お墓参りに行ってはいけない日はない!!お墓参りのマナーを解説

お墓参りに行ってはいけない日はとくにありません。
ただし、行ってはいけない日を気にする方がいる場合は配慮が必要です。
子どもの頃は家族や親族と一緒にお墓参りに行っている方が多いかと思いますが、大人になると、一人でや新しい家族とお墓参りにいく機会が増えると思います。
後ろについていくだけだったのが、いざ自分で行くとなると、「あれ?行ってはいけない日ってある?」と、お墓参りのマナーを知らないことに気付きますよね。
お墓参りのマナーを確認して、故人やご先祖様に失礼ないようにお墓参りをしましょう!
お墓参りに最適な時期や時間帯、お供え物などのマナーについて解説します。

お墓参りに行ってはいけない日はなく仏滅や友引でも大丈夫


友引は?お葬式はダメって聞くけど…
お墓参りに行ってはいけない日と言われがちなのが、仏滅と友引、29日です。とくに問題はないので、お墓参りに行っても大丈夫です。
では、行ってはいけない日とされがちな仏滅と友引、29日がいったいどんな日なのかを解説していきますね。
仏滅と友引
仏滅と友引は、よくカレンダーの日にちの片隅で目にしますよね。この2つのほか、「先勝」「先負」「大安」「赤口」があり、これらを六曜と呼びます。
六曜はもともと中国の時刻占いです。現代の日本では日の吉凶を占うものとして利用されています。
【先勝】先回りして行動すると良い日(午前は吉、午後は凶)
【友引】友を引き込む日(朝と夜は吉、昼は凶)
【先負】平常を装うと良い日(午前は凶、午後は吉)
【仏滅】物が終わる、滅する日(凶)
【大安】何をするにも良い日(吉)
【赤口】すべてが消滅する日(凶、正午だけ吉)
仏滅は結婚式に縁起が悪いと避けられ、友引はお葬式に友を連れて行ってしまうからと避けられています。
実際に、大安に結婚式を挙げる方が多かったり、友引にお休みの葬儀社が多かったりします。
ですが、これらは昔の習慣であり、絶対ということではありません。最近ではこだわる方が少なくなってきているようです。
お墓参りにおいても、仏教と六曜の関係性はなく、仏滅も友引も、特に気にすることはないとされています。
ただし、気にしている方もいるので、その場合には配慮が必要になってきます。
29日
29日は「二重に苦しむ」として行事から避けられる習慣があります。
これは習慣であり、絶対にお墓参りに行ってはいけない日というわけではありません。気にしなくて大丈夫です。
ですが、仏滅や友引と同様に、気にされている方がいる場合は、やはり配慮したいところです。

でも気にしている方への配慮を忘れないようにしないといけないね!
お墓参りに行ってはいけない日はなくお盆も年末年始もOK

お墓参りに行ってはいけない日がないことは分かりました。
では逆に、どんな時期にお墓参りに行くと良いのか気になりますね。
ここではお墓参りに最適な時期について紹介していきます。
お盆
お盆のお墓参りは、親族が集まりやすいから行っているものだと思っていました。
しかし、調べてみると、大事な意味があることが分かりました。
お盆は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
故人やご先祖様、仏様があの世から家に戻ってくる期間のことを指します。
一般的には、7月または8月の13日に、お墓に迎えに行き、16日にお墓まで送って行きます。
その間、お供え物と火を絶やさないようにして故人を偲びます。
だから、お盆にお墓参りをするんですね。お盆にお墓参りは必要なものでした。
年末年始
一年間のお礼や新年の挨拶として年末年始にお墓参りする方もいます。家族が集まりやすいのも理由の一つですよね。
一方で、お墓参りに行ってはいけない日として年末年始が取り上げられることもあります。
年末については、先ほど説明した29日(二重に苦しむ)のほか、31日は正月飾りの「一夜飾り」から「お通夜」を連想させるとして縁起が悪いとされています。
年始については、一部の地域で、おめでたい正月にお墓参りするのは縁起が悪いとして非常識と考えられています。
年末年始のお墓参りは、一年の締めくくりや一年の始まりとして良い機会です。
ただし、地域や家庭によっては、行ってはいけない日があるので、配慮するようにしましょう。
お彼岸
お彼岸って言葉はよく耳にしますが、どんな日なのかは知りませんでした。
春と秋の2回にある仏教の行事です。春分の日と秋分の日を中心に前後3日、計7日間のことを指します。
この期間はご先祖様に感謝し、お寺の法要に参加したり、お墓参りをしたりするのが習慣です。
このように、お盆と並んでお墓参りに行くべき時期とされています。
食いしん坊の私は、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」というイメージだけありましたが、これはお彼岸定番のお供え物だったのですね(笑)
祥月命日
祥月命日(しょうつきめいにち)とは、故人がなくなった月日を指します。
お墓参りのほか、法要を行うこともあります。
法要はなくなってから1年(一周忌)、その後は三と七がつく祥月命日に行われるのが一般的です。
そして、三十三回忌または五十回忌で、これ以上行わないという意味の「弔い上げ」が行われます。
月命日
月命日とは、故人がなくなった日のみを指します。1年のうち祥月命日を除いた11か月にあります。
一般的に法要などはなく、決まりもありませんが、故人を偲ぶいい機会になるのではないでしょうか。
人生の節目
結婚や出産、進学や就職など、人生の節目に近況報告も兼ねてお墓参りする方もいます。
「いつも見守ってくれてありがとう」と感謝しつつ、喜びを分かち合えるといいですね。

ちなみに私は、お墓が遠方なので帰省時にお墓参りするようにしています!
お墓参りに行ってはいけない時間帯はなく朝も夕方もOK

お墓参りに行ってはいけない時間帯についても気になりますよね。
朝や夕方など微妙な時間帯にお墓参りができるのか?と思われる方がいるのではないでしょうか。
朝も夕方も、お墓参りに行ってはいけないということはありません。ただし、注意すべきこともあるので説明していきますね。
おすすめは午前中
ご先祖様への時間を優先することで敬意を表すとして、午前中(朝)にお墓参りをするのが昔では常識でした。
用事のついでにお墓参りをする「ついで参り」は昔はNGとされていました。
最近では、遠方にお墓がある方や忙しい方もいるため、さほど気にされなくなっているようです。
基本的に、お墓参りに行ってはいけない時間帯はなく、午前でも午後でも、朝でも夕方でもOKです。
ですが、ご先祖様への敬意という意味を考慮すると午前中にお墓参りをするのが良いですね。
お盆の場合は夕方
お盆のお迎えは、迎え火や明かりを頼りに帰ってくるため、午後3時から5時にお墓参りをします。
お盆のお見送りは、「少しでも長く引き留めたい」という思いから、午後5時から7時にお墓参りをします。
ただし、その時間帯が絶対ではありません。都合に合わせてお墓参りをしても大丈夫です。
夜は避ける
薄暗くなってきた時間帯からのお墓参りは避けた方が良いです。
足元が見えにくく転倒する危険性があることや防犯面でも危ない時間帯です。
また魔物や妖怪に会いやすくなるなどの言い伝えもあり、避けるべきとされています。
施設開園時間に行く
管理人さんがいる施設は、開門や閉門の決まりがあるところもあります。開園時間を調べて、時間内に行くようにしましょう。
お墓参りに行ってはいけない日はないがマナーは守ろう

お墓参りに行ってはいけない日や行ってはいけない時間帯はないので一安心ですが、ほかにも配慮すべきことがあるので確認していきましょう。
服装
普段のお墓参りでは、特に服装の決まりはなく普段着で問題ありません。
着て行ってはいけない服装として、派手な服やアクセサリーは避けましょう。
また、仏教に「生命のあるものを殺してはいけない」という教えがあるので、毛皮のコートやファーは避けた方が良いです。
おすすめは落ち着いた色の服です。また、お墓掃除や足場の良くない場所もあるので動きやすい服や靴を選ぶのも良いです。
一方で、法事や法要では四十九日法要から三回忌法要では喪服を着用します。七回忌以降では準喪服やそれに近い平服でのお墓参りがマナーです。
お供え物
【お線香】
お線香のお供え方は、宗派や地域によって異なるので、家族や親族に確認するのがおすすめです。
宗派 | 本数 | 折るか折らないか | 立てるか寝かせるか |
曹洞宗、日蓮宗、臨済宗 | 1本 | 折らない | 立てる |
浄土真宗本願寺派、真宗大谷派 | 1本 | 2~3本に折る | 寝かせる |
浄土宗 | 1~3本 | 2本に折ってもいい | 立てる |
天台宗、真言宗 | 3本 | 折らない | 立てる |
お線香の本数は一般的に1~3本ですが、お墓参りでは束でお線香をあげてもマナー違反にはなりません。本数が多いほど浄化効果が高まるともいわれています。
ただし、束をとめている帯紙は、燃え移って周囲を汚してしまう恐れがあるため、外すようにしてくださいね。
また、 どの宗派も四十九日まではお線香は1本なので注意してください。あの世への道しるべとして、迷わないために1本としています。
そのほかマナーとして、「お線香の火はろうそくから移す」「お線香の火を息で吹き消さない、手で仰ぐまたはお線香を振って消す」があります。
【ろうそく】
お線香と同様に、火を息で吹き消さないようにしましょう。
【浄水】
水はお供え用と掃除用とで分けて、2つの桶を用意しましょう。
そうすることで、故人やご先祖様にきれいな水をお供えするようにします。
【お花】
お花の種類にとくに決まりはなく、故人が好きだった花や長持ちする花が好ましいとされています。
また、生花だけでなく、造花やプリザーブドフラワーをお供えすることもできます。ただし、仏教の教えに反すると考える方もいるので、家族に相談すると良いです。

棘や毒のある花やにおいが強い花は避けた方が良いといわれているので注意してください。
次に、お花の本数ですが、縁起が良いとされている奇数の3本、5本、7本がおすすめです。左右対称になるように花を供えてください。
そして、お花の片付けについてですが、お墓がある場所によって異なります。
施設などでは、花の手入れや片付けをしてもらえる場合があるので、管理者に確認してみてください。この場合、お花はお供えしたままで帰って大丈夫です。
そうでない場合は、次のお墓参りまでそのままにしておくことになります。なので、できるだけ長持ちするお花をお供えすると良いですね。
遠方にお墓があり片付けが難しい場合は、持って帰るのがおすすめです。ただ持ち帰った花を家の仏壇にお供えするのはNG、使いまわしはしないようにしましょう。
また場所によって、供えたものはすべて持ち帰るというルールや生花そのものを禁止していることがあるので、事前に確認することをおすすめします。
【飲食物】
飲食物はそのまま置かず、下に半紙などを敷いてから置くことが一般的です。
お供えNGな物としては、五辛「ねぎ、にら、にんにく、らっきょう、はじかみ(しょうが・さんしょう)」があります。仏教で食することを禁じられていたためです。
また、魚や肉は「殺生」をイメージさせるとして、ふさわしくないとされています。
そして、お供えした飲食物は、カラスなどの動物に荒らされてしまう恐れがあるため、持ち帰りましょう。
持って帰ったお供え物はそのまま食べても、仏壇にお供えすることも可能です。

まとめ

- お墓参りに行ってはいけない日はないが、仏滅や友引、29日は、配慮が必要な場合もある
- お墓参りに最適な時期は、お盆、年末年始、お彼岸、祥月命日、月命日、人生の節目
- お墓参りに行く時間帯に決まりはないが、午前中がおすすめ
- 服装やお供え物のマナーにも注意して、お墓参りをしよう
私の実家のお墓は遠方にあり、行ってはいけない日など考えることもなく、祖父母の家への帰省時にお墓参りをしていました。
結婚してからは夫側のお墓が近くにあるため、お盆にお墓参りには行ってましたが、後ろについていくだけで、マナーなど一切分かっていませんでした。
調べてみて、お墓参りに行ってはいけない日などなかったので安心しました。また、配慮が必要なこともあったので、知ることができてよかったです。
これからは、マナーや気遣いを大切して、気持ちよくお墓参りをしたいと思います!
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