老後の生活費を15万円でやりくりする工夫を伝授!リアルな内訳も解説!
老後の生活費を15万円でまかなうことは一人暮らしの場合は可能ですが、夫婦二人暮らしの場合は厳しいです。
またいずれの場合も年金だけでは生活費が足りないケースが多いです。
しかし生活を見直し、節約をするなど工夫次第で15万円でやりくりが可能です。
老後について考えた時、お金のことが不安に思う方も多いのではないでしょうか。
貯金額、月々の生活費はいくら必要なのかなど気になりますよね。
一人暮らしの場合で老後の生活費は平均一月約15万円かかるというデータがあります。
一月約15万円の老後生活って一体どんな感じ?
ここでは15万円で老後を生活する為の内訳や工夫を解説します!
何かを始めるのに遅すぎることはありません♪
物事を見る角度を変えるだけで、老後の準備や生活が楽しめますよ♪
老後の生活費は15万で足りる?確認ポイントを解説
実際に一月15万円で生活が出来るのかどうかイメージする前に確認するポイントがあります。
・もらえる年金額
・現在の生活費と老後の平均生活費の差
・予想される老後に増える出費
・どのような老後生活を送りたいのか
もらえる年金額
年金の種類や受給額は年収・職業により異なりますので、まずは実際にもらえる年金額を確認しましょう。
日本年金機構のウェブサイトから「ねんきんネット」に登録すると、スマートフォンやPCから24時間確認が出来ます。
まず日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2種類あります。
・20歳~60歳未満の全国民が加入する年金。
・40年間保険料を納めると、その年の満額の年金が支給される。令和3年度年額は780,900円が満額。
・加入期間中の収入や性別は関係なく支給される。
・企業勤めの会社員や公務員の人が加入する年金。
・70歳未満であれば16歳、18歳でも加入できる。
・企業と従業員で保険料を折半している。
・収入に応じて支給額が異なる。
厚生労働省の「平成30年度の標準的な世帯の年金額」から、公的年金の平均受給額の発表がありました。
国民年金( 老齢基礎年金 )は平均受給額は一月64,941円、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)平均受給額は一月221,277円です。
こちらは夫が40年間平均的年収で会社員として勤め、妻はその全期間専業主婦であった場合です。
国民年金の受給額は納付月数、厚生年金の受給額は納付月数と収入によって決まりますので、上記はあくまでも目安として下さい。
現在の生活費と老後の平均生活費の差
あなたの現在の生活費を把握することによって、老後を15万円の生活費でまかなえるのかイメージがしやすくなります。
また老後の平均生活費は以下の通りです。いずれも住宅ローンは完済と仮定し、住宅費用は含まれていません。
夫婦二人暮らし | 一人暮らし | |
---|---|---|
老後の最低生活費 | 22.1万円 | 11.4万円 |
老後のゆとりある生活費 | 36.1万円 | 19.4万円 |
老後の生活費平均 | 27.1万円 | 15.2万円 |
こうして見ると、一月15万円で生活をすることは夫婦二人暮らしの場合特に厳しいことが分かります。
そして年金だけでは生活費として足りないようです。
あなたの現在の生活費は上記に近いでしょうか?差がかなりある場合は、今からできる対策を後ほど解説します。
予想される老後に増える出費
老後はスーツなどの仕事に関わるものや、住宅ローンの出費が不要になるケースが多いです。
その一方で老後の方が出費が増えるものもあります。
・医療費や介護費
・国民健康保険料
・後期高齢者医療保険料(75歳以上)
・趣味や旅行
・家のリフォーム(持ち家の場合)
・お祝い(子どもの結婚式・孫の誕生など)
・交際費
特に家のリフォームやお祝い、旅行は出費額が何百万・何十万円と高額です。
一月15万円で生活をする為には生活費とは別にあらかじめ準備しておく必要があります。
どのような老後生活を送りたいのか
ゆとりのある老後生活を送りたいのか、つつましい老後生活を送りたいのか、それにより一月15万円の生活費で足りるのかが変わります。
また老後は何に重心を置いて生活をしたいのか、生活費の優先順位も考えましょう。
年に一度は旅行に行きたい!その為のお金は優先したいから、代わりに衣服費用を今後は抑えよう!
趣味を充実させたいから、健康の為にも外食は控えよう
このように考えておくと、生活費にメリハリが出ます。楽しみもありながら無駄を削減できますね♪
老後にかかる生活費の内訳を状況別に解説!
老後は今と生活スタイルも変わりますので、生活費の内訳が気になりますよね。一人暮らし、夫婦二人暮らしとでは状況が違いますのでそれぞれ解説します。
一人暮らしの場合
「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2020.pdf)を加工して作成
こちらは一月15万円で生活が出来ていますが、年金だけでは足りず貯金などから約15,000円補っています。
年金だけで生活費をまかなう場合は、生活費の理想割合を知って見直すポイントを確認しましょう。
生活費の理想割合 | 生活費の実際割合 | |
---|---|---|
食料 | 18% | 27.5% |
住居 | 28% | 9.3% |
光熱・水道 | 6% | 9.7% |
家具・家事用品 | 3% | 4.0% |
被服及び履物 | 3% | 2.4% |
保健医療 | 4% | 6.2% |
交通・通信 | 6% | 9.0% |
教養娯楽 | 4% | 9.7% |
その他(交際費など) | 25% | 33.7% |
理想割合の住居費ですが、これは持ち家のローンを支払っている場合や、賃貸の場合です。
保険医療費の割合が理想よりも高くなっています。老後は病院にお世話になる機会も増えますし、保険料も上がります。
このことを念頭に置いて、老後の生活費の内訳を考えましょう。
夫婦二人暮らしの場合
「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要」(総務省統計局)( https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2020.pdf)を加工して作成
内訳をみて分かるように夫婦二人暮らしの場合も年金だけでは足りず、貯金などから約36,000円補っています。
生活費の理想割合 | 生活費の実際割合 | |
---|---|---|
食料 | 15% | 29.3% |
住居 | 25% | 6.5% |
光熱・水道 | 5% | 8.8% |
家具・家事用品 | 2% | 4.6% |
被服及び履物 | 3% | 2.1% |
保健医療 | 4% | 7.2% |
交通・通信 | 6% | 11.9% |
教養娯楽 | 3% | 8.8% |
その他(交際費など) | 37% | 29.6% |
こちらの住居費も、理想割合の方は持ち家のローンを支払っている場合や賃貸の場合です。
持ち家か賃貸かで、住居費の割合は大きく変わります。またローンを完済した場合でも修繕費や維持費は少なからず発生します。
また夫婦二人暮らしの場合は、食費が理想割合よりも大きく上回っています。
年金のみでまかなう場合、理想の食費は一月約33,000円です。
食費については夫婦で見直しが必要なポイントとなりますね。
老後の生活費の実態!年金のみで生活する為にできる事
ここまでで解説しましたように一人暮らし・夫婦二人暮らし・持ち家・賃貸に関わらず、実態として年金だけでは足りないケースの方が多いです。
また一月15万円の生活費では一人暮らしではまかなえても、あまり贅沢は出来ない状況といえそうです。
夫婦二人暮らしの場合は15万円の生活費ではかなり厳しく、もしまかなえたとしても急な出費に対応が出来ない可能性が高いのが実態です。
理想は早い段階から貯蓄・投資・積み立て保険などで年金以外の老後資金を準備することです。
でももう定年間近だし、老後資金がほとんどない…。
そういう方が少しでも年金のみで生活が出来るようになる工夫を紹介します!
今の内から年金受給額範囲の生活費でまかなう
現状と老後の生活費にギャップがあると心身ともに大変です。
仮にあなたの年金受給額が一月15万円の場合、今からその金額で生活できるようにしましょう。
余ったお金は貯金できるので、老後資金も増え一石二鳥かもしれません♪
ぜひ上記の生活費の理想割合をご活用ください。
健康を維持する
健康が一番の節約とも言われています。老後に病気やケガなどをすると長引きやすく、通院費がかかります。
特別サプリを飲んだりどこかに通ったりしなくても、普段の生活でバランスの良い食事を心がけたりウォーキングをしたりするだけでも違いますよ♪
また定期的に健康診断を受け、異常があれば老後を迎える前に通院しておきましょう。
固定費・変動費を見直す
老後の生活費の実態として、固定費にお金がかかっていることも多いです。
賃貸の場合はもう少し安いところに引っ越すことも検討されてはいかがでしょうか。
その他にも格安スマホへの買い替えもおすすめです。私はこれで一月約5,000円の節約になりました!
また節水シャワーヘッドに買い換える、家庭菜園で食費を減らす、保険料を見直すなどありますね♪
食費は節約しすぎると健康を損ねます。理想割合をあまり下回らないようにしましょう。
家の購入を検討する
この先もずっと家賃を支払い続けるのは不安ですよね。
老後に1000万以下の小さな家を購入する人も増えています。
ですが家を購入するのは大きな買い物です!
少しでも興味があるのでしたら、直接ハウスメーカーに行くよりもネットで複数社を無料でまとめて見積もり依頼しておくと安心ですよ。
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まとめ
- 一人暮らしの場合、老後の平均生活費は約15万円。
- 夫婦二人暮らしの場合、老後の平均生活費は約27万円。
- どちらの場合も年金だけでは生活費が足りず、一人暮らしの場合は約15,000円、夫婦二人暮らしの場合は約36,000円年金以外から補っている。
- 一人暮らしの場合、老後の生活費は15万円でまかなえるが贅沢は出来ない。
- 夫婦二人暮らしの場合、老後の生活費を15万円でまかなうのはかなり厳しいが工夫次第で出来る。
老後のイメージが今までよりも具体的になりましたでしょうか。
今からあなたが出来る事はたくさんありますので、どうか楽しんで備えて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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