切り花が長持ちするようハイターを入れたら?気になる実験結果発表
切り花を長持ちさせるのに「ハイター」を使うと良いのですが、使う量の調節が難しいです。
ハイターとは花王株式会社が製造販売する、液体塩素系漂白剤の商品名です。
「切り花にハイター?!」と驚いた方もいると思います。私もかなり驚きました。
塩素と酸性タイプの洗剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生するためで、花に関係ないのですよ。
でもハイターで、本当に切り花が長持ちするのか不思議ですよね。
今回はハイターを入れる量や、花瓶に生けるのに何からすれば良いのか、その注意点などを調べてみました。
またハイターを入れて、何日長持ちするのか実験もしていますので、結果をお楽しみに〜。
切り花を長持ちさせるためにハイターを使う時の注意点
切り花を生けることはありますが、植物を生かせない性格なのか、すぐに枯らせてしまいます。
切り花を飾るときには、水をたっぷりと入れた花瓶に入れ、水がにごってきたら花瓶の水を替えるというのが、私の認識でした。
そんな中、ハイターで切り花を長持ちさせることができるという話を聞きました。
これはガセネタではなく、花屋さんでも手軽にできるとおすすめしている方法なのです!!
花瓶の水に入れると、ハイターには除菌効果があるため、水が腐りにくくなるのです。
ちなみに花瓶に使う水ですが、ペットボトルの飲料水や、浄水器を通した水道水を使うのはNG。
水道水にはカルキが入っており、飲んでも体に害がない殺菌効果があるので、花瓶の水は水道水にしましょう。
しかしハイターを入れすぎると、切り花が長持ちしないため、入れすぎにはくれぐれも注意してください。
入れ過ぎを防ぐために、スポイトなどを使って入れると良いですね。
また花瓶を置く場所は、直射日光の当たらない風通しの良いところがおすすめです。
直射日光や風に当たると花が乾燥して痛んだり、水の中に細菌が繁殖して水が腐ります。
というわけで、今回アジサイの切り花を使ってどのくらい長持ちするか実験してみました。気になる実験結果は最後に発表しますね。
【一日目】家に咲いていたアジサイを切って、水道水300mlに1滴のハイターを入れたものです。
切り花を長持ちさせる方法
切り花が長持ちするとして、次のような方法もありました。
- 10円玉を入れる
- 重曹水にする
- 中性洗剤を入れる
- お酢を入れる
銅でできている10円玉には高い殺菌作用があります。しかし、これらの方法は思ったより効果が見られないという意見もあります。
切り花を長持ちさせる方法は花瓶に入れる前のひと手間
花を飾る前に行う、切り花を長持ちさせる方法は次の3つです。
- 水揚げを行う
- 余分な葉を取る
- 清潔な花瓶に入れる
水揚げを行う
根から水を吸うことが出来なくなった切り花は、花瓶に入れても水を吸い上げにくくなっています。
そこで切り口をカットし、水を吸い上げやすくすることを「水揚げ」といいます。水揚げは、花の種類で変わります。
【空切り】
水中で斜めカットする水切りと違い、空中でまっすぐカットします。花はフリージアやチューリップなど。
カットの時は、剪定用のハサミでなくても良いですが、ハサミは除菌したものを使ってください。
【水切り】
水切りとは、水の中で茎を斜めにカットする方法です。ガーベラ、ダリアなど一般的な花に有効です。
【根元割り・根元叩き】
太めの枝のある植物は、ハサミで断面を割る「根元割り」を、またはハンマーで叩く「根元叩き」を行います。
根元叩きの場合は、木くずなどを丁寧に処理しましょう。
【湯揚げ】
花の首が折れそうな場合の方法です。新聞紙等で花を包み、80℃の熱湯に切り口を入れて1分ほど浸します。気泡が出てきたら成功です。
湯揚げをしたら、すぐ水に浸して冷やしてあげましょう。
湯揚げは花屋さんなどのプロが行う方法なので、少し難しいのですが、試してみてくださいね。
【水揚げ】
クリスマスローズのみに行います。40℃程度のお湯に一日つけ、温度を下げると水揚げができます。
【燃焼法】
茎が太いアジサイにおすすめの方法です。根元以外を濡らした新聞紙で包み、切り口から2~5cmの部分を火で焼きましょう。
新聞紙に包んだまま、すぐ水を入れたバケツへ、花が新鮮な状態になるまで浸けます。
余分な葉を取る
包装紙を取ったら、茎の部分に葉がついていないかをチェックしてください。
茎部分に葉がついていたら、ハサミでも手でも良いのでカットします。
葉が水に浸かるとそこから腐るので、必ず必要ない葉は取り除いてくださいね。
清潔な花瓶に入れる
花瓶には洗いにくい形のものが多いですが、中性洗剤でしっかり洗ってください。茎が腐るのを防ぐのに、水は少なめが良いですね。
もちろん、次に水を替えるまでに水分が持つくらいの量は必要なのですが、与えすぎると茎が腐りやすくなります。
花の種類によっては水が多めの方が良いそうですが、もし迷ったら、花瓶の1/3程の水を入れておきましょう。
花は花瓶が汚れて菌が繁殖すると、茎の管が詰まってしまい、水を吸い上げることができなくなります。
切り花を長持ちさせる方法としては、水や花瓶を清潔にキープしておくことが大切です。
切り花を長持ちさせるためには砂糖を使う
「切り花を長持ちさせるのに砂糖?!」と驚いた人が多いと思います。私も大いに驚きました。
花束を購入したとき、サービスで小袋の活性化剤(延命剤)が付いていることがあると思います。こういうものです↓
例えば、こちらの活性化剤は10ml入りで、水500mlに対して1袋を入れます。実は、活性化剤に入っている成分とは「糖類、抗菌剤」などです。
ネットでも購入できますので、よく切花を購入される方、いただく機会が多い方はひとつ買っておくと便利ですね。
- 水が腐らないこと
- 栄養を与えること
活性化剤に入っている成分の、抗菌剤はハイター、糖類は砂糖で代用できるわけです。
花瓶に入れる砂糖の量は少量で、200mlの水に、小さじ1杯ほどの砂糖を入れましょう。
ただし、雑菌も砂糖を好みますから菌が繁殖しやすくなります。ハイターと砂糖を両方使っても大丈夫ですが、こまめに水は交換しましょう。
また砂糖と同じ働きをするものとして「少し炭酸が抜けたサイダー」を入れる方法もありました。
サイダーの中には、砂糖よりも吸収しやすい果糖ブドウ糖液糖が入っています。
また二酸化炭素と酸味料が入っており、この成分が水を酸性にするため、雑菌の繁殖も抑えられるのです。
量は水300mlに対し、サイダー100mlの割合がちょうどよく、それ以上入れてしまうと雑菌が繁殖しやすくなります。
ハイターを入れた実験結果発表!
【13日目のアジサイの様子】
花瓶の水はハイターを入れたもので毎日交換し、温度は25〜28℃程の風通しが良いキッチンに飾っていました。
元気に咲いてくれましたが、ハイターが多く入った日があったようで、花の一部が焼けたように枯れてしまいました。
とはいえ、夏場は4〜5日、冬場でも2週間しか切り花は持たないそうなので、けっこう長持ちしてくれました。
まとめ
- ハイターには除菌効果があるため、花瓶に入れると菌の繁殖を抑えて長持ちさせる
- 量は水300mlに対して、ハイターを1滴
- 使う水はペットボトルの飲料水ではなく水道水にする
- 花瓶に入れる前にすべきことは、水揚げを行う・余分な葉を取る・清潔な花瓶に入れる
- 花に必要な要素は、水が腐らないこと・栄養を与えること
- 活性化剤がないときは、ハイターと砂糖、または炭酸が抜けたサイダーでも代用できる
今回の記事では、切り花を長持ちさせるのにハイターを使う方法と、その実験結果についてお伝えしました。
一部の花が枯れたものの、ハイターの効果は十分あったと思います。
私が切り花を長持ちさせることができたのは、初めてなので嬉しいです!
部屋に切り花があると何だか癒やされますね。あなたもこの機会に切り花を楽しんでみてくださいね。
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