ほおずきは庭に植えてはいけない植物ではない!言い伝えや意味を検証
ほおずきにはさまざまな言い伝えがあり、庭に植えても良いか迷いますが…植えて大丈夫ですよ♪
「ほおずきを庭に植えてはいけない。悪いことが起きる」と言われたり、聞いたりしたことがありませんか?
なぜそのように言われるようになったのか、ほおずきは本当に庭に植えてはいけないのか、理由は?とわからないことだらけです。
お盆が近づく頃に鮮やかな赤いほおずきを見かけると、「きれいだな。お盆だな」と季節を感じさせてくれます。
この記事では、庭に植えてはいけないと言われる理由、生育方法から言い伝えまで検証していきますよ♪
昔から縁起が悪いとか聞くけど、言い伝えなのね。
でも、それって本当なのかしら?どうして庭に植えてはいけないの?
ほおずきを庭に植えてはいけない?!生育方法と言い伝え
まずは、ほおずきのことを少し調べてみました。簡単な生育の特徴を紹介します。
手間がかからなくて、ガーデニング初心者でも育てやすい植物なのだということがわかりますよ♪
ほおずきは、手間がかからず育てやすいので、初心者向き
- ほおずきはナス科ホオズキ属の多年草
- ほおずきは暑さ・寒さに強く生育が良いので、手間もかからず初心者でも育てやすい
- 苗から育てることもできるが流通量が少ないため、育てやすいので種から始めるのも良い
- ほおずきを育てるためには、よく肥えた少し湿気を含んだ土を準備することが、育てるコツ
- ほおずきの生育は、風通しがよく日光が当たり過ぎない場所が良く、土の乾燥に注意する
- ほおずきは、冬になると地上茎は枯れてしまうが、地下茎で越冬して株が増えていく
ほおずきはずっと同じ場所で育てると育ちにくくなってしまう(連作障害)ため、2~3年ごとに植える場所を変えるのが良いようです。
また、生育が良すぎて知らない間に落ちた種から、どんどん増えていってしまうこともあるのです。
ほおずきを庭に植えてはいけない理由として、他の植物を追いやってしまうから、ということが考えられます。
同じ庭の中に他の植物も一緒に植えたいときは、他の植物を追いやってしまわないよう、ほおずきの植える場所に注意しましょう。
もしくは、鉢植えで育てるのも良いですね。連作障害予防のための、苗の植え替えがしやすくなりますよ!
初心者でも楽しめる♪ほおずきの種を紹介します。発芽率が良いようですので、芽が出てから育つ過程も楽しみですね。
ほおずきにまつわる言い伝え
ほおずきは、和名で「カガチ」「ガチ」などとも呼ばれています。
カガチ(ガチ)は、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の目が赤く、その目にほおずきの実が似ていることから名付けられたそうです。
「ほおずきを庭に植えてはいけない」と言われるのは、そんな名前の由来があるせいなのでしょう。
また、ほおずきの地下茎・根は「酸しょう根」という生薬名で呼ばれ、鎮静作用があるといわれ、平安時代から利用されてきました。
現在でも、民間薬として煎じて飲む風習が残る地域もあります。
ただ、「ヒストニン」という成分が酸しょう根の部分に含まれ、子宮の緊縮作用があるのです。
江戸時代の頃は堕胎薬として使われており、妊娠中の妊婦さんには流産の恐れがあります。
ほおずきを庭に植えてはいけないことはないですが、毒性が多少ありますので、ペットや小さいお子さんがいる方は注意してください。
また、妊婦さんも注意が必要でしょう。ほおずきの実をプチトマトなどと見間違ってしまっては大変!
そんな危険があるのであれば「庭に植えてはいけない!」と心配して言われることはあるかもしれないですね。
ほおずきを庭に植えてはいけない地域はある?どのあたりか解説!
ほおずきは庭に植えてはいけない植物ではありません。他の植物がほおずきの毒で腐ってしまう、などということもありません。
言い伝えが今の時代まで受け継がれているということは、先人の知恵を大切に守ってきた地域なんだな、と感じます。
ただ、良いことはありがたいですが、悪いことの中には、今の時代に合っていない内容もあるでしょう。
ほおずきに関して、よく聞く言い伝えや迷信などをあげてみますね。
ほおずきを庭に植えると「死を招く、死人が出る、病気になる」
先に書いた「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」の言い伝えが残るような地域では、ほおずきを庭に植えてはいけないと言われるかもしれません。
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)とは、本来は山神もしくは水神を指します。
そのオロチが暴れるということは、川の氾濫を意味しますね。水害は、人も家畜も何もかも奪っていくのです。
そこから考えると、川が氾濫しやすい地域では「ほおずきは庭に植えてはいけない植物」と言い伝えられたのかもしれません。
調べてみましたが、東北地方・四国地方の一部で、ほおずきを庭に植えてはいけないと言い伝えがありそうです。
ただし、言い伝えは科学的根拠を持ちませんし、言い伝えが残る地域も今ははっきりしません。心配はなさそうですよ。
もしもほおずきを植えたあと、病気になったとか人が亡くなったりしても、まったく関係がないでしょう。
そう感じるのは、言い伝えを聞いたあなたの考えかた次第、ということです。
地域によって、どう思われるのか変わってくる、ってことなんだわ…
お隣さんとのトラブルが心配なら、植えても良いか事前に尋ねてみるのも、ひとつの手ね!
ほおずきを庭に植えると「不穏になる」
これは、ほおずきの花言葉に由来するもののようです。ほおずきの花言葉は良い印象のものと悪い印象のもの、両方持ち合わせています。
「偽り」「私を誘って」「浮気」、西洋の方では「ごまかし」という花言葉もあるようですよ。
「偽り」や「ごまかし」は、ほおずきの見た目は大きく見えるのに、中の実は小さいところからきています。
包装は大きいのに中の物は小さかったプレゼントのような感じなのでしょうか。確かに「だまされた〜」と思うかもしれませんね。
「私を誘って」というものは、ホホ(カメムシの一種)がほおずきを好んで寄ってくる様子が由来と言われているそう。
「浮気」はほおずきの毒性が由来となっていて、江戸時代には浮気で妊娠した子を堕胎させるのに、ほおずきが使われていたようです。
ほおずきは「自然美、心の平安」
この花言葉は、昔からほおずきが民間薬として利用されてきたことが由来になっています。
鎮静剤として利用され、地域の人たちの心を落ち着かせ、平安にしてくれていたのでしょうね。
ほおずきは「ふっくらとした蕚(がく)が頬(ほほ)に見立てられ、それが色づく様からほおづきとされた」という名前の由来があります。
名前の由来も諸説あるのですが、頬に見立てられたことも、虫に好かれたことも「自然美・心の平安」はぴったりです♪
あなたなら、どちらの花言葉を思いながらほおずきを植えますか?
どちらにしても、花言葉が原因で「庭に植えてはいけない」ということにはならないと思いますので、心配無用です。
楽天市場から、ほおずきの鉢植えをご紹介します。色づく前の実と赤い実が混在しているので、長く楽しめますね♪
私はきれいに赤く色づいたほおずきを見ていると「自然美・心の平安」を感じます。
ほおずきは庭に植えてはいけない縁起が悪いもの!?縁起物?検証
ほおずきは庭に植えてはいけない?縁起が悪いなんてことはなくむしろ、ほおずきは縁起物として扱われることも多い植物ですよ♪
あなたは「ほおずき市」を知っていますか?各地域で7月の風物詩になっており、特に毎年7月9日~10日に開催される浅草寺のほおずき市は有名です。
お盆には、蕚(がく)に包まれたほおずきの実を先祖の魂を導く提灯に見立てて、枝付きで盆棚に飾る風習があります。
ほおずきに「鬼灯」という文字を当てるのは、お盆にご先祖様が帰って来るときの目印として提灯代わりに飾られたのが由来です。
浅草寺では昔から観音様の縁日があり、そこに室町時代「功徳日」の風習が加わり、7月10日が「千日分の功徳が得られる」と言われたそう。
ほおずきを神前で鵜呑みにすれば癪の病気が治るとお告げがあった、と吹聴したところ不思議と効能があったんだそうです。
いつしか虫薬(癇の虫)としてほおずきの市が広がり、浅草寺でもほおずき市が境内に立つようになり、ほおずき市が始まりました。
観音様のお祭りとの繋がりや、癇の虫を収めてくれる、ご先祖様への提灯がわりなど、縁起が悪いことなんて見当たりません!
しかし、あなたが住む地域で「ほおずきを庭に植えてはいけない」と言い伝えを守っていれば、勝手に植えるとトラブルになるかもしれません。
ほおずきを庭に植えてはいけない、と近所から言われたら、なぜなのか一度確認してみるのがよいかもしれませんよ。
まとめ
- ほおずきは庭に植えてはいけない植物ではない
- ほおずきは初心者でも育てやすいが、増えすぎることがあるため、植える場所を考えよう
- ほおずきを庭に植えてはいけないという言い伝えは、ほおずきに毒性があることが由来になっている
- ほおずきの毒性は、小さいお子様やペットには注意する必要がある
- ほおずきの根の部分に含まれるヒストニンという成分が子宮を収縮させるため、妊娠中は注意が必要
- ほおずきの別名「カガチ・ガチ」の呼び名が通る地域では、庭に植えてはいけない、と言い伝えられている可能性がある
- お盆の時期にほおずきを庭や玄関先に置き、先祖の魂が提灯に見立てられたほおずきの灯りを頼りにして、迷わずに帰って来られると言われている
- ほおずきの花言葉には不穏なものと良いものがあり、それを知る人からは、庭に植えてはいけないと言われる可能性がある
- ほおずきは「ほおずき市」が開催されるくらい縁起物として扱われることが多く、縁起が悪いものではない
ほおずきにまつわる言い伝えや迷信は、地域ごとに変化があるようですが、決して庭に植えてはいけない物ではありません。
お隣さんとのコミュニケーションに「ほおずきを植えたいのですが、どうでしょうか?」と一役買ってもらうのも良いのではないですか?
- 小さな家なら200万円から買える?!どんな家?メリットとデメリットも! - 2024年1月25日
- 【50代から60代】年賀状じまいのための文例!やめる理由をはっきり書く! - 2023年11月9日
- ほおずきは庭に植えてはいけない植物ではない!言い伝えや意味を検証 - 2023年9月27日
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません