたげずに済む「浸透タイプのログ用塗装」を選びましょう。

雨漏りの修繕

ログハウスの雨漏りの原因となるのは、丸太同士の隙間です。

雨漏りの予防や修繕方法は、隙間を埋めることです。その際使うのは「シーリング材」や「コーキング材」です。

シーリング材やコーキング材
どちらも補修剤のこと。シーリング材は形が決まっている。専用の押出し機で施工する樹脂性の物がコーキング材

しかし、隙間を埋めたら必ず雨漏りがなくなるというわけでもありません。

いかにログハウス好きでも、これらのメンテナンスは負担がかかりますよね。

そのため、塗装作業が少しでも楽にするために次のような方法があります。

例えば足場がないと塗装しにくい部分を、メンテナンスがいらない素材にするなどです。

メンテナンスは大変ですが、メリットもたくさんあります。

ログハウスのメリット
  • 地震に強い
  • 断熱性が高い

ログハウスには地震に強い性質もあります。

揺れると丸太同士が摩擦を起こし、揺れを吸収します。丸太の壁自体が守ってくれるのです。

ママ2
ママ2
冬は住むのに寒そうなイメージもあるんだけど…

実は丸太の厚みで外部の熱は伝わりにくく、内部の熱は逃げにくいです。

なので、夏はほぼエアコンを使わず、冬は薪ストーブでも暖かいというわけです。

きちんとメンテナンスできれば、ログハウスは築100年持つと言われています。

ママ2
ママ2
ログハウスはエコな住宅としてますます人気になりそう。住むごとに愛着がわいてきそうだね

まとめ

  • ログハウスに住むには、いろんなデメリットが存在する
  • 自然素材ゆえに、こまやかなメンテナンスを必要とする
  • ログハウスは建築条件が厳しく、防火地域には作れない
  • 建築費用の平均は、30坪で2000万円ほどである
  • メンテナンスのする箇所は、セトリング対策と外壁の塗装、雨漏りの修繕である
  • きちんとメンテナンスすれば築100年は持つ

今回はログハウスに住むデメリットについて考えてきました。

残念ながらいろんなデメリットがありましたが。しかし自然と共存ができるログハウスは、これからもっと増えていくように思います。

メンテナンスで手をかけ、住むごとに愛着がわくのもログハウスの魅力です。

あなたのログハウスに住みたい夢が、叶うと良いですね。

ronkou

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Posted by ronkou