自転車のブレーキ音がうるさい原因と直し方を解説!予防も大事!
あなたの自転車が安いママチャリで、ブレーキ音がうるさい場合は、ブレーキを交換するか新しい自転車を購入しましょう!
キーキーと言う高音は耳障りで気になりますが、それはブレーキ自体に問題がある可能性が高いのです。
ブレーキ音が鳴る原因はブレーキの種類によって異なります。
ちなみに、ブレーキ音がうるさいときでも、油をさすことは絶対にしないでくださいね!
この記事では、ブレーキの種類ごとにうるさい音の原因と対処法をご紹介しています。
また、自転車のブレーキ音がうるさい状態にならないように普段からメンテナンスすることも大事です。
そのメンテナンスの方法についてもご紹介しますね。
自転車のブレーキ音がうるさい原因を解説♪
自転車のブレーキ音が鳴る原因は、次のようなことが考えられます。
- ブレーキ周りのパーツの不具合
- 汚れ
- ブレーキ自体の構造の問題
構造に問題があるブレーキもあるの!?
構造上の問題として、ブレーキ音が鳴ってしまうものもあるとは驚きですよね。
まず、ブレーキの種類には3種類に分けられます。
- ハブブレーキ
- リムブレーキ
- ディスクブレーキ
ハブブレーキとは、自転車のハブ、つまり車輪の中心部分に取り付けるドラム型のブレーキです。
ハブブレーキの種類として、バンドブレーキ、サーボブレーキ、ローラーブレーキがあります。
リムブレーキとは、車輪のリム、つまりタイヤの内側の金属部分を両サイドから挟む仕組みのブレーキです。
ディスクブレーキとは、ハブに取り付けたディスク状のローターといわれるパーツをパッドで挟む仕組みのブレーキです。
以下で、ブレーキの種類ごとに音が鳴る原因を説明しますね。
バンドブレーキ(ママチャリ)
安いママチャリの後輪に使われているブレーキは、おそらくバンドブレーキです。
これは、構造上、うるさいブレーキ音が出やすくなっています。
ドラム型になっていて、その外周をバンド状の摩擦材で締め付けることで、ブレーキをかける仕組みになっているものです。
裏面が露出しており、ゴミが付着しやすく、かつ錆びやすくなっています。
そのため、使用しているうちにブレーキバンドに金属粉が付着していきます。
それにより、摩擦力が極端に高くなってしまい、それに耐え切れずにブレーキバンドが激しく振動することで、うるさい音が出てしまいます。
バンドブレーキは比較的安価なので、安いママチャリの後輪に使われていることが多いです。
ローラーブレーキ(主に電動自転車)
バンドブレーキの構造上の問題を解消したブレーキのひとつがローラーブレーキです。
そのため、そもそもうるさいブレーキ音が出ないようになっています。
それでも、もしブレーキ音が鳴るようになった場合は、ブレーキに使用されているグリスが不足しているのかもしれません。
リムブレーキ(クロスバイクやロードバイク)
リムブレーキは、クロスバイクやロードバイクの両輪に使用されているほか、ママチャリの前輪にも使用されています。
リムブレーキでブレーキ音が鳴る原因としては、ブレーキ周りのパーツに不具合があるか、汚れている可能性が高いです。
不具合が起こりやすいブレーキ周りのパーツとは、主にブレーキシュー、つまりリムを挟むゴムパーツです。
このブレーキシューが摩耗していたり、劣化により硬くなってしまったり、リムとの接触角度が悪くなっていたりすると、ブレーキ音がうるさくなる可能性があります。
また、ブレーキシューにゴミなどが付着していても、ブレーキ音がうるさくなります。
そのほかには、自転車のフレーム自体がゆがんでいたり、車輪のホイールが変形していたりなども、ブレーキ音の原因になります。
ディスクブレーキ
ディスクブレーキはロードバイクで普及しつつありますが、取扱いは繊細さが必要です。
キーキー音がなる原因としては、油分やゴミが付着して汚れたか、パッドの表面の摩擦力が減ってしまったなどが考えられます。
そのほか、リムブレーキと同様、自転車のフレーム自体がゆがんでいたり、車輪のホイールが変形していたりなども、ブレーキ音の原因になります。
自転車のブレーキ音の直し方を解説♪
それでは、それぞれのブレーキ種類に応じて、そのブレーキ音の直し方をご説明します。
ちょっと待って。全てのブレーキに共通する大事なことがあるよ。
ブレーキの種類に応じた音鳴りの直し方を説明する前に、絶対に守っていただきたいこともご説明しますね。
自転車のブレーキ音がうるさくても油をさすのはNG
自転車のブレーキ音がうるさいと感じたときでも、ブレーキに油をさすことは絶対にしないでください!
たしかに、ブレーキの金属パーツの油が少ないために、うるさい音が鳴っているのではないかと考えてしまうこともあると思います。
しかし、油をさしてしまうと、ブレーキが効かなくなってしまい、ブレーキがついていない自転車と同様の状態になってしまいます。
ブレーキが効かない自転車は、止まるべきところで止まれなくなり、非常に危険です。
ブレーキ音がうるさいのは油が原因じゃないからね。それでは、原因に応じた音鳴りの直し方を見ていこう!
バンドブレーキ(ママチャリ)
上記のとおり、バンドブレーキは使用しているうちにどうしてもブレーキ音が鳴ってしまう構造になっています。
- ブレーキ自体を新しいものに交換する
- 新しい自転車を購入する
ブレーキを交換するのであれば、サーボブレーキに交換しましょう。
なぜなら、新しいバンドブレーキに交換しても数年経てば同じようにブレーキ音が鳴るからです。
サーボブレーキは、バンドブレーキの欠点を解消し、音が鳴りにくい構造になっています。
その上、サーボブレーキはバンドブレーキと互換性があるので、交換可能です。
もし、サーボブレーキで音が鳴ってしまった場合は、ブレーキ交換のサインです。
新しい自転車を購入する場合は、サーボブレーキかローラーブレーキが使用されているものを選びましょう。
ローラーブレーキ(主に電動自転車)
上記のとおり、ローラーブレーキのブレーキ音の原因は、グリス不足が考えられます。
- グリスを補充する
自転車屋さんに持ち込めば、数百円でグリスを入れてくれるでしょう。
取扱説明書を読みながら自分でグリスを補充するのもおすすめですよ。
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リムブレーキ(クロスバイクやロードバイク)
上記のとおり、リムブレーキのブレーキ音の原因は、主にパーツの不具合や汚れの付着が考えられます。
- リムとブレーキシューを点検、掃除する
- ブレーキシューの角度を調整する
- ブレーキシューを交換する
リムやブレーキシューに、金属片やゴミなどの付着物があれば取り除き、汚れを拭き取ります。
拭くだけできれいにならなければ、専用クリーナーや台所用洗剤を使いましょう。
リムとブレーキシューが平行になってしまっているのは、適切な角度ではありません。
ブレーキシューの後ろ側をペンチなどで少し広げて、ハの字にしましょう。
ブレーキシューの溝がなくなっている場合は、ブレーキシューを交換する必要があります。
ブレーキシューの取扱説明書に書かれているとおり、ネジを外して古いものを取り外し、新しいものを取り付けましょう。
それでも、音が鳴る場合は、原因が他にある可能性が高いですね。
フレームやホイールの変形などは、それらのパーツの交換が必要です。
取扱いに慣れていないのであれば、自転車屋さんにあなたの自転車を持ち込みましょう。
ディスクブレーキ
上記のとおり、ディスクブレーキのブレーキ音の主な原因は、汚れやパッド表面の摩擦力が減ったことが考えられます。
ディスクブレーキをきれいに洗いましょう。その手順は次のとおりです。
- フレームから車輪を取り外す
- 車輪からブレーキを取り外す
- ブレーキからパッドを取り外す
- パッドをやすりがけする
- パッドを洗う(台所用洗剤とブラシ)
- ディスクローターを洗う(台所用洗剤とブラシ)
- 乾かす
それでも音が鳴る場合は、原因が他にある可能性が高いので、リムブレーキと同様、自転車屋さんに持ち込むなどの対応をしてください。
自転車のブレーキ音をメンテナンスで予防しよう
リムブレーキやディスクブレーキの場合、ブレーキ音は、普段からメンテナンスを行うことで防ぐことができますよ。
なお、バンドブレーキは構造の問題なので、メンテナンスしてもブレーキ音を防ぐことはできません。
サーボブレーキやローラーブレーキは構造的にブレーキ音が鳴りにくいですし、用途から家庭でのメンテナンスは想定されていないといえます。
メンテナンスをすべきなのは、リムブレーキやディスクブレーキです。
- ブレーキ周辺を掃除する
- パーツの状態を点検する
自転車のブレーキ音が鳴る原因の多くは、ブレーキ周辺のパーツが汚れていることです。
普段から、リムやブレーキシューにゴミなどが付着していないかチェックし、汚れがあれば掃除しましょう。
また、リムブレーキの場合、リムとブレーキシューの角度も大事です。
ハの字になっているかどうかを確認し、調整するようにしましょう。
そのほか、フレームのゆがみやホイールの変形なども、普段から自転車のメンテナンスをしていれば早期に気づくことができますね。
あなたの自転車のブレーキはどの種類?メンテナンスも大事だね。
まとめ
- 自転車のブレーキ音がうるさい場合でも、油をさしてはいけない
- バンドブレーキの場合、ブレーキ音がうるさいのは構造上の問題なので、サーボブレーキに交換するか、新しい自転車を買おう
- リムブレーキの場合、パーツの不具合や汚れがうるさい音の原因になる
- ディスクブレーキの場合、汚れやパッドの摩擦力低下がうるさい音の原因になる
- リムブレーキやディスクブレーキの場合、普段から自転車をメンテナンスして音鳴りを予防しよう
自転車のブレーキ音がうるさいのは、構造上の問題で修理できない場合があることを知っておくといいですね。
この記事が、あなたの自転車に関する悩みを解消する手助けになると嬉しいです♪
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