孫の出産祝いはいつ渡すのがいい?お祝いを渡す基本的マナーを紹介
孫への出産祝いをいつ渡すのがいいのか、その答えは一般的に生後7日後からお宮参りをする生後1か月とされています。
「目の中に入れても痛くない」という例えがあるように孫の存在はとてもかわいいものです。
そんな、孫の誕生をお祝いしてあげたいと気持ちがはやるものですが、いざとなるとマナーが気になりますね。
ほかの贈り物と同じように、出産祝いについてもいつ渡すのがいいのかなど少なからずマナーがあります。
お祝いを贈った相手を不快な思いをさせることなく心から喜んでもらえるようなお祝いにするためにも、マナーをきちんと知っておくことが大切です。
そこで今回の記事では、孫への出産祝いをいつ渡すのがいいのかなど出産祝いのマナーについて詳しく解説します。
孫に出産祝いはいつ渡す!?いいタイミングを紹介
出産祝いをいつ渡すのがいいかというと、生後7日目の夜に家族でお祝いする「お七夜」。
そこから、生後1か月ころに赤ちゃんの健康を祈る「お宮参り」までの間とされています。
お七夜とは、赤ちゃんのこれからの成長を願い、無事に7日目を迎えられたことをお祝いする行事です。
昔は赤ちゃんが生まれてすぐに亡くなってしまうことも多かったようです。
そのため、生後7日を節目としお祝いしたことが由来です。
赤ちゃんが今後元気に成長してくれることを願うお祝いであり、ここで命名式を行うこともあります。
生後1か月ころに行われるお宮参りは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に報告するとともに、今後の健やかな成長を願うための行事となります。
地方によっては、お宮参りを生後100日の百日祝い(お食い初め)と一緒に行う場合もあります。
出産祝いというのは、新たな生命の誕生と赤ちゃんの健康を祝し、その気持ちを伝えるために贈るお祝いです。
ということから、これからの成長を願う生後7日目のお七夜から無事生まれた報告を神様に行うお宮参りの1ヶ月頃までに渡すのがいいとされています。
しかし、生後7日目というと、お母さん、赤ちゃんがまだ退院していない場合があると思います。
お母さん、赤ちゃんが、退院をしていないのであればお祝いを渡すのは控えておきましょう。
退院後にして心身ともに落ち着いたころに都合を確認してお祝いするようにしましょう。
出産をする前や母子が入院中に出産祝いを贈るのはタブー
出産祝いは、無事に出産を終えたお母さんへのねぎらいとお母さんと赤ちゃんの健康を祝うための贈り物です。
出産をする前や出産後に入院しているあいだに出産祝いを贈るのは避けましょう。
出産は、悲しいかなすべてが安産というわけではありません。
もし、悲しい思いをしているところに何も知らずに良かれと思い、お祝いを贈ったつもりがことによっては深く相手を傷つけてしまうということもあります。
出産祝いをいつ渡すかを決めるなら、出産後に退院の知らせを受けたのちに、母子ともに健康であることを確認したうえで贈ることをおすすめします。
また、孫の性別が確実に分かってからのほうが、より相手にあった品物を贈ることができるでしょう。
退院後の2週間〜3週間の間がベストタイミング
出産祝いは、生後7日〜1ヶ月を目安に渡すのが一般的にいいとされています。
その目安の時期の中でも最もよいといえるのが退院後2〜3週間の間です。
産後に入院しているのはおよそ1週間程度であることが多いいです。
産後2〜3週間になると退院している方がほとんどのため、お祝いをきちんと受け取ってもらえることでしょう。
贈るときはお日柄がよい日にする
孫への出産祝いを贈る日は、可能であればお日柄がよい日を選ぶのがいいでしょう。
「お日柄がよい日」と聞くと天気のよい日というのを思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、出産祝いを贈るうえでのお日柄というは六曜のことをいいます。
六曜には、「大安」、「赤口」、「友引」、「先負」、「先勝」、「仏滅」といった6つがあり、カレンダーに記載されているお日柄の良し悪しを表す言葉です。
これら六曜のなかで、出産祝いをいつ渡すのがいいかというと、大安です。
“大いに安し” という意味を持つ言葉で時間帯に関係なく、1日を通じて何をするにもいいといわれる日ですので、お祝いごとには最も良い日といえるでしょう。
大安に贈るのがどうしても難しい場合には、友引もおすすめです。
友引は、出産祝いを贈るうえで大安の次に良いお日柄とされる日になります。
友引の本来の意味は、「ものごとに勝負がつかない日(共引き)」とされていました。
現在では、「友を引く」という意味で使われているため、お祝いをすることで幸せを分け合うことができるともいわれています。
できれば大安か友引の日を選んで、お孫さんに出産祝いを贈るようにするといいでしょう。
孫への出産祝いの金額とその包み方を紹介
孫への出産祝いを選ぶ時には、相手とどのような関係性があるのかということを考慮して、予算を決めなければなりません。
高すぎても低すぎても相手またはそのほかの方々に気を遣わせてしまうかもしれないので、相場に合わせていくことがおすすめです。
また、現金を包んで贈ろうと思う場合は、失礼がないようにマナーを守って贈るようにしましょう。
ここからは、関係性を考えたうえでの出産祝いの予算相場や出産祝いの包み方について紹介します。
まずは、息子夫婦に渡す出産祝いの相場を見ていきましょう。
息子夫婦の場合
両親が息子夫婦に用意する孫への出産祝いの相場は、だいたい3〜10万円ほどとされています。
出産祝いには、赤ちゃんが加わったこれからの新生活を始めるにあたり、いろいろと出費も重なって大変になることへの応援の気持ちが込められています。
そのため両親から息子夫婦へのお祝い金額は、そのほかの親族や息子夫婦の友人が贈る出産祝いの相場よりも高くなることのほうが多いです。
息子夫婦に産まれた赤ちゃんは、内孫(一般的に自分の息子の子供のこと)とよばれています。
この内孫への出産祝いは、他の孫より金額を多めに出すのが一般的となっています。
ただし、一般的だからといって経済的な理由や事情がある場合にはこの金額の限りではありません。
高額な出産祝いを無理してまで渡すことによって、受け取って子供側が「大丈夫かな」とかえって心配をかける可能性があります。
出産祝いには一般的な相場がありますので、それを参考にしながら無理をしない範囲での金額を決めましょう。
【現金で渡す場合は10万円前後が相場】
息子夫婦に出産祝いを現金で渡す場合は、おおよそ10万円が相場となっています。
10万円よりも金額が少なくなる場合は、現金ではなくプレゼントといった品物を贈ったり、現金とプレゼントの両方を渡すこともおすすめですよ。
【兄弟によって金額を変えるのはダメ】
産まれてきた赤ちゃんが1人目や2人目なのかといったことよって、出産祝いの金額を変えるようなことはしてはいけません。
また、弟だから妹だからということによって、出産祝いの相場がかわることもありません。
2人目以降に生まれてきた赤ちゃんも同じくらいかわいいと感じるものです。
1人目と2人目以降の赤ちゃんで相場は変わりません。差を付けず同額の出産祝いを渡す準備をしておきましょう。
【ベビー用品をプレゼントする場合も】
出産祝いに現金ではなく、育児に必要となるベビー用品を贈る場合もあると思います。
両親から息子夫婦へ贈る出産祝いは相場が高めになるので、おむつなどの消耗品を渡すというよりは豪華なベビー用品をプレゼントすることが多くなります。
ベビーカーやバウンサーといったベビー用品はもちろん、お食い初めの食器やお宮参りに使う着物など行事用品をプレゼントするケースも多いです。
高額になるようなベビー用品は、息子夫婦がもう用意をしているものやこれが欲しいと思う商品を決めていることが考えられます。
また、いつ渡すかによってほしい商品は変わってきます。
ベビー用品をプレゼントしようと思う場合は、前もって息子夫婦に今どのようなものが必要なのかを確認するようにしておくといいですよ。
娘夫婦の場合
息子夫婦と娘夫婦で孫に渡す出産祝いの金額に、違いがあるのでしょうか。
実際のところ、両親が娘夫婦に渡す出産祝いの相場は、息子夫婦が渡している金額よりもやや低くなるような傾向があります。
同じ孫の祖父母なのにと思ってしまいますよね。
しかし、こちらは大丈夫でもそこには日本の昔からの流れというのがあるんです。
本当に日本ならではの考え方ではないでしょうか。
でも、考えなくてもよいのに絶対にこのことは考えちゃいますよね。
娘夫婦の赤ちゃんは、外孫(祖父母からみて嫁にいった娘にできた子)にあたります。
息子夫婦側の両親が贈る出産祝いより金額を抑えることが望ましいという考えです。
例えば、息子夫婦側に出産祝いとして10万円を贈った場合には、娘夫婦側は8万円ほどにすることがベストだと思います。
しかし、出産祝いの金額に両家で差があることによって、子供側が引け目を感じることがあります。
赤ちゃんが生まれてきてうれしいと思っているのに、違う悩みや不安、不満が出てきます。
そのために、あらかじめ両家の間で出産祝いの相場のことや金額、プレゼントについての相談しておきましょう。
両家が互いにどれくらいの金額の出産祝いを渡すかを話し合っておくと安心だと思います。
双子を出産した場合のお祝い
双子の出産のお祝いの場合、1人分として渡す出産祝いと同じ金額〜1.5倍が相場となっています。
双子だから、2人分として相場の2倍の金額になるものを選んで贈っても問題はありません。
しかし、金額が高額になりすぎてしまうと気を遣わせてしまうことになるので、配慮して選ぶようにしましょう。
出産祝いのお金の包み方
出産祝いに現金を包んで渡す場合は、蝶結び(花結び)になっているご祝儀袋を選んでください。
蝶結びには、「何度起きてもいいお祝い事」という意味が込められているので、出産祝いにぴったりです。
また、水引の本数は、奇数(5本・7本)が基本となっておりご祝儀の金額に合わせるのがマナーですよ。
金額が1~3万円を包むときは「5本」、5万円以上の高額になるときは華やかな「7本」の水引の本数がよいでしょう。
金額が3000円や5000円になるなら水引が印刷されているカジュアルなご祝儀袋でもOKです。
9本の一番格の高い水引のものもありますが、あまり使用されていません。
「慶びが重なるように」という意味を込めて、5本の倍の水引を2束使用する10本の水引は、結婚祝い用なので出産祝いで渡すのには適しません。
「結婚祝いには金銀水引を、結婚以外の御祝には赤白水引を使う」といわれています。
水引が金・銀になっているものや、見た目がかなり豪華なご祝儀袋も販売されていますが、このようなご祝儀袋は使わないようにしましょう。
また、結び切りには簡単にほどけないことから、「一度きりであってほしい」という意味があります。
挙式など何度も繰り返すのが良くない場合に使うものなので、出産祝いで結びきりは使わないように注意しましょう。
ご祝儀袋の表書きに何も印刷されていないときは、水引の上部に「御祝」または「御出産御祝」と記入しましょうね。
「御出産祝」は、不吉な数字4になると縁起が悪いとされる場合もあります。
文字数に気をつけるのもマナーの一つです。水引の下半分には、贈り主の名前を記入しますが、名字だけでも、フルネームでもどちらでもOKです。
贈り主の名前を連名で書いても大丈夫ですよ。
また、お祝い事で包む現金は、新札を用意するのが基本です。
銀行や郵便局で両替ができるので準備しておきましょう。
出産祝いを渡す際のマナー
お祝いの気持ちを直接会って伝えるのが望ましいかたちだと思います。
しかし、自宅などに訪問して直接出産祝いを渡したりするときには最低限守っておきたいマナーがあります。
出産をした後のお母さんや赤ちゃんは、ともにデリケートな状態にあるため、いつも以上に気を配ることが大切です。
お互いに気持ちよく出産祝いを贈り、受け取ってもらえるためのポイントを紹介したいと思います。
【出産祝い贈るときや自宅などに訪問する前の連絡は必要です】
いくら身内だからといっても出産祝いを贈る際や自宅などに訪問する前には、事前に連絡とらないといけません。
出産後すぐの状況ではお母さんの体調が戻っていないことも多く、慣れない育児で余裕がない場合も多くあります。
当日行く前にも連絡をして、体調など問題がないかを確認してから訪問する方がいいでしょう。
【訪問先に長居しないこと】
出産した後は、お母さんも赤ちゃんもとてもデリケートな状態であるためできる限り長居は避けることが大切です。
お母さんにストレスをかけないためにも、できる限り少人数で訪問することがマナーです。
部屋に入る前には清潔にするために手を洗ったり、除菌のお手拭きシートを持参するようにしましょう。
このように、お母さんや赤ちゃんに対した配慮をきちんとしてあげることが大切ですよ。
孫への出産祝いを贈るのが遅れた場合の対処法を紹介
孫への出産祝いを贈るつもりが生後1か月を過ぎてしまいタイミングを失ってしまったという場合は、どのような形でいつ渡すようにすればいいのでしょうか。
もし、出産祝いを渡すのが遅れてしまった時の対処法について見ていきたいと思います。
出産祝いが遅れてしまうと失礼にあたってしまうのか
出産祝いをもらった方は、赤ちゃんが生後1か月前後のお宮参りの時期くらいになると出産祝いを贈ってくれた方々に向けて出産内祝いを手配しだします。
生後1か月くらいに遅れて贈ることによってお返しの準備が二度手間になってしまうということになってしまいます。
相手への負担をかけないためにも、1か月以内にお祝いを贈ることを意識したいですね。
しかし、もう1か月が過ぎてしまったから、失礼になるのではないかと焦ってしまうかもしれません。
遅れたからといって出産祝いをもう贈ってはいけないという心配をする必要はないので安心してもらって大丈夫です。
当然、お互い忙しいことはしっかり分かっていますし、1か月を過ぎても問題ありません。
遅れて渡す場合は、手紙を添えて贈りましょう。
生後7日目〜1ヶ月以内のタイミングに出産祝いを渡せなかった場合は、「遅れたことへのおわび」を書き記した手紙を添えて出産祝いを贈りましょう。
もし、連絡が取れるのであれば謝罪のうえで、今必要なものを聞くのもいいかもしれません。
赤ちゃんは、成長によって必要な物はどんどん変わっていきます。
首が座り、寝返りを打ち、そして離乳食が始まるなど成長の度合いもさまざまになってきます。
それを予想してプレゼントを選ぶのはとても難しいです。
お母さんお父さんに今あると助かるもの、今後あると助かるものを直接聞いたうえで、出産祝いとして贈るときっと喜ばれると思いますよ。
お祝いへの感謝の気持ちを記した手紙や電話が相手からあったときには、あらためて出産を祝福する気持ちを伝えてあげるとよいでしょう。
出産からかなり時間が経ってしまったときは
なんらかの事情で孫への出産祝いを渡せず、出産から半年〜1年が経過して完全にタイミングを失ってしまった。
こんな場合は、出産祝いを兼ねた誕生日の祝いとして贈るのがいいのではないでしょうか。
半年近く経過しているならばハーフバースデー、1年近くなら1歳の誕生日のお祝いなど、時期に合わせて子どもの節目をお祝いするのがおすすめです。
出産後半年以上を経過してからの出産祝いとなると失礼になりかねませんので注意しましょう。
誕生日プレゼントは、お子さんの発達段階に合わせた贈り物がおすすめです。
お孫さんが、どのようなものが好きなのかを事前にリサーチしておいたうえで、好みに合っているものを贈るとよいでしょう。
まとめ
- 孫への出産祝いをいつ渡すかというタイミングは、生後7日後から1か月頃までに贈るのがいい
- 出産祝いをもって直接会いに行く場合は、大安か友引の日に
- お祝いを渡す際には、事前に連絡し、短時間で帰ること
- もしタイミングが遅れた場合は、遅れた期間に応じた対応をする
- 出産祝いの相場は、息子夫婦側に10万円渡すとすると、娘夫婦側には8万円程度を渡すといいでしょう
出産祝いをいつ渡すのがいいかというと、さまざまなことを考慮して出産してから2週間~3週間で贈るのがベストタイミングですね。
せっかくのかわいい孫と子ども世帯と良い関係を築くには、経験豊富な実家の両親が出過ぎず、義両親とバランスをとることが大切です。
また、産後のお母さんやお孫さんの体調が安定していません。
出産祝いをいつ渡すかは、親しい関係にある人だとしても気遣いがとても重要ですので、しっかり気を配ってあげましょう。
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