食品添加物の危険性ランキングとその理由!無添加食品の実態も調査
食の安全が叫ばれる現代、「食品添加物は危険性が高いもの」と思っている方も多いですよね。
実は危険性が高いと言われている食品添加物はごく一部のものなんですよ。
- 危険な食品添加物TOP5をランキング形式でご紹介
- ランキングの食品添加物が危険だという理由
- 食品添加物の許容摂取量と危険性が少ない市販のお菓子
- 無添加食品は本当に安全なのか
食品添加物ってなんだか怖いから私は無添加食品を選ぶことが多いわ
そうおっしゃる食の安全に敏感な人もいらっしゃいますよね。
しかし食品添加物に関して詳しく知っているという人は案外少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、危険性が高いと言われている添加物をランキングにしてみました。
無添加食品についても調べていますので、ぜひ一度ご覧ください♪
食品添加物の危険性ランキングTOP5
突然ですが、あなたは食品添加物とはなにかと問われて答えられますか?
なんとなく「食品添加物=危険性が高いもの」というイメージがありますよね。
しかし食品添加物と一口に言っても、その種類は様々なんですよ。
食品添加物とはなに?
厚生労働省のホームページには、食品添加物について以下のように書かれています。
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
引用:厚生労働省ホームページ
現在日本で認可されている食品添加物は約1500種類ほどあり、同じ香料でも化学的に合成されたもの(合成添加物)や天然由来のものなど様々な添加物があります。
食品添加物の中でも危険性が高いと言われているのは全て合成添加物です。
そこで特に危険性が高いと言われる合成添加物8つをランキング形式でご紹介しますね。
危険性の高い食品添加物ランキングTOP5とその理由
1位 亜硝酸ナトリウム(発色剤)
ハムやソーセージと言った加工食品やたらこ、いくらなどの発色に使われています。
ハムなどは天然の色だと美味しそうに見えない為、発色を良くして食欲をそそるようにするのです。
しかし肉や魚介類に含まれる「2級アミン」と反応することで発がん性成分を生んでしまうということが分かっています。
2位 アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロールなどの人工甘味料(甘味料)
これらの人工甘味料はカロリーゼロの清涼飲料水などに使われているので見たことがある方も多いのではないでしょうか?
私も血糖値をあげない飲み物ということでよくお世話になっています。
また清涼飲料水のみならず、お菓子や加工食品にも使われているメジャーな食品添加物です。
まだ論争段階ですが、大量に摂取することで発がん性や認知症、アレルギーやうつ病を引き起こすとの研究結果もあります。
3位 タール色素などの合成着色料(着色料)
危険性の高い食品添加物と言われてまず想像するのが、この合成着色料ではないでしょうか?
これは以前幅広く使われていたタール色素という合成着色料に強い発がん性が認められ、話題になったためです。
現在は石油から生成されるものが主流となっていますが、やはり染色体異常、遺伝子損傷性、発ガン性などが報告されています。
中には日本では認可されているものの諸外国では禁止となった着色料も存在します。
4位 安息香酸ナトリウム・ソルビン酸カリウムなどの合成保存料(保存料)
合成保存料は、食品が腐るのを防ぐために配合されているものです。
安息香酸ナトリウムは栄養ドリンクやマーガリンやキャビアなどに多く使われます。
ソルビン酸カリウムはハムやソーセージなどの加工食品によく使われています。
どちらも単体でも危険性があると言われていますが、他の物質と反応することで発がん性物質が生成されてしまうのです。
特にソルビン酸カリウムは、危険性ランキング1位の亜硝酸ナトリウムとの複合摂取で発がん性が発生するため、注意が必要です。
5位 OPP・TBZ(防カビ剤)
OPP(オルトフェニルフェノール)もTBZ(チアベンダゾール)は主に柑橘類の表皮に散布される防カビ剤です。
この2つはもともと農薬として使われていたもので、現在は主に輸入フルーツに使われていることが多いです。
1970年代に外国からの要請を受け、食品添加物として認可されたという経緯があります。
輸入フルーツを食べる際には食品にも使える洗剤でよく洗い、皮をむいてから食べましょう。
食品添加物の危険性が少ないお菓子を紹介
食品添加物の危険性ランキングで挙げられたものは、当然お菓子にも利用されていることも多いです。
大人だと問題ない量であっても、体の小さな子供だと危険性が増すことも考えられます。
ここでは食品添加物の許容摂取範囲と添加物の危険性が少ない市販のお菓子についてご紹介いたします。
食品添加物1日の許容摂取量とは?
日本で認可されている食品添加物は、「ある程度の量ならば使用しても問題ない」と国が認めているということです。
では、その許容量とはいったいどの程度なのでしょうか?
例えば、危険性ランキング4位に挙げられているソルビン酸カリウムの1日摂取許容量は、体重1kg当たり25mgまでです。
我が家の5歳児は体重が16kgなので換算すると400mgまでが摂取許容量となります。
ハム1枚に添加されているソルビン酸カリウムは平均約2mgとのことなので、1日におよそ200枚食べなければ問題はないという計算ですね。
ちなみに危険性ランキング1位の亜硝酸ナトリウムの1日摂取許容量は体重1kg当たり5mgまでです。
16kgですと80mgまでが1日の摂取許容量となります。
もちろん現在販売されている商品は、この基準を大幅に下回る量しか使用しないようにしていますので、よほど大量摂取をしない限り問題はないと考えて良いでしょう!
そうは言ってもやっぱり添加物が少ないお菓子が安心よね!
確かに、子供に食べさせるのならば、出来れば食品添加物が少ないお菓子がいいというのも分かります。
手軽に手に入る市販のお菓子で食品添加物が少ない商品はあるのでしょうか?
実は探せば市販のお菓子でも危険性の少ない商品があるのです!
しかもどれも一般的なスーパーで手に入る定番商品ばかりですよ♪
チチヤスヨーグルト
原材料は乳、砂糖(グラニュー糖、三温糖)、乳製品と3つのみの優しい甘さのヨーグルトです。
「子供の頃に食べていたわ~」と言う方も多いのではないでしょうか?
同じチチヤスのヨーグルトで「無添加ハニーヨーグルト」と言うのもあり、こちらはハチミツが加わっていますので、1歳児以上のお子様向けです。
ヨーグルトに木の棒を刺し、冷凍庫で1日冷やすと美味しいヨーグルトアイスになり夏のおやつにピッタリですよ♪
ハーゲンダッツアイスクリーム
原材料はクリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄(原材料の一部に卵白を含む)といたってシンプル。
さすがは、高級アイスだけあってこだわっていますね♪
添加物はストロベリー味が一番少ないという情報。
ですが、ミニカップは成分情報を見る限り、他の商品も添加物は少なめです。
あずきバー
アイスクリームからもう一つ、こちらもド定番ですよね♪
原材料は砂糖、小豆、水あめ、コーンスターチ、食塩だけ。
やはり長く愛されるお菓子はシンプルイズベストなものなのですね。
ちなみに井村屋さんのホームページにはあずきバーのアレンジレシピも掲載されていますので、アイス以外の食べ方を知りたい方におすすめです。
甘栗むいちゃいました
これもド定番のお菓子ですが、原材料はなんと有機栗(中国産)だけという潔さ!
本当に天然の栗の甘みだけなんですね、驚きでした。
栗のポテンシャルをここまで引き出す技術は本当に素晴らしいですね。
源氏パイ
こちらは食品添加物が3つ入っていますが、スーパーでもおなじみのパイなのでご紹介♪
原材料は小麦粉、マーガリン、砂糖、食塩、香料、着色料(カロチン)。
クッキー、チョコレートなどの洋菓子はどうしても食品添加物が多くなりがちなんですよね。
そんな中、市販のお菓子で食品添加物が少なめの洋菓子と言うのは貴重です。
どうしても食べなければならない訳じゃないけれど…たまに食べたくなりますよね、洋菓子って(笑)
今回ご紹介したのは上から低年齢でも食べられる順番にしましたので、迷われたら上から試してみてくださいね♪
食品添加物が全て危険性ありという嘘!無添加の曖昧さ
ここまでご覧いただいても、まだこんな疑問を抱きませんか?
なんだかんだ言っても、無添加食品が一番安全よね!
私も商品に「無添加」の文字があるとついつい買ってしまいます(笑)
ですが、その「無添加」って、「何が無添加」なのか、確認したことがありますか?
え、食品添加物が無添加なんじゃないの!?
無添加食品って、実は曖昧!
食品添加物って、国が認可して初めて商品に使えますよね?
ですが、「無添加」という言葉は行政で定められたルールがないのです。
現在使われている無添加と言う言葉には大きく3つの意味があります。
- 「保存料無添加」「化学調味料無添加」などの一部無添加食品
- 原材料には添加物を使用しているが省略している食品
- 原材料から最終加工段階まで添加物を排除した食品
そのうち、大多数は1か2の無添加食品であり、本当の意味での無添加食品はほぼ出回っていません。
嘘、無添加って3番の食品だと思っていたわ!
もちろん1、2の無添加も立派な無添加食品なのですが、このように無添加食品と言うのは実に曖昧な定義であることが分かって頂けたでしょうか?
もしも食品添加物がなかったら…無添加の危険性
あなたはもしも食品添加物がなかったら、危険性がないと考えますか?
実は無添加=安全とは言い切れないのです。
なぜなら、食品添加物のメリットの一つとして、「食品の腐敗を遅らせる」というものがあるからです。
ここで無添加のデメリットについて挙げてみます。
- 純粋な無添加食品だと食中毒リスクが増え、かえって危険性があがる
- 完全無添加の物は少ないため、探す手間と時間がかかる
- 無添加食品は高価である
これらのデメリットは、全て保存がきかないということが原因です。
食品添加物である保存料が使えない為、食中毒リスクが上がり、流通経路が限られるので手に入りにくく、手間がかかるため高価になる。
つまり、経済を回すのに完全無添加食品は適さないということです。
食品添加物=悪というのはメディアや企業が作り出した嘘であることが多いのです。
反対に無添加食品=自然のもので体に良いもの、というのもメディアが作り出した嘘…とまではいかなくても宣伝材料です。
食品添加物は食の安全に一役買っていたのですね!
まとめ
- 食品添加物とは製造過程または加工・保存のために使われるものである
- 日本で認可されている食品添加物は約1500種類あり中には大量摂取すると危険性が高いものもある
- 危険性ランキング上位の食品添加物であっても通常量を食べている限り危険性は高くならない
- 食品添加物が少ないお菓子はヨーグルトやアイスなど、乳製品に多い
- クッキーやチョコレートなどの洋菓子は比較的食品添加物が多く使われる傾向がある
- 無添加食品とは実は行政で定められた明確なルールがない
- 市販の無添加食品は大半が一部無添加の商品であり、全く添加物が使われていない訳ではない
- 食品の安定的な流通のために食品添加物は適度に使用することが大切
今回は食品添加物の危険性についてランキング形式でご紹介いたしました。
ランキング上位の食品添加物が使用されている商品であっても、よほど大量に摂取し続けなければむしろメリットもあります。
過度に食品添加物を恐れるのではなく、上手く付き合いながら豊かな食と安全を両立していきたいですね!
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