コカコーラゼロは体に悪いと断言できないが成分には注意が必要
「コカコーラゼロは体に悪い」と断言はできませんが、たまに飲むくらいにするべきです。
「コカコーラを飲むと骨が溶ける」と昔、親に言われた経験を持つ方もおられるかもしれません。
これは砂糖をあまり取らせたくない親の「育児の都市伝説」というべき話で、普通に飲む時に骨が溶けることはありません。
コカコーラが特別体に悪い飲み物というわけではないので、飲み過ぎに気を付ければ安心して飲んで大丈夫です。
でもコカコーラが糖分が多くて、カロリーが高いのは事実です。
飲みたいけど太りたくない人にとって、カロリーゼロという「コカコーラゼロ」の登場は、神降臨だったでしょう。
とはいえ、巷でささやかれる「コカコーラゼロが体に悪い問題」は気になりますよね。
そこでこの記事では、何故体に悪いと言われるのか、コカコーラゼロの成分と、何故ゼロカロリーかを検証していきます。
コカコーラゼロが体に悪いと言われてるのは何故か
コカコーラゼロが体に悪いと言われて久しいですが、どうしてこんな話が出ているのでしょうか。
アメリカで2005年に発売されたコカコーラゼロは、日本では2007年6月から販売を開始しました。
従来のコカコーラの味、ダイエットコカコーラのカロリー0の特徴を兼ね備えた、新しいコーラとして売り出されています。
先行発売されたノンカロリーコカコーラは女性向けだったのに対し、コカコーラゼロは男性向けで、甘味を押さえ炭酸が強めに設定されています。
【コカコーラとコカコーラゼロの比較】
100ml当たり | コカコーラ | コカコーラゼロ |
カロリー |
45kcal |
0kcal |
砂糖の量 | 11.4g | 0g |
出典:日本コカ・コーラ
従来のコカコーラだと、500mlも飲めば一日の糖質摂取量を軽く超えてしまいます。
それでは体に悪いからと、健康志向の高まりと共に開発されたのがコカコーラゼロです。
コカコーラゼロは、従来のコカコーラと同じような味がするのに、カロリーも砂糖の量もなぜゼロなのか不思議ですよね。
なので、何か体に悪いものでも入っているのではないかと疑う人が出てきたわけです。
コカコーラゼロの成分である人工甘味料を徹底解明
では気になるコカコーラゼロの成分を、日本コカコーラのHPから発表します!
【コカ・コーラゼロの成分】 炭酸、カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香料、カフェイン |
出典:日本コカ・コーラ
従来のコカコーラは、その甘みを出すために「果糖ぶどう糖液糖、砂糖」を使っています。
一方、コカコーラゼロには甘味料が入っており、甘さの秘密は、人工甘味料と呼ばれる2つの成分が入っているからというわけですね。
つまりコカコーラゼロには、甘みとスッキリ感を出すために、2つの甘味料を混ぜているのです。
少しの量で砂糖以上の甘さになるのは、スゴイことですし、コカコーラの味を人工甘味料で再現したのは企業努力だと思います。
コカコーラゼロのカロリーがゼロである秘密
ここで、コカコーラゼロには人工甘味料が入っているのに、何故0kcalなのかという疑問が出てきました。
実は食品100ml当たり、5kcal以下であれば「カロリーゼロ」や「ノンカロリー」と表示できるのです。
なのでコカコーラゼロは、甘味料入りであっても100ml当たり5kcal以下なので、ゼロカロリーなんですね。
カロリーが低いからと言って、コカコーラゼロをたくさん飲んでも大丈夫なのでしょうか?
人工甘味料を大量に摂取することで起こる、副作用はいまだ明らかにされておらず、お腹が緩くなるくらいの様です。
例えば、人工甘味料の1つである「アスパルテーム」は世界120以上の国で使用され、70以上の公的機関が、その安全性を保障しています。
唯一の例外は、フェニルケトン尿症と言う遺伝性の疾患を有する児童だけです。
しかしアメリカでは、FDA(食品医薬品局)へ食品添加物の認可申請をする前から、その安全性について議論になっていました。
人工甘味料があらゆる病気の原因として、健康被害を訴える人々がいるというのも、また事実なのです。
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コカコーラゼロは血糖値が上がらないがインスリン分泌
糖分を過剰に取ると、問題になることは3点あります。
- インスリンを分泌すること
- 味覚を鈍らせること
- 依存性があること
インスリンを分泌すること
糖質を気にする人は、砂糖が多いコカコーラより、コカコーラゼロを選びます。
通常ならば甘いものが体に入り、血糖値が上がったことで、すい臓がインスリンの分泌を増やします。
インスリンには血糖値を下げる役割があり、エネルギーとして利用されずにいたブドウ糖を、中性脂肪などにして体に蓄えます。
ところが人工甘味料をとると、糖分が来たと勝手に体が錯覚して、血糖値は上がらないのにインスリンが出てしまうのです。
血糖値を上げないからという理由で人工甘味料を選択しても、インスリンの分泌は増えてしまいます。
その結果、コカコーラゼロを選んでいても、肥満や糖尿病の予防にはなりにくいという結果になっています。
味覚を鈍らせること
甘味の強い人工甘味料は、慣れてくると甘味に対する感覚が鈍ってきます。
すると、天然甘味料や果物を摂取したとき、その甘みでは満足できないようになります。結果たくさん摂取してしまい、肥満を招きます。
依存性があること
また、砂糖などの甘いものや脂肪には、麻薬やアルコールと同じくらい、脳に快感を与えてくれます。
しかし摂り続けると、前より大量に摂取しないと満足しなくなるのです。 これが砂糖依存症であり、人工甘味料にも同じ危険性があります。
その他の成分
ちなみに、コカコーラには「カフェイン」が含まれています。
日本コカ・コーラによると、カフェインの量はコーヒーの約1/6、紅茶の約1/3、煎茶の約1/2とのことです(日本食品標準成分表2015)。
つまりコカコーラに含まれるカフェイン量は、他の飲料に比べて少ないのです。
しかしカフェインの過剰摂取は、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらす事があります。
またコカコーラに含まれる「カラメル色素」とは何でしょうか?
カラメル色素は、食品添加物の1つでお菓子・飲料にも使われる茶色い着色料です。
カラメル色素には4種類あると言われており、糖類のみを加熱して作るカラメルは安全だと言われています。
その中にカラメルⅢ・Ⅳと呼ばれる色素があり、どちらもアンモニア化合物を加えることで製造されています。
その過程で、発がん性のある化学物質が生成される可能性があるのです。
カラメル色素は「カラメル色素」とだけ表示されてしまうため、どのカラメル色素が使用されているか一見では分かりません。
冒頭で、コカコーラゼロは体に悪いと断言はできないが、たまに飲むくらいにすべきと書いたのはそのためです。
とはいえコーラは他の飲み物には代えがたい、特別な美味しさがありますよね!私は飲み過ぎに注意しながら飲みたいなと思います。
まとめ
- コカ・コーラゼロは体に悪いと断言できないが、たまに飲むくらいにするべき
- コカコーラで骨が溶けると言われるのは、都市伝説
- コカコーラは100ml当たり45kcal、コカ・コーラゼロは0kcal
- 100ml当たりのカロリーが5kcal以下の場合は、0kcalと表記しても良い
- 同じ味なのにカロリーゼロなのが、体に悪いものが入っているからではないかという疑いにつながった
- コカコーラゼロには2つの人工甘味料が入っている
- 人工甘味料は血糖値は上がらないが、インスリンの分泌はされてしまう
- 人工甘味料は3つの問題点がある
今回はコカコーラゼロは、本当に体に悪いのかどうかを検証していきました。
体に悪いとは言い切れないので、ご褒美でたまに飲むくらいなら良いのではないかと思います。
炭酸を楽しみたいだけなら、炭酸のみの飲料もありますよね。暑い夏に向けて、上手にコカコーラゼロを取り入れていきたいですね。
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